初めての天体望遠鏡選び
IYA2009  前々から興味があって、もしくは話題の天文現象のニュースをきっかけに、初心者が「天体望遠鏡を買おう!」と思った時、はて、どれを買ったらいいんだろう?という難題にぶつかる事は多いでしょう。
 ネットオークションを覗くと、やたら安いのからやたら高いのまであるし、いろんな性能が書いてあるし、カタログをもらってきて見てみても、値段はもちろん、屈折だとか反射だとかカタディオなんとかだとか、何mmが何mmで自動が手動で、もうごっちゃごちゃです。

 普通なら「百聞は一見に如かず、触って慣れろ」と言いたい所ですが、お試しのダメ元で買うにはいい値段するし、あまつさえ、初心者が買ってはいけない入門用望遠鏡と、それを有名メーカーぶって売りさばく悪徳メーカーすらあります。天体望遠鏡の所有・操作経験が無いと、上級者ならば即行で返品してしまう様な数万円のゴミ望遠鏡に「一応、見えた…」と渋々納得してしまう危険もあります。(冗談ではなく、マジです。)
 天体望遠鏡というのは、「とりあえず高いのを買っとけばいい」という物でもありません。形が同じならディスカウント品でも同じ性能があると思ったら大間違いです。欲を出して大型の物を買っても、設置や撤収に体力的に無理があったら、絶対に長続きしません。

 上を見たらそりゃ予算100万でも200万でも全然足りない天体望遠鏡ですが、きちんと選べば、小学生の平均的お年玉な予算でも、土星の輪の観察くらい余裕でこなす望遠鏡は買えます。多少の機能を割り切れば、1万円以内でもよく見える望遠鏡は買えます。
 そんな、初心者のための天体望遠鏡の選び方を、ステップごとに分けてレクチャーします。

1.望遠鏡選びの基本
2.何を見たいかをハッキリさせよう
3.どこで望遠鏡を覗く?
4.屈折式と反射式は、どっちが偉いか
5.初心者でも扱いやすい望遠鏡はこれ
6.鏡筒とかアイピースとか
7.天体写真はケータイでも撮れる
8.望遠鏡の手入れと保管
9.ステップアップ
番外1.初めての天体望遠鏡操作
番外2.星を見るときの服装と装備

 クリスマスやお正月(お年玉)シーズンなどに、初心者向け天体望遠鏡などの需要が集中するそうです。「何もそんなクソ寒い時期に天体望遠鏡を買わなくても…」などと人ごとの様に考えてしまいますが、品切れ・次回入荷未定、といった新型ゲーム機みたいな事になるみたいなので、早めに注文するか、売り切れてても別に限定商品じゃないんだからのんびり構える、といった対応が必要でしょう。「天体望遠鏡ならどれでも一緒だろ」とか言って適当に選んじゃうと、かの有名な「コレジャナイロボ」みたいな騒ぎになるので止めましょう。
 また、入学・進学シーズンにも需要が増えるみたいですが、「何もこんな黄砂と杉花粉が舞ってて春霞で星空も満足に見えない時期に天体望遠鏡を買わなくても…」などと人ごとの様に考えてしまいます。
 夏休み期間、特にお盆休み(というかボーナス?)シーズンはアウトドアだーという事で、キャンプ地に天体望遠鏡を持っていきたいから、と買う人もいる様ですが、「何もただでさえ荷物の多い日本人のキャンプスタイルで、更に扱いのデリケートな天体望遠鏡を持っていかなくても…」などと人ごとの様に考えてしまいます。でもオートキャンプ場で折り畳み自転車を乗り回す親子がいるくらいだから大丈夫なんでしょうか、最近は。
 秋は…天体望遠鏡で見るには比較的マニアックな系外銀河とかが多いですから〜(笑)

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