世の中に法則というものがたくさんあります。 英語でよくある法則(半分冗談)をいくつか紹介しよう。
目次
- 一般的な法則
- 人間に関する法則
- 工学や科学に関する法則
- プログラミングに関する法則
- 研究に関する法則
一般的な法則
マーフィの法則
起こりうる失敗は必ず起こる。
系
- 思うほど、物事は簡単ではない
- 何かをするときに、思ったより時間がかかる
- 故障する可能性のあるものがいくつかあるとき、一番故障して困るものが故障する
- 何かをしようとするとき、その前にやらなければならないことがある
- 故障の原因を全て考えて、万全な対策を練ったら、思いつかなかったもうひとつの原因が表れる
- ほっておけば、どんな事態ももっと悪くなる
マーフィの心理学
何があっても笑って。あしたはもっと悪くなる。
マーフィの定数
ものが壊れる程度は、そのものの価値に比例する。
アイルの法則
もっと簡単なやりかたがある
チゾームの第2法則
うまく行っているときに、問題が起きる
系
- これ以上悪くならないと信じたときに、もっと悪くなる
- うまく行きそうなときに、何かを見落としている
イサウィの法則
A点からB点への近道は、一番長い距離
サイモンの法則
作られたものはいずれバラバラになる
言わない法則
何かを言ったら、
- いいことなら、その何かが消えてなくなる
- 悪いことなら、その何かが起きる
人間に関する法則
ベクハップの方程式
美貌×知能=一定
ペニー船長の法則
だれでも時々騙せるし、何人かはいつでも騙せるが、お母さんは騙せない
コールの法則
世界中の知能は一定であるが、人口は増えている
ジョーンズの法則
友達は増えたり、減ったりするが、敵はいつも増える
マクローギーの法則
敵を作りたいなら、頼みごとを聞いてあげればいい
工学や科学に関する法則
フィネーグルの第1法則
実験がうまく行ったとき、何か問題がある
フィネーグルの第2法則
何かが壊れているとき、絶対原因ではないと信じているところが絶対原因である
系
- だれかに助けを求めたら、その人にも原因がわからない
- たまたま通りかかった人には、原因がすぐわかる
フィネーグルの第3法則
一度失敗したら、直そうとすると、事態がかえって悪くなる
クリプスチーンの法則
- 特許出願をしたら、その一週間前にそっくりの出願がされたことがわかる
- 「ぴったり」のものは、若干小さい
- 部品が n 個必要なら、持ち合わせは n-1 個しかない
- モータは反対方向に回る
- 安全装置は他の装置を壊す
- ヒューズによって守られている回路は、先に壊れることによってヒューズを守る
- 欠陥は、最終検査が終わってから表れる
- カバーを外すためにねじ20本を全て外してから、間違ったカバーを外したことがわかる
- カバーを20本のねじで留めてから、座金を忘れたことに気づく
- 機械を組み立ててから、残るはずがない部品が残る
新米エンジニアのための法則
- 誤差は段々大きくなる
- 公式の中の定数は、変数だと思ったほうがいい
- 実験室での「実際の環境」は実際の環境とほど遠いものである
- 設計図の一番重要な寸法は、省略されている
- 仕様変更は、必ずできあがる直前に要求される
- 製造元による、性能に関するスペックは 0.5 で掛ける必要がある
- 営業部による、性能に関するスペックは 0.25 で掛ける必要がある
- 納品までの期間は、2で掛けなければならない
- 取り扱い説明書は、装置が届くとたんに捨てられる
- 保証は、装置の代金を支払うことによって無効になる
- 取り替えが可能な部品は、取り替えができない
スナフー方程式
- n個の方程式を持つ問題は、必ずn+1個の変数を含む
- 一番必要な情報は、一番求めにくいものである
- 全ての可能性を試して、解答を求められなかった問題には、他のだれにもすぐわかる解答がひとつある
プログラミングに関する法則
ソフトウェア法則
- 現在使用中のソフトウェアは、時代遅れ
- 役に立つソフトウェアなら、修正する必要がある
- 役に立たないソフトウェアなら、説明書を書く必要がある
- ソフトウェアの複雑さは、維持する人の能力を超えるまで増す
- テスト期間中に問題なく動作するプログラムは、実際に使われると誤動作する
- プログラムの一番深刻な脆弱性は、発売されてから6ヶ月立ったときに見つかる
- プログラムのバグは、一番有り得ないところにある
信頼性に関するギルブの法則
- コンピュータの信頼性は良くないが、人間はもっと良くない
- 人間の信頼性に頼るシステムの信頼性は良くない
- 見つけられないバグは無限大にあるが、見つけられるバグは有限である
ブルークの法則
遅れているソフトウェアプロジェクトに人を投入すると、もっと遅くなる
研究に関する法則
研究に関するマーフィの法則
研究を十分にすれば、どの空論も立証される
マイアーの法則
実験データが説を立証しないなら、データを捨てるしかない
ウィルヤムズとホランドの法則
データを十分にとれば、統計を使ってどの説も立証できる
エジングトンの法則
ある現象を説明するための説の数は、その現象に関する専門家の知識の量に反比例する
正確さの法則
問題の解答を求めるとき、解答を知ったほうが助かる
ヤングの法則
全ての偉大な発見は、間違いによって発見される
系
その間違いを犯すまでの時間は、研究費の金額に比例する
ウィズカウスキーの法則
どの実験結果も再現できない
失敗の法則
どの実験も失敗ではない。失敗の例になるから。
クーパーの法則
専門的な文章の中に、わからない単語があれば、無視すればよい。なくても文章はわかる。
成功の法則
成功した研究はもっと金額の高い助成金につながるが、研究はできなくなる
メスキメンの法則
実験を正しくやる時間はないが、やり直す時間はいくらでもある