「マイECO」トップへ
 

環境ニュース

文字サイズ変更
ブックマーク
Yahoo!ブックマークに登録
はてなブックマークに登録
Buzzurlブックマークに登録
livedoor Clipに登録
この記事を印刷

萌えるごみ袋:花見客に販売 大学院生ら環境美化訴え

花見シーズンの靖国神社で「萌えるごみ袋」を売り出す林正道さん
花見シーズンの靖国神社で「萌えるごみ袋」を売り出す林正道さん

 花見スポットとしてにぎわう靖国神社(東京都千代田区)で、区内出身の大学院生らがかわいいを意味する隠語「萌(も)え」のアニメキャラクターをプリントした「萌えるごみ袋」を販売している。「燃えるごみ袋」の語呂合わせで、うたげの後のごみ始末を訴える。

 千代田区出身で現在も区内に住む慶応大大学院生、林正道さん(25)は地域振興策が研究テーマの一つ。「オタク発祥の秋葉原を抱える千代田区で『萌え』キャラクターを活用できないか」と考え、昨年末、幼少時から親しんだサクラの名所・靖国神社での「ごみ袋」販売を思いついた。

 「ダジャレ感覚が必ずヒットする」と、自己資金や同じ研究室の有志らのカンパで170万円を集め、45リットル袋15万枚を発注。協力依頼を受けた区観光協会も販売ブース提供や清掃用として一定量の購入を決めた。

 ごみ袋に描かれるキャラクターは、漫画の得意な慶応大OBに依頼。高校に入学したばかりという設定の「萌え」系の少女が、長髪をなびかせながらサクラの道を歩く様子がピンクで描かれている。

 4月5日までの千代田区さくらまつりの期間中、靖国神社や周辺の計3カ所で1セット(10枚)350円で販売。収益の一部は景観保存のための区さくら基金に寄付される。

 区観光協会によると、例年、まつり期間中に皇居周辺の花見スポットから出る可燃ごみは約2トン。協会関係者は「花見の後は散らかりがちだが、『萌えるごみ袋』で環境美化に取り組んで」と期待している。【井崎憲】

毎日新聞 2009年4月3日 11時16分(最終更新 4月3日 11時34分)

 
WWFコーナー

特集企画

おすすめ情報