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いじめ自殺「告訴も検討」 父親、皇学館の調査不満

 三重県伊勢市の私立皇学館高校1年の男子生徒(当時16歳)が先月3日、いじめを受けていたとする遺書を残して自殺した問題で、男子生徒の父親が2日夜、市内で記者会見を開き、「学校側は調査結果をすべて明らかにしていない。また、(いじめた側の)生徒や保護者からの謝罪もない」と不満を表明し、今後も情報開示を求めていくことを明らかにした。

 父親は会見で、学校の説明や周囲の保護者から聞き取った結果として、「クラスの中で怖がられている生徒がおり、ほかの生徒はその指示を受けて、別の生徒の顔や頭をたたいていた。息子だけが、それに反抗していた」と話した。

 しかし、同校側は「そうした情報は確認していない」としており、父親は「さらに独自で調査を進める。事実を明らかにするため、刑事告訴なども検討する」と語った。

 同校の中村貴史校長は「調査結果はすべて報告している。理解を得られるように努力するしかない」と話している。この問題で同校は先月14日、自殺した生徒に対し、同級生らが下品なあだ名をつけて呼ぶなどのいじめがあったとする調査結果を公表している。


2009年4月3日  読売新聞)
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