備蓄ワクチン、一定の効果 新型インフルで厚労省発表新型インフルエンザに備え国が備蓄している「プレパンデミック(大流行前)ワクチン」について、厚生労働省研究班(代表研究者・庵原俊昭国立病院機構三重病院長)は6日、約6000人を対象にした臨床研究の結果から、一定の効果が期待でき、安全性についても大きな問題はないとする見解を明らかにした。 厚労省は今回の結果を基に、医師や社会機能の維持に必要な人を対象にした大規模な事前接種を実施するかどうかについて検討し、秋までに結論を出したい考え。 大流行前ワクチンは、新型への変異が懸念される鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)から製造。研究班は、中国とインドネシアで採取された2種類のウイルスを基にしたワクチンを約3000人ずつに昨年接種、効果と安全性などを調べた。 効果では、今回の研究で初めて接種を受けた人だと、同じ種類のウイルスに対しては免疫力の指標である抗体価が上がったが、別の種類では効果がほとんどなかった。 しかし、今回の研究以前にH5N1型ワクチンの接種を治験で受けたことがある210人についてみると、比較的短期間に抗体価が上がった上、別の種類のウイルスにも効果が期待できることが分かった。 【共同通信】
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