県教委は3日、文化課の課長級男性職員(50)が自宅で使っているパソコンから、行政文書や約700人分の個人情報を含む私的文書がインターネット上に漏えいしたと発表した。ファイル交換ソフト「ウィニー」を通じて流出したとみられる。
教育政策課によると、流出したのは、最近2年間の文化行政や世界遺産に関する会議報告など行政文書22件と、男性職員の出身中学や高校の同窓会、所属しているスポーツクラブ会員の名簿など私的文書336件の計358件。名簿類は公務には関係なく個人的に所有していたものだが、約700人分の名前や住所、電話番号などが含まれている。
総務省から2日「行政文書がネット上に流れている」との情報があり、県教委で調べていた。男性職員は行政文書を、公務で使っているパソコンから自宅のパソコンにメールで送り、自宅で作業したという。自宅のパソコンにウィニーを入れていた。流出によるトラブルの報告はないという。
県教委は「極めて遺憾。厳正に処分したい」としている。【笠井光俊】
毎日新聞 2009年4月4日 地方版