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「赤ひげ先生なぜ…」 評判の獣医家族 大阪火災4人死亡 (2/2ページ)

2009.4.6 12:00
火災で焼けた民家(中央)=6日午前9時35分、大阪市住吉区で(共同通信社ヘリから)火災で焼けた民家(中央)=6日午前9時35分、大阪市住吉区で(共同通信社ヘリから)

 当時の取材時に「動物は何も言わない。いくらでもうそがつける仕事だからこそ、怖い」と自身の仕事について語っていたのが印象的で、長女の果さんが獣医を目指すことに大変喜んでいた。また妻の尚子さんも今井さんのネコが死んだ際、弔問に訪れ手を合わせてくれるなど人の傷みが理解できる女性だったという。

 中谷さんに捨て犬を診てもらった主婦(69)は「先生は診療時間がとっくに終わっているのに、嫌な顔ひとつせず丁寧に診断してくれた」と中谷さんの優しい人柄に触れた。さらに、「お金をもらうことはできません。うちで負担させてもらいます」と治療費を取らなかった。

 「診療所の前を通るたびに先生の表情が思い浮かびました。家では、赤ひげ先生って呼んでいました。あの心優しい先生がこんな形で亡くなるなんて…」と主婦は涙ぐんだ。

 長男の勝さん(22)が小学6年から高校2年まで通っていた将棋教室を経営する今井美沙子さんの長男の光さん(38)は「負けず嫌いで、めきめきと上達し、最終的には初段にまで腕を上げた。昨年の春に大学に合格し、『決まりました』とうれしそうに話していたのに…」と呆然(ぼうぜん)とした。

 また、尚子さんの母の柴田和子さん(81)は、町内会の班長を務めるほど地域活動に熱心で、庭で育てていたキンモクセイを近所に配るなど、誰からも愛される存在。「年齢よりも非常に若く見えた。足腰も丈夫だったのに」と同じ町内会で活動していた男性(66)は肩を落とした。

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火災で焼けた民家(中央)=6日午前9時35分、大阪市住吉区で(共同通信社ヘリから)
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