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【福井】

等身大パネルで無念の死悼む 敦賀で「メッセージ展」

2009年4月5日

犠牲者の等身大のパネル「メッセンジャー」が並ぶ「生命のメッセージ展」=敦賀市東洋町のプラザ萬象で

写真

 交通事故やいじめなどで命を奪われた犠牲者の等身大のパネルを展示した「生命(いのち)のメッセージ展」が4日、敦賀市東洋町のプラザ萬象で開かれた。県内では初めての開催。

 市内の事業者95社でつくる実行委員会(清水正富委員長)が、命の尊さや生きることの意味についてあらためて考えてもらおうと企画。全国各地の被害者遺族が制作した25人分のパネル「メッセンジャー」を展示した。

 発泡スチロール状の白いスチレンボードを切り出して人の形にしており、犠牲者の写真や無念さを伝える遺族のメッセージなどが張られている。足元には、生前履いていた靴も添えられている。

 2002年9月に自宅近くで乗用車にはねられて亡くなった福井市三郎丸2丁目の宮地貴弘君=当時(12)=の母の美貴子さん(43)はスタッフとして参加。「この子が生きた意味は何だったのか。そう自問することもありましたが、命の大切さを伝えていくメッセンジャーとして生まれ変わってくれた。思い出すとつらいが、理不尽な死を無くすきっかけになってほしい」と話した。

 (立石智保)

 

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