「日曜美術館」は1976年4月に放送を開始して以来、美術番組の草分け的存在として親しまれてきました。1997年4月に「新日曜美術館」としてリニューアル。今年5月には放送回数1700回に達する、世界にも類を見ない長寿番組です。2009年、教育テレビ放送50周年を機に、4月からは番組タイトルを再び「日曜美術館」と改め、新しいキャスターを迎え、スタジオセットやテーマ音楽なども一新して、新たなスタートを切ります。
作曲家 千住明さん
1950年熊本生まれ。東京大学大学院教授。専攻は政治学、政治思想史。テレビの討論番組などでは、やわらかな物腰と静かに語りかけるような独特の口調でおなじみ。新聞・雑誌への寄稿や連載も数多い。主な著書に「日朝関係の克服」「在日」「愛国の作法」「悩む力」などがある。 わたしは、こんな時代だからでしょうか、芸術が、人間が生み出したものの中で最高のものではないかと思うときがあります。宗教、政治、経済、エロス、芸術のなかで、やはり芸術に潤いを求めたい気持ちです。今のような時代だからこそ、美術は、生きることへの大きな励ましや深い救済を与えてくれるものとして、必要とされるのではないでしょうか。 |
1973年宝塚生まれ。高松放送局、大阪放送局勤務を経た後、現在は東京アナウンス室に所属。これまでに「おはよう日本」キャスター、「芸術劇場」司会などを担当。「NHKスペシャル」や「ダーウィンが来た!生きもの新伝説」ではナレーションをつとめる。
一つの作品をじっくりと味わい、 |