カブール(CNN) アフガニスタンのカルザイ大統領は4日、先月承認したイスラム法案に対する国際社会の懸念を理解し、見直しに着手すると述べた。
法案は、男性が配偶者に拒否された場合も、配偶者と肉体関係を持つことを容認する内容。夫婦間レイプを合法化すると批判され、オバマ米大統領は「忌まわしい」とコメントした。メルケル独首相やサルコジ仏大統領もオバマ大統領に同意しており、メルケル首相は法案撤回を求めている。
カルザイ大統領が記者会見で語ったところによると、法相が法案を見直し、仮に懸念される点があった場合はイスラム聖職者と協議して対応し、法案を議会に戻すという。
西側メディアでは、法案に批判的な報道が相次いでいる。3月31日付の英紙インディペンデントは、カルザイ大統領が今年8月の大統領選に向けてイスラム原理主義勢力を懐柔するため、議会に「女性の権利に大きな打撃を与える」(同紙)法案の可決を急がせたと伝えた。