呉市は本年度、出産や育児などで職場を離れた助産師の復職支援に乗り出す。昨年4月からの呉圏域の産科集約化で、分娩(ぶんべん)が集中している市内の公的2病院の負担を緩和する狙いがある。
事業は市医師会に委託。資格を有し、原則として研修後は分娩を受け付けている国立病院機構呉医療センターか中国労災病院での勤務が見込める人を対象にする。
助産師コースと、慢性的な人手不足が続く看護師コースも設定。計約25人で講義と病院での実習合わせて5―10日間程度の研修日程を予定する。事業費は90万円。
呉圏域の産科集約化は、市内の公的3病院のうち呉共済病院の産婦人科を休診し、呉医療センターと労災病院に集約した。市によると集約化後、平均各50件前後だった2病院の1カ月当たりの分娩数は、呉医療センターは約80件、労災病院は約70件に増えた。
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