小金井市が他の自治体に可燃ごみ処理の引き受けを要請している問題で、国分寺市は9月までの期限を定め、1日当たり20トンに減量する条件で受け入れる方針を決めた。8日に臨時市議会を開き、受け入れに関する経費を計上した09年度補正予算案を提出する。
国分寺市は先月末まで、1日当たり30トンを引き受けていたが、小金井市が新たなごみ処理施設の建設場所を決めていない▽「国分寺市清掃センター」の寿命が近付いている--ことなどから、市議会が支援継続に難色を示し、今月からごみ受け入れを停止していた。
補正予算案は、小金井市からの委託歳入8400万円と、国分寺市が負担する処理経費約1160万円を計上している。
この問題をめぐっては八王子市が先月31日、1日あたり20~30トンの受け入れを表明している。両市の受け入れが実現すれば、1日当たり約45トンの処理を迫られている小金井市は当面の問題を回避できることになる。国分寺市環境部は「可決されても、小金井市の新施設建設計画の見通しが立たないと『いつまで受け入れればいいのか』という不安は残る。小金井市の早急な対応を求めたい」としている。【青木純】
〔多摩版〕
毎日新聞 2009年4月3日 地方版