最終更新: 2009/04/07 01:57

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日本政府、日本海に落下した北朝鮮のミサイル1段目の回収を検討へ

政府は、日本海に落下した北朝鮮のミサイルの1段目の回収を今後、検討するという。
北朝鮮が発射したミサイルの1段目が落下したとみられる海域は、海面が白く変色していた。
変色は幅50メートル、長さ3kmにも及んでいた。
海上自衛隊によると、ミサイルの液体燃料などの可能性もあるという。
今回使われた液体燃料は、毒性の強い非対称ジメチルヒドラジンとみられ、周辺環境への影響が心配される。
軍事評論家の岡部 いさく氏は「多段式ロケットの場合、燃料を使いきってから切り離すのが理想的です。それが、海面が変色するほどの燃料を残したまま落下したのは、つまり、十分にロケットが燃え尽きなかった、それだけ加速が足りなかったということになるかもしれません」と語った。
一方、日本政府は、日本海に落下した1段目のブースターの回収を今後検討するという。
浜田防衛相は5日、「それ(回収)が果たしてできるかどうか。今後の課題だと思っています。今後、対応を考える」と述べた。
落下したとみられる海域の水域は、およそ1,520メートル。
2000年には、打ち上げに失敗したH2ロケット8号機エンジンを、アメリカのサルベージ会社が所有する潜航艇でワイヤを取りつけ、回収船のウインチで引き揚げた。
宇宙航空研究開発機構の角田宇宙センター担当者は「いろんな要因が重なって回収できた。奇跡に近いといっても間違いないと思う」と語った。
岡部氏は「もし、バラバラになった破片だけでも引き揚げることができれば、北朝鮮のミサイルの正体、性能などについて、それを確かめていくうえで、非常に重要な手がかりとなる」と語った。

(04/06 18:26 FNN取材団)


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