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三都主、凱旋星!ホーム全勝で06年V再現だ

 前半、大分・森重のオウンゴールに喜ぶ三都主ら浦和ナイン=埼玉スタジアム
 前半、大分・森重のオウンゴールに喜ぶ三都主ら浦和ナイン=埼玉スタジアム

 「J1・第4節、浦和1-0大分」(4日、埼玉スタジアム)

 浦和は復帰したMF三都主アレサンドロ(31)が今季初先発。決勝点のオウンゴールを誘発するクロスを上げるなど貢献し、1-0で大分に競り勝った。鹿島は注目のルーキーFW大迫勇也(18)が無得点に終わったものの、途中出場のFW佐々木竜太(21)とFW興梠慎三(22)のゴールで京都に2-1で逆転勝ちし、2位に浮上。川崎は北朝鮮代表FW鄭大世(25)=チョン・テセ=のゴールなどで名古屋を3-1で破り、今季初勝利。新潟は横浜Mを2-1で振り切って首位を堅守した。

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 「帰って来たなって。このスタジアムで、サポーターの前で90分ケガなくプレーできて良かった」。三都主が06年12月2日以来、854日ぶりに、埼玉スタジアムのピッチに帰ってきた。

 左サイドを疾走した。鋭いFKが復活の何よりの証しだった。前半13分にあいさつ代わりの左足シュートを放つと、同42分には“ダフり”ながらも送ったクロスが、値千金の決勝点となるオウンゴールを誘発。「ゴール前を狙ったけど(オウンゴールは)ラッキーでしたね」。破顔一笑、白い歯を見せた。

 長く、険しい道のりだった。昨季オーストリア1部・ザルツブルクから浦和復帰も、開幕直前に左足付け根腱断裂。戦列復帰した08年6月15日の柏戦でも、前半15分で同個所を負傷。1年間を棒に振る覚悟で手術を決めた。リハビリは「練習を見ていると、焦っちゃうから」とチームの練習時間とは別に、無人のピッチで行った。今季も開幕前に右太腿裏、左ふくらはぎ痛を負った。涙をこらえて慎重に調整し、復活の日を待った。

 試合前、長男アラン君を抱き写真を撮った。息子を埼スタのピッチ上で抱くのは、06年12月2日のリーグ優勝後のセレモニー以来。「ケガの間、いつも家族が支えてくれたから」。家族と神様に感謝の意を表す十字架を胸前で切り、ピッチに飛び出した。

 「優勝した06年はホームで負けなかった。今年もそうしたい。個人的にも、これからもっと良いアレックスを見せたい」。チームをホーム2連勝に導いた男が誇らしげに話す。アレックスの09年が、ようやく開幕した。

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