1.中国南部からの帰化人の末裔、梁氏呉江会(りょうしごこうかい)の門中(ムンチュ−)墓。門中とは父方の血縁集団であり、その集団によって使用される共同墓を門中墓という。
2梁氏呉江会の墓では手前に屏風(ヒンプン)がもうけられている。屏風は「目隠し」の機能と共に「悪霊を防ぐ」結界の役目も果たしていると考えられている。
3.祭祀による儀礼、供え物の餅を箸で返すことにより、死者と生者が共に同じものを同じ場所で共食したと考えられている。
4.墓に線香をあげる。
5.梁氏呉江会の門中一門がテントの下に集い歓談する。
6.墓前での門中一門による会食。
旧暦の3月の吉日を選んで行われる祖先祭。中国の暦法にある二十四節季の一つ「清明」の季節に行われる。
門中(父系の血縁集団)墓の前で、メンバーの各家族の出資、または協力によって作った供え物を墓前にそなえ、共食する慣習である。なお、清明には門中墓を中心にしてそのメンバーがみずからの近い祖先に対して行うものと、神御清明(
カミウシーミー
)といって、遠い伝承上の祖先に対して、宗家のメンバーを中心に地方に分散した分家筋の代表者も参加して行われるものがある。
「年中行事」
写真提供:梁氏呉江会
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