ローマ(CNN) イタリア中部で6日午前3時32分頃、マグニチュード(M)6.3の強い地震が発生した。震源地付近のラクイラでは多数の建物が崩壊して住民ががれきの下敷きになり、捜索救助活動が行われている。
ANSA通信は27人が死亡したと伝えたが、死者数は今後も増える恐れがある。ベルルスコーニ首相は、非常事態宣言を出した。
当時就寝中だった現地住民は揺れに驚いて目を覚まし、路上に飛び出した。一帯は停電しており、ガス漏れの危険性も指摘されている。
米地質研究所(USGS)によると、震源地はペスカーラの西70キロ、ローマの北東95キロ、ペルージャの南西115キロ、アンコーナの南135キロ。震源の深さは10キロ。イタリア国立地球物理学研究所はM5.8と発表しており、M6.3とするUSGSの観測結果と一致していない。
イタリアでは5日午後10時20分頃に北部でM4.6、午後10時48分頃に中部でM4.0の地震が発生。6日午前4時37分には、中部でM4.8が観測された。