(CNN) 政府は5日午前11時30分頃、北朝鮮から東方向に飛翔体が発射されたと発表した。
ブースター(ロケット)の1段目は秋田西280キロの日本海に落下したと推定される。飛翔体本体は午前11時37分頃、日本の上空を通過したとみられる。
ブースターの2段目は午前11時43分頃、日本の東1270キロの太平洋上に落下したと予測される。飛翔体そのもののが日本の領域に落下する可能性はほとんどなくなった。ミサイル迎撃システムは作動せず、破壊措置の実施はなかった。
これまでに被害や落下物の情報はないが、政府は飛翔体から部品などが落下した可能性もあると見て、引き続き情報収集を進め、注意を呼び掛けている。
韓国政府や米国務省も、北朝鮮からの飛翔体発射を確認した。韓国政府は緊急安全保障会議を招集し、発射が行われた場合の対応を協議中だった。
河村官房長官は記者会見で、北朝鮮の発射強行は遺憾だと述べ、厳重に抗議する方針を明言した。また、高須幸雄国連大使は、国連安全保障理事会に緊急会合の開催を要請する書簡を議長国メキシコに送った。
オバマ米大統領は「挑発行為」だとの認識を表明した。