【エルサレム前田英司】イスラエル警察は2日、極右「わが家イスラエル」党首のリーベルマン外相を収賄や資金洗浄(マネーロンダリング)などの疑いで事情聴取した。リーベルマン氏は3月31日発足のネタニヤフ新政権で外相に就任したばかりで、容疑を否定する一方、「(捜査に)政治的な思惑があるのは明らかだ」と反発している。
事情聴取は7時間半に及んだ。娘の名義でキプロスに開いた銀行口座を使ったマネーロンダリングのほか、娘が経営するコンサルティング会社を通じてわいろを受け取った疑いなどがもたれている。
イスラエルのメディアによると、リーベルマン氏に対する捜査は13年前から続いているという。警察は、今後も捜査は継続するとしている。
毎日新聞 2009年4月3日 東京夕刊