きょうの一冊(5) 竹中式マトリクス勉強法

本の題名: 竹中式マトリクス勉強法
著者:    竹中平蔵
ジャンル:  一般教養

要旨:
「株や不動産よりも勉強こそが人生の宝だ。」
勉強には学校での勉強や受験勉強に代表される狭い意味での勉強もあれば、
人間力を磨くような広く終わりのない勉強もある。
仕事の武器としての勉強もあれば、趣味や教養の勉強もある。
書物での勉強もあれば、人から学ぶ勉強もある。
著者は、勉強を「記憶勉強」「仕事勉強」「趣味勉強」「人生勉強」の
4つに分類し、これらをバランスよく行なうことの重要性を
自身の体験をもとに説いている。

感想:
著者には、日本復活のためには日本人はもっと勉強して
能力を上げなければならない、
という思いがあるのでないかと思います。
以前、NHK特集「インドの衝撃」で、雨風が吹き込む仮設小屋で
傘をさしながら勉強している学生の姿が映っていました。
グローバル化の今、私たちはそんな人たちと戦わなければならないのです。
見出し文のひとつに
「バカは何人寄ってもバカである 人も本もいいものだけを選ぶ」
というものがあります。重要だと思います。

おすすめしたい人:
学生、ビジネスマン

シリーズ「知恵の経営」(3) 先進会社の見学会

京都府には、知恵の経営の認証制度があります。
その第1号が、株式会社山岡製作所です。
http://www.yamaoka.co.jp/jpn/company/C07.html

11月27日に京都商工会議所主催で、山岡製作所の会社見学会がありました。
社員数240名。精密金型、電子部品製造装置のメーカーです。

この会社は、高い信頼性、高いシェアの製品をお持ちですが
その秘密は、精密加工ができる社員(「スーパー職人」と呼んでおられます)が
製造現場に多数いらっしゃることにあります。

ではなぜそのようなスーパー職人が多数いらっしゃるのか?
その答えは、161科目におよぶ教育システムにあります。
「職人技は、見て盗む」という古典的なものではなく、
スーパー職人が育つ仕組みが体系的に作られています。
科目をこなすことによって、着実にスーパー職人に近づいていくのです。

世間では、若手(後継者)への技術やノウハウの伝承が問題とよく言われますが、
この会社ではまったく無縁の問題です。
スーパー職人が次々と育つシステムがあるのです。

そして科目をこなすごとに、その人にポイントが加算され
昇格、昇給につながります。
教育システムによる能力向上が、人事制度、賃金制度と連動しているということです。

それ以外にも、提案制度、成果報告制度など、自分の意見や実績を
発表する場があります。
社員にとってはプレッシャーもあるでしょうが、
実績を正当に評価される会社という印象です。

このような『戦略的人材育成とその継続』が、
山岡製作所さんの目に見えない強み、こだわりのひとつです。

「他の会社同様これからは当社にとってもきびしい環境が予想されるが、
設備投資と人材への投資は継続してやっていく。」
ということばが印象的でした。


お問い合わせは
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知恵の経営ナビゲータ
高橋社会保険労務士事務所
〒612-0065 京都市伏見区桃山羽柴長吉東町77
電話/FAX : 075-611-2322
ホームページ : http://www.srtakahashi.com
E-mail : mail@srtakahashi.com
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シリーズ「知恵の経営」(2) なぜ今、知恵の経営なのか?

◆小さな会社ほど絶対に必要な「知恵の経営」◆

前回ふれましたが、知恵の経営とは
特許やノウハウ、個人の能力、組織力、技術力、ブランド力、社風など
企業の「目に見えない強み」を洗い出して、
社内外に「わかりやすく伝える」ことによって企業価値を上げ、
業績を上げる手法です。
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ではなぜ、小さな会社ほど知恵の経営が必要なのか。
単純な例をひとつ。
もしあなたが命にかかわる重大な病気になったとします。
その病気の治療にはどこの病院がいいのか
まったく情報がないとします。
あなたはどんな病院に行きますか?

おそらく誰もが「大きな病院」に行くでしょう。
なぜなら「大きな病院=信頼できる、優秀」という図式が
頭の中にあるからです。

これは一般企業でも同じで、大きな会社=信頼できる
という価値観があるはずです。
もし何の情報もなければ、常に大きな会社が選ばれます。
小さな会社が戦う余地はありません。

そこで、小さな会社ほど自社の強みや特長をわかりやすく
発信する必要があるわけです。
「わかりやすく」ということが重要です。
抽象的な表現や専門用語の連発では、相手に理解してもらえません。

発信する相手は、消費者、顧客、銀行、社員、学生(あるいは求職者)などです。
・消費者や顧客に発信するのは、言うまでもなく売り上げを伸ばすため。
・銀行に発信するのは、信用力を上げるため。
・社員に発信するのは、自分の会社にプライドを持ってもらうため。
(自社の強みは何ですか?と聞かれて、答えられない人は多いはず。)
・学生(あるいは求職者)に発信するのは、優秀な人材に来てもらうため。
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ところで、
経営に強みを活かすということは今に始まったことではありません。
最近になってこのようなことが言われ始めたのはなぜでしょうか?
私は次のようなことが背景にあると考えています。

1.経済全体が低成長のなかでは、
 「知恵」次第で業績に大きな差がでる

2.現状、多くの会社(特に中小企業)では、
    自社の強みをわかりやすく伝えられていない
 ・自社の強みを体系だてて、まとめたものがない。
 ・あったとしても、わかりやすく(素人にもわかるレベルで)
  表現できていない。
 ・そもそも、自社の強みに気づいていない。

3.安価で効果的な宣伝が可能となった
 ・自社の強みを発信するにしても、一昔前まではCM、広告など
  マスメディアに手段が限られていた。
  今は、ホームページ、ブログ、メール配信システムなど
  工夫次第で小さな会社なりの宣伝が可能になった

おりしも世界的な不況が懸念される今こそ、
生き残りのカギとなるのが「知恵の経営」なのです。
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☆知恵の経営の好事例
 大手にはないこだわり(強み)をわかりやすく発信
 しておられる京都の会社です。
 http://www.takumi-ningyo.com/
☆京都新聞掲載記事(平成20年11月11日朝刊)
 http://www4.ocn.ne.jp/~khat8686/kyotonews1111.pdf

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知恵の経営ナビゲータ
高橋社会保険労務士事務所
http://www.srtakahashi.com
メール mail@srtakahashi.com

シリーズ「知恵の経営」(1)

ビジネス書や新聞で「知的資産経営」という言葉を目にしたことはありませんか?
これは、特許やノウハウ、個人の能力、組織力、技術力、ブランド力、社風など
企業の「目に見えない強み」を社内外で活かして業績を上げる手法です。

きびしい経営環境の中で勝ち抜くために、昨今注目されている考え方で
国も支援の施策を打っています。
自治体の中でも京都府は特に先進的で、平成19年に京都府中小企業応援条例が
施行され、中小企業の支援に取り組んでいます。

「知恵の経営」とは、知的資産経営という言葉をもっとやわらかくなじみやすく
表現したもので、京都が独自につくった言葉です。
知恵の経営の進め方のマニュアルも、国が作ったものをベースに京都独自の平易で
簡潔なものがあります。

「知恵の経営」の概要、実例など、不定期になりますがこれからこの場でも
紹介していきます。

きょうの一冊(4) 脳を活かす仕事術 〜「わかる」を「できる」に変える〜

私個人の読書感想です。
本の題名: 脳を活かす仕事術 〜「わかる」を「できる」に変える〜
著者:   茂木健一郎
ジャンル: ビジネス書

要旨:
著者は大学院時代に、アイデアはあるのに最初の論文を
なかなか書き始められず悩んでいた。
先輩の「とにかく一度なんでも書いてみろ」というアドバイスで
無理やり書き始めたら、一気に気持ちがふっきれた。

「わかっているのにできない」のはなぜか?
著者が「無理やり書き始めたらふっきれた」のはなぜか?

脳の機能には、感覚系学習(インプット)と、運動系学習(アウトプット)
の2種類があり、
感覚系は発達しているのに、運動系の訓練が不十分なために
そのようなことが起こる。
スポーツがそのわかりやすい例で、
頭でわかっていても実際に練習しないと上達しない。
これはビジネスや学問でも同じで、
アウトプット(論文、プレゼン、スピーチなど)の訓練をしないと、
「いいアイデアを具体化できない」「伝えたいことを伝えられない」
ということが起こる。

このような脳の働きを踏まえ、
・集中力、アイデアを生む身体法
・脳の回転速度を落とさないスケジュール管理術など、
ビジネスのために脳を活かすコツを解説した本。

感想:
うまく文章にまとめられない、うまく説明できない
ということは誰でも経験したことがあると思います。
実はその原因は脳の運動系学習(アウトプット)が不十分ということです。
こういう記事を書くこともアウトプットのよい練習になるかもしれません。

おすすめしたい人:
一般のビジネスマンや経営者

きょうの一冊(3) わかる!使える!労働基準法

本の題名: わかる!使える!労働基準法
著者:   布施直春
ジャンル: ビジネス書

要旨:
採用、給料、労働時間、休日・休憩、労働災害、男女機会均等、
セクハラ、解雇......

これら労働基準法とその周辺の法律で定められていることについて
「もらえなかった残業代を、退職後に請求できる?」
「こんな解雇は合法?」
「どこからどこまでがセクハラ?」
「帰宅途中にイヌにかまれてケガをしたら、労災は請求できる?」など、
わかりやすい例をもとに、やさしく解説している。
とっつきにくい法律知識を気軽に知ることができる入門書

感想:
私たち社会保険労務士や人事の仕事をしている人ならほとんど
知っている内容です。
しかし、一般のビジネスマンや経営者が基本を理解するには
もってこいです

法律を知らないばかりに、あたりまえの権利が得られなかったり
会社側としても、いつの間にかルール違反をしてしまうことを
防げます。
また、私たち専門家が一般向けに平易に解説するときの
参考書にもなります。

おすすめしたい人:
一般のビジネスマンや経営者、これから就職活動をする学生。

連休初日はハイキング

fe0a329a.jpg11月1日、某クラブのイベントで、
京都の奥座敷と言われる貴船から鞍馬山を縦断するコースを歩きました。
歴史好きの方ならご存知のとおり、
鞍馬といえば源義経が幼少期を過ごした場所です。
義経ゆかりの史跡がいくつかあるほか、樹齢1000年の巨木など
歴史と自然を感じるコースでした。

紅葉はまだまだ先になりそうでしたが、お手軽に歩けるコース
(山なので多少の登り下りはありますが)でしたので、
あまり体力に自信がないという人にもおすすめです。

きょうの一冊(2) コンサルタントの「質問力」

注) あくまでも私個人の感想であり、他意があるものではありません。

本の題名: コンサルタントの「質問力」
著者:    野口吉昭
ジャンル:  ビジネス書

要旨:
経営コンサルタントが顧客にヒアリングをし、問題点、本音を引き出すには
的確な質問をする能力すなわち質問力が必要である。
的を得ない質問には、的を得ない答しか返ってこない。
傾聴、共感といったカウンセリングに共通する能力が必要。
「鳥の目」と「虫の目」で本質を理解すること、
顧客とのやりとりのシナリオが重要、など。

感想:
個人的には少々くどい(似たような内容の繰り返し)ようにも感じましたが、
ビジネス(社外、社内とも)での心構えとして理解しておくべき内容が多いと
思います。
ものごとの本質を理解するために、「鳥の目」(マクロの視点)と「虫の目」(ミクロの視点)
両方の視点が必要ということは、どんな職種、年齢の人にも当てはまるでしょう。

おすすめしたい人:
コンサルタント、提案型営業にたずさわる人など。

きょうの一冊(1) 週刊ベースボール別冊「王貞治勇退記念号」

先日、ビジネス書を買う時に偶然見つけた雑誌です。


実は子供のころは長嶋さんのほうが好きでした。
長嶋さんの現役引退は私が小学校6年の時。
学校からすぐ帰って、デーゲームで行われた引退試合の生中継を見たものです。
もちろん、あの有名な引退の挨拶も。

王さんの現役引退はそれから6年後、私が高校3年の時。
衝撃はありましたが、むしろその2週間前に発表された長嶋監督解任のほうが
印象に残っています。

それが10年くらい前から、王さんのほうを注目するようになりました。
なぜだろう?
弱かったダイエーを優勝させたということもありますが、
「王貞治勇退記念号」の記事の中に大きな理由を見つけました。
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その記事のキャッチフレーズは、
「ジャイアンツで一番派手なのは王選手じゃないか、という違和感」とあり、
要旨は次のようなものです。

一般的に「静の王、動の長嶋」「寡黙な王、にぎやかな長嶋」というイメージがあるが
自分(筆者)は子供のころからそうは思っていない。なぜなら「一本足打法」である。
当時の男の子でこれをマネしなかった子は、いないだろう。
だれもやっていないこと(ある意味で異端なこと)を独自に編み出し、
誰よりもホームランを打ち、異端を王道に仕上げてしまった。
だから、ジャイアンツで一番目立つ派手なことをしたのは王選手だ。
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独自の方法(オンリーワン)で、最高の結果(ナンバーワン)を残された、
そこに魅かれるのです。

【11/6セミナー】金融機関と上手に付き合うウラワザ

今回のテーマは「金融機関と上手に付き合うウラワザ」です。
講師は、資金調達のコンサルティングを得意とされる中小企業診断士の東川仁氏です。
商工会議所等でのセミナーの実績も多く、分かりやすい話し方は好評を得ています。
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テーマ:
貸し渋り、貸し剥がしは防ぐことができます!
「金融機関と上手に付き合うウラワザ」

日時:2008年11月6日(木)19:00〜21:00
場所:ウイングス京都セミナー室A
講師:東川仁氏(株式会社資金調達(http://www.npc.bz/index.htm)
詳細は、当事務所ホームページ
http://www.srtakahashi.com/seminar081106.htmlをご覧ください。

〜このセミナーで得られること〜
●公的金融機関からの資金調達
●既取引金融機関からの資金調達
●金融機関の新規開拓
●返済額減額 など

料金:2000円
定員:30名

《お申し込み》は、当事務所ホームページ
http://www.srtakahashi.com/seminar081106.html
の申込フォームあるいは電話、FAXにてお願いいたします。
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