最終更新: 2009/04/06 14:06

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北朝鮮のミサイル発射について、軍事評論家の岡部 いさく氏の解説です。

5日に行われた北朝鮮のミサイル発射について、軍事評論家の岡部 いさく氏の解説です。

岡部氏は、「アメリカ軍は失敗と発表したが、何が失敗だったのか?」との質問に、「衛星が軌道に乗らなかったということですね。飛んでいったテポドン2号を海上自衛隊のイージス艦でしょうか、日本の東およそ2,100kmまではレーダーで追跡していました。しかし、その先、テポドン2号の2段目と3段目、つまり衛星が一緒になったまま太平洋に落ちたというのがアメリカ軍の発表です」と語った。
1998年、テポドン1号発射の際も、アメリカは今回と同様、衛星は軌道に乗っていないと失敗を発表した。
「1998年の段階から進歩していない?」と聞かれ、岡部氏は「そうとも言い切れない部分もあります。例えば発射は成功しました、1段目の切り離しにも成功しています。そして2段目の飛んだ距離、つまり追尾が終了したまでの距離もずいぶん延びています。その部分では成功ですね。しかし、次の第3段の切り離し、最終目的である衛星の軌道投入には失敗しています。ですから、結果的には失敗ということになりますけれども、それなりに進歩している部分もあるというわけです」と述べ、衛星打ち上げとしては結果的に失敗したが、ミサイルの実験としては進歩も見られると分析した。
「今後の北朝鮮のミサイル開発は?」と尋ねると、岡部氏は「今回のテポドン2号の飛んだ距離。追尾終了した所までも前回、1998年のテポドン1号が落ちた所よりも、倍ぐらい延びているわけです。それを考えますと、この先にあるのはアメリカ本土にまで届くような長距離ミサイル、しかも核弾頭付き、そういう方向に向かっていくんじゃないでしょうか」と語った。

(04/06 13:09)


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