静岡空港に反対する市民団体「空港はいらない静岡県民の会」のメンバーらは3日、石川嘉延知事や測量業者などを相手取り、空港関連経費約40億円の返還を求める訴訟を静岡地裁に起こした。
訴状は、静岡空港を「無駄だ」と指摘。販売促進や広告宣伝費などに計上された経費約38億7000万円について「経済合理性を欠く」と指摘している。また不正確な航空測量で空港用地に立ち木が残り滑走路を当初計画より短縮する事態となったことを踏まえ、業者への委託費約1400万円と追加工事費約1億1000万円の返還も求めた。
同会は昨年12月、県監査委員に同じ内容で住民監査を請求したが、今月6日に退けられていた。提訴を受けて知事は「訴状が届き次第、適切に対応したい」とのコメントを発表した。【山田毅】
毎日新聞 2009年4月4日 地方版