京都・舞鶴女子高生殺害、「自転車の男」殺人容疑で逮捕へ
2009年4月7日(火)3時3分配信 読売新聞
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京都府舞鶴市で昨年5月、府立東舞鶴高浮島分校1年小杉美穂さん(当時15歳)が殺害され、遺体が
付近の聞き込みなどから、府警は男を現場周辺の防犯カメラに小杉さんと映っていた「自転車の男」とほぼ断定した。
遺体発見現場近くで、男とみられる人物が、小杉さんと一緒にいるところも目撃されていたことが新たに判明。男以外に現場周辺にいた人物がおらず、男が小杉さんの事件に関与した疑いが強まったと判断した。
捜査関係者によると、府警は、事件があった昨年5月7日未明、複数の防犯カメラに映った「自転車の男」の画像の解析を大学に依頼し、「男と同一人物とみても矛盾しない」という結論を得た。
さらに、男が6日夜、舞鶴港近くの飲食店に自転車で来店し、7日午前1時頃に店を出たことが判明。カメラのある府道は、この店から男の自宅に向かう途中にあり、小杉さんの最後の足取りとも重なっていた。
府警は、男にアリバイがなく、この男に酷似した人物が午前3時過ぎに、小杉さんと一緒にいるところが目撃されていたことなどの状況証拠を積みかさねた結果、この男が小杉さんと最後に接触した可能性が高いと結論づけた。司法解剖の結果、小杉さんの死亡推定時刻は7日未明とみられる。
男は舞鶴市内の民家で女性の下着や神社のさい銭を盗んだとして昨年11月、窃盗容疑で逮捕、起訴された。府警は、男が「自転車の男」に似ているなどとして同11〜12月に計6日間、自宅を捜索、約2000点の押収物の鑑定を進めてきた。
男は窃盗容疑で逮捕される前、読売新聞の取材に対して、「(小杉さんの事件は)わからない」と関与を否定していた。