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【ゆうゆうLife】NICU満床で救急圧迫 障害児の「地域受け入れ」模索 (1/3ページ)
救急搬送の妊婦さんが病院の産科で受け入れを断られ、たらい回しになる原因は、小児科のNICU(新生児集中治療室)が常にいっぱいなため。背景には、NICUから出られない重度心身障害児が増えていることがある。厚生労働省は3月、報告書でNICUの増床と、重度心身障害児の地域での受け皿づくりを求めた。(北村理)
◇
報告書は「周産期救急医療における安心と安全の確保に向けて」。昨年10月に都内で救急搬送された妊婦の死亡を機に、厚生労働省が立ち上げた懇談会が作成したもので、メンバーは救急や産科の専門家ら。
報告書は全国の周産期母子医療センターで、母子の受け入れが困難になっていることについて、「主因はNICUのベッドの不足」と指摘。救急搬送の受け入れ拡大のためには、NICUに長期入院する重度心身障害児を後方支援のベッドに移し、NICUを空ける必要性があると訴えた。そのうえで、後方支援策として「地域での一時預かりサービスの充実や訪問看護ステーション活用促進」を求めた。
しかし、重度心身障害児の地域への受け入れはこれまで、「親子の問題」として放置されてきたのが実態。現実に後方支援の施設などに入所する重度障害児(者)はわずか2割程度。厚生労働省は「それも、県境を超えて、親が入所先を探しているのが現状で、一時預かりサービスの実施主体をどこが担うかはこれからの検討課題」と立ち遅れを認める。
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