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2009年4月5日(日) 東奥日報 ニュース


■ 弁当200円台、熱い激安合戦/青森

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 税込み二百八円と二百五十円。青森市内の酒屋とスーパーの“激安弁当合戦”が話題を呼んでいる。両店とも本業の売り上げが低迷する中、「新たな顧客を開拓」「市民の家計を応援」との思いを込めた手作りの味で勝負。弁当情報に敏感なタクシー運転手、不況で懐の寂しいサラリーマンや、家計のやりくりに苦労している主婦らが次々と買い求めている。

 同市緑一丁目の「スーパー福や」(福士正一オーナー)。総菜コーナーの真ん中に二百五十円弁当がズラリと並ぶ。「弁当は三百九十八円でも高い気がしていた。ここは安くて量も十分」と、ある男性タクシー運転手。若いOLは「昼食代を節約したいので助かる」と、同僚の分も合わせて三個まとめ買いしていた。

 福士オーナー(62)は「生活応援、家計応援という小売業界の流れの中で、当店が毎日できるものとして弁当を思いついた」という。

 今年三月から焼き魚、肉野菜いため、ハンバーグなど七−九種類を日替わりで販売。口コミで人気が広がり、売れ行きは右肩上がり。多い日は当初の五倍の五百個ほど売れるまでになった。

 激安弁当には、従業員の雇用を確保する狙いもある。同オーナーは「ここ二、三年売り上げが低迷しているが、リストラはしたくない。客にこの値段で大丈夫かといわれるが、二百五十円は、苦境を乗り切るための勝負価格」と話す。

 同市の酒のディスカウントストア「スコール」(福原政明オーナー)は昨年九月から、橋本三丁目の本店と浜館地区の店舗で二百八円弁当を売り出した。

 「福や」が得意部門を応用したのに対し、こちらは異業種参入。福原オーナー(65)は「酒の専門店ということにこだわってきたが、それだけでは立ちいかない時代になった」と背景を説明する。

 まず、税抜き百九十八円というインパクトのある値段を設定。浜館店に厨房(ちゅうぼう)を設け、コンサルタントを雇って開発を進めた。材料の仕入れには、酒の卸で培ったルートを生かした。

 「一日に五十個も売れれば御の字」と踏んでいたが、見込みの三倍以上の売れ行き。狙い通り、これまで少なかった主婦層も店を訪れるようになった。

 「弁当は形を変えればオードブルになり、酒との相乗効果が期待できる」と同オーナー。十個以上の予約で配達しており、積極的に弁当事業を展開する腹づもりだ。

※写真=250円弁当を求める人でにぎわうスーパー福やの総菜コーナー


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