「続・マーフィーの法則」  日本バージョンのマーフィーの法則の本です。
出展は、1994年3月 編者:日本マーフィー普及会 発行人:藤井章生 編集人:遠藤論 発行所:潟Aスキーです。



記事は、「月間アスキー」1993、「週間朝日」1993、「毎日新聞」1993に掲載されました。
この本は、「マーフィーの法則」と同じく、絶版で、書店で求めることはできません。(amazonや楽天などで、運よくみつかるかもしれません。)
で。
10+年たった今(2005年)、わたしは、上司のウエダさんに「ちょっと来てくれますか?と呼ばれ、(うーむ、なにごとだろ〜!?…上司に呼ばれて楽しい話があるはずはなく、、、
行きました。ら、
「あなたのHPの“マーフィーの法則ダイジェスト版”を見ました。おもしろい^^ですねえ。これは、あなたの部下のイマイさんやタナカさんやサトウさんが、言ったのですか?」
「あ・・・ ?え?いえ。これは、10年以上も前のPC誌“アスキー”の記事です。ご存知ありませんでしたか?」
「いいえ、わたしは、アスキーという雑誌は知りませんでした。」と、、、、、

で。わたしは思い、
10+年さかのぼって、イマイさんやタナカさんやサトウさんたち作者のみなさんに敬意を表して、(わたしの作品?も少しだけあり)、もっと多くの人たちに知ってほしく、このページを作りました。

しかしながら、この10+年の間にたいへん大きな変化があり、
それはたとえば、ポケベルは携帯電話になり、フロッピーディスクはHD・CD・DVDやメモリ・カードになり、
5
00億円のコンピュータの性能は5万円のパソコンになり、ラジカセは豆くらいの粒になり、1メガ=1万円のメモリは1ギガ=千円になり、、、など、、、
わたしが1970年ころ江戸の大学に行っていた頃には、まだラジカセはなく。弁当箱くらいのトランジスタ・ラジオでロックンロールを聴いていました。
ですから、その頃の原文の、「インストールはフロッピー・デスクの14枚目でコケる。」というようなシリアスな悩みは、今ではもう思い出せないくらいの昔話になってしまい、そのあたりの記事は手入れしています。
このように著作権によく留意して、「ふくのページ」2008年版をアップデートしますから、 参考にしてください  


                                          
(start 2000/07 ⇒ update 2008/06/29)


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続・マーフィーの法則  Murphy’s Law of Japan


目次

【マーフィー学
応用マーフィー学
上級マーフィー学
オフィス学
会社学
上司と部下
会議学
政治経済学
心理学
【恋愛学】
【上級恋愛学】
【機械学】
【コンピュータ学】
【アカデミズム】
【マスメデイア】
【メディカルマーフィー学】
【移動理論】
【料理学】
【ギャンブル】
【気象学】
【家庭生活】
【趣味学】
【状況マーフィー学】
【高等理論法則】


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【マーフィー学】

マーフィーの法則
失敗する可能性のあるものは、失敗する。

ヨシダの確立論
可能性の可能性は、ほぼ0%である。

ヤスイの確率学
99%の確率で成功する場合、残りの1%の確率はやけに高い。

クロキの法則
1.時間がないときにかぎって、おもしろいことが起きる。
2.何か対策を立てたときは、何も起きない。
3.本人が良いと思ったことは、他人が悪いと言う。
4.今日は用途がわかっていても、次の日よく見ると用途がわからない。

マツトモの法則
選びすぎると、カスをつかむ。

ニシカワの法則
「いいこと考えた」と言うときは、必ず悪いことを考えている。

不平衝性の原理
物事は、どちらかにかたよる傾向にある。


傘は、家か職場のどちらかに集まる。

組み合わせ論理の法則
2つの事象が2つの状態をとりうるとき、パターンは全体で4種類あるが、もっとも不具合なパターンが選ばれる。

ハセガワの実例
ドアの鍵は、荷物を持った手の側のポケットにある。

カワバタの法則
モノを貸すと返ってこないが、あげたものはたまに返ってくる。

モモイの定義
いい人には二種類ある。都合のいい人と、どうでもいい人である。

ハタナカの法則
商品を褒める客は買わない。

ソレナリの法則
1. 誰も相手にしないのは、何か理由がある。
2. ラクに手に入るものは、それなりの理由がある。

マスモトの数と決断についての考察

ひとりでは迷い、ふたりでは意見が分かれ、三人以上で支離滅裂になる。

警告
味方にも注意せよ。ときとして敵より大きなダメージを与えるのは、バカな味方である。

フネミの法則
しようとすることを忘れる確率は、目的のあるところへの距離に反比例する。

マーフィーの法則の発展形
1.良いものは、いつの間にかなくなっている。
2.自分がねらっているものは、他人もねらっている。
3.サジ加減は、結果が見え始めるころには、すでに後戻りできないほど加えすぎている。
4.よいこととは、往々にして2つ一緒にやってきて、結局どちらか一方しか手に入らないものである。
5.どうでもよいときに絶好調となる。

失敗と成功の力学
他人の失敗は参考になるが、他人の成功は自分の失敗を生む。

コバヤシの法則
安心とは、忘れている状態のこと。

常識学
昨日まで知らなかったマナーも、今日、自分が知ったからには常識である。

ウチダのセクハラの考察

「何をされたか?」ではなく、「誰にされたか?」によって、そうであるか否かが決まる。

コバヤシの神経に関する考察
神経質は、常にそれと同量の無神経さと同居している。

ナガ工の法則
どうしても欲しいものは、手に人らない。

ツガワの判定
「誰々にそっくり」と説明のつく娘は、可愛くない。

アクタガワの宇宙人のスケッチの法則
宇宙人の目撃者にかぎって、絵が下手である。

エンドウの見解

落とし穴は、道の真ん中に作られる。

カワラの取っておけばよかったの法則
もっともありふれたものは、流行が去ると手に入れるのが非常に困難になる。

ヨネダの価値交換則
嫌いなモノを好きになるとき、それは人生にとって重要なモノとの交換である。

マイナスの中のプラスの法則
ほとんどの人にとってマイナスの変化であっても、そのときにプラスになる人はいるものである。


にわか雨が降ると、ビニール傘が売れる。

シモツの因果律

遠慮したときほど、大胆な結果。

言い訳の定番
「もう少し時時間があれば」

ナツキの法則
もっともジャマになる者は、もっともジャマになるところにいる。

電車の出口に立っている者にかぎって、とてつもなく体が人きいか、大きな荷物を持っている。しかも、電車から降りない。

間違い誤認の法則
間違いに見えたものが実は正しいものだったとわかるのは、修正作業が完了してからである。

ハイキングコースが間違っていたと思って3キロほど戻ったところにある案内板で、さっきのコースが正しかったことがわかる。

決定学
経済予測や技術動向、さらには政治的な予測など、重大な意味を持つディシジョンほど「……何年周期説」や「ヘンテコな公式」や「語呂合わせ」など、科学的根拠に乏しい手法によって論じられ、決定されている。

追補
予測が外れたからといって反省する必要はない。あとから新たな「周期」や「公式」や「語呂」を発見すればよい。

反論
もっとも信頼されている手法がこれである。

スギヤマの法則
複雑な計算問題の答えは、0か1である。


【応用マーフィー学】

シェニングの発展形に関するキハラの回答
落ちこむのが嫌なら、両面にバターを塗ることだ。

ウ工ダの法則
落として壊さないように床に置くと、蹴って壊す。

えらりぃの映画広告の法則
1.アメリカ映画は、いつも全米NO.1である。
2.CMで、見どころはすべて放送される。

イマイの美人に関する考察
美人に囲まれると、誰が美人かわからなくなる。

カワラのバーバー学
1.入ってみて、有線のポップスがかかっていれば、美容院である。
2.子供電話相談室がかかっていれば、床屋である。

企画の法則
企画も果物でも、時間が経過しすぎたものは捨てたほうがよい。

時間の理論
どうやってもダメそうなら、しばらく放っておけ。

大きなものの法則
大きなものは、どこかに抜けがある。

ホシカワの法則
境界石は夜動く。

トラブルメーカーの法則
トラブルメーカーが、もっとも怒っている。

ニカイドウの嘘の習性
嘘を隠すのに使った時間と、嘘がバレるまでの時間は、反比例する。

現実主義者の見解
右の頬を打たれて左の頬を出すと、またぶたれる。

ヨッシーのテレホンショッピングの法則
テレビショッピングで紹介される商品の多くは、なくても生活には困らない。

オカダの法則
流行は、流行遅れをもたらす。

手ごわい相手とのつき合い方
共通の敵を作るのがよい。

手ごわい問題の対処の仕方
一緒になって怒るのがよい。

マツバラの絶好のチャンスの法則
それがいかに奇跡的な確率で訪れたかは、逃したあとでしか確認できない。

ジンクの知能と経験に関する提言
経験は必要である。しかし、バカはすべてを自分で経験してみるまでわからない。

トミタの法則
あなたが、できる(余裕だよ)と思ったことほど、できない。

ジンクの考察
1.理系は、100行を1行にする。
2.文系は、1行を100行にする。

タケナカの認知的不調和の法則
見たくないものこそ、目に入る。

鏡学
自分の最悪のしぐさは、鏡には映らない。

イマイのマーフィー流行理論
1.センスの悪い人ほど、服装にお金をかける。
2.流行に敏感な人は、それ以外のことに鈍感である。

ウエハラの凡人の定義
個性的によそおいたがる。

言い訳の法則
1.言い訳すると怒られる。
2.言い訳しないと怒られる。

Jacquesの日本語の信用できない3つの言葉
1. 近くへお越しの節はぜひお立ちよりください。
2・誰々が急用につき代理で‥…・。
3.惜しい人を亡くしました。

ミヤムラの理解に関するコメント
1. 人に教えたいことほど、教えにくい。
2. 誰もが理解できることは現実で、誰もが理解してくれないことは非現実であると思われる。

ヤマザキの理解者の法則
「わかったような、わからないような……」と言っている人は、やっぱりわかっていない。

クラモチのビ−フカレーの法則
人間には二種類ある。ビーフカレーを普通に食べる人何と、肉を残して最後に食べる人間である。

モチヅキの食事の法則
昼食で選んだメニューは、しばしば夕食に反映される。

フカエの遅刻する者の法則
いつも遅刻する者が、いざというとき、一番に来ている。


【上級マーフィー学】

工レベーターの法則
1.1つ前の階で、満員のランプがつく。
2.自分が乗ると、重量オーバーのブザーが鳴る。
3. 重量オーバーのブザーが鳴ったので、いちど降りてそっと乗ろうとするとまたブザーが鳴って、乗っている10人の客に睨まれる。
4.長時間待っていると、2台一緒にやってくる。
5.すぐに来たと思うと、各階に止まる。
6.上の階に行きたくてエレベーターに乗ると、誰も乗っていないのに下の階のボタンが押してある。
7.ビルに1台しかなく、非常に急いでいるかまたは疲れているときで、目的の階が3階以上のときに、エレベーターは定期点検中である。
8.いつもいやな上司が乗っている。
9.誰もいないのでオナラすると、同じ会社の女性たちが乗ってくる。
10.ドアが閉まるときに自分の裾がはさまって、また開いてしまう。
11.1つ前の階に来たところで、荷物の積み降ろしのために長時間停止する。
12.ある階に到着したのに、その階のボタンを押したやつが降りない。あるいは、先に乗っていてボタンを押してなかったやつが降りる。
13.もっとも時間のかかるパターンに限りなく近い組み合わせで動作する、きわめて高度で不可思議なアルゴリズムを内包したある種のコンピュータが、つまりエレベーターである。

カモンの恋人の友達理論
1.恋愛初期の会話における彼女の「ともだち」は、女性である。
2.恋愛末期の会話における彼女の「ともだち」は、男性である。

ヘルラングの法則の追補
先に行くと、誰もついてこない。

カトウのコメント
チャンスは、誰にでもやってくる。ただそれをつかめるかどうかだ。

サダの不幸人の法則
自分が思っているほど、他人からは不幸に見えない。

タノの法則
偶然とは、それに出会う確立が高いことである。

ヤナギダの木登りの法則
木に登るのは簡単だが、降りることはできない。

英語会社名の法則
1.中学校程度の単語を組み合わせたヘンな会社名は、社長の名前の直訳である。
2.そうでない英語の会社名は、もっと意味がない。

カネチクの物好きの法則
自分のもっとも気に人っている事物は、もっとも身近な者には.評価してもらえない。

一般人の知恵
困ったときは前回と同じか、他人と同じにせよ。

ウ工ダの法則
自然は弁解しない。

ヨシダの予知能力の法則
不幸が起きてから、その予兆に気がつく。

キョウコの追補
災害を予測した人は、災害発生後に現れる。

シキブの虫の知らせの法則
人が死ぬと、必ず「虫の知らせを受けた」と言いだす者が現れるが、事前にそれが語られることはない。

結論
予言は、いつも過去形。

大予言の法則
みんなが見ている前では、奇跡は起こらない。

自分だけの理論
もし自分だけがうまくいっているように見えたら、他人はもっといいものの方へ行っている。

ウンの法則
人生の最大の運は、どうでもいい局面で行使される。

芸術の評価の法則
作品の評価は、時代とともに変化する。最初のもっとも大きな変化は、作者が死亡するときである。

足つりに関する統計学
足がつった原因の70%は筋肉疲労であり、20%はテレビのチャンネルを変えようとしたことにある。

ミケランジェロの法則
完成したものに注文をつけられたら、手を加えたふりをするといい。

温存の法則
温存しておいたものは、最後まで使われることはない。


ポケットの中で溶けたチョコレート。

イマイの考察
1.学歴と資格と給料は、無能な人が一番欲しがる。
2.何の才能もない人ほど、才能を必要とする仕事をしたがる。

インスピレーションの不可逆性の法則
有能な人間はダメな人間の発言からもインスピレーションを受けるが、逆はない。

オギノのプロジェクト理論
「いなくても同じ」という人はたいして問題ではない。本当に困るのは「いないほうがまし」という人間だ。

オダの問題発生の法則
もっともやっかいな問題は、すべての問題が解決しつくされたあとに発生する。

カザアナの追補
最良の解決方法は、問題がすべて解決されたあとにひらめく。

近道の法則
正解を知っている人は誰かを知ることが、正解への近道である。

タカバヤシのシミュレーションの法則
最良の状況をシミュレートすると、悪くなる。
最悪の状況をシミュレートすると、そのとおりになる。

ヒラキのトラブル学
作業開始直後には小さなトラブルが、作業終了直前には大きなトラブルが発生する。

エンジニアの良心
最近トラブルが発生していないと思うと、心配である。

シキブの現世悪人正機説
善人は、たった一つの悪行でその人生のすべてを失い、悪人はたった一つの善行で大いなる賞賛を得る。

マーフィー正義学
人間のなし得る行為の残虐性は、その人間がどれだけ正義だと思っているかに比例する。

マーフィーヒーロー学
ヒーローが必要なら、1ダースほどの悪人を作り出さねばならない。

オカダのお互い様の法則
「お互い様」を強調するのは、常にわがままを押し通そうとする側である。

アイザワ成功学
成功とは金魚すくいのようなものだ。こつを知っている者だけが何匹もすくう。

オカダの愛のムチ理論
「愛のムチ」とは、殴る側だけが言う言葉である。殴られる側にとっては、ただ痛いだけである。

クドウの観察
余計なことをする人間にかぎって、その考えを曲げない。

オカダのコメント
「そんなつまらないことにこだわるな」と言う人間が、実はそのことに一番こだわっていて、多くは「そのこと」を変更されると損をすると考えている。

カザアナの不完全性定理
マーフィーの法則が無矛盾であるかぎり、マーフィーの法則は己の無矛盾を証明できない。


【オフィス学】

オオマチの週末における残業の法則
1.金曜日の終業5分前に鳴る電話をとると、月曜日の昼までにするべき仕事の依頼である。
2.相手は必ず「連絡がついてよかった」と言う。
3.なんとか時間どおりにできたので今から届けるという電話をすると、依頼者は15分前に帰ってしまったと言われる。
4.翌日、朝一番に電話をすると、その依頼者はそのとき単に席を外していただけであって、その後3時間も待ちつづけていたということがわかる。

ワタナベのホチキスの法則
1.忘れていた必要書類は、ホチキスで綴じたあとに現われる。
2.すべての書類をそろえると、ホチキスの針が裏まで届かない。

嫌な仕事の法則
1.人が嫌がる仕事を進んで行なうと、嫌な仕事ばかり回ってくる。
2.寛容に嫌な仕事を引き受けつづけると、ますます嫌な仕事が回ってくる。
3.恨みが募ってきて、あてつけがましく嫌な仕事をこなすようになり、嫌われる。
4.嫌われるので、嫌な仕事が回ってくる。

追補
同情して引き受けた他人の仕事は、ずっと自分の分担となる。

サトウの法則
無理をするなという人ほど、無理をさせている。

マーフィー説得術
1.相手の口からこちらの考えを言わせよ。
2.相手にしっかり示したいことがあるなら、それを「見せる」のではなく、「見つかる」ようにせよ。
3.そして、「いや−、見つかっちゃいましたか」と言って説明を始めよ。

交渉術
一気に押し切りたいときは、危ないやつを演じろ。

交渉の鉄則
こちらに有利にすると相手が儲かるように思わせよ。

素人の法則
あまりに簡単なことでもメモをとっている人がいたら、その人は素人である。

オガサワラの法則
第一印象の良い人は、それ以上にはならない。

オカダの法則
1.仕事はやらなくでは終わらない。
2.仕事には順序がある。
3.仕事は遊びではない。
4.物には表と裏がある。

ヒガシテの法則
入院患者は、安静と言われたときは職場復帰を望むが、良化して動けるようになってくると、労働意欲は減退する。

イケベの転勤の法則
悪口を言った課に転勤する。

全力投球の法則
最初から全力投球すると、最終的に得られる総量は少ない。

合宿などでご飯をよそう場合、一杯目をたくさんよそい過ぎると二杯日にありつけない。

仕事量の法則
仕事は、すればするほど増える。

目くらましの法則
とりあえずの仕事を上げておけば、せっつかれない。

オオタニの報告書の法則
報告書のボリュームは、建て前の量に比例する。

ヨコホリの整理書類の法則
1.不要だと思って捨てた書類は、すぐに必要になる。
2.とっておいた書類は二度と参照されない。

シバタの書類整理の法則
書類は、整理すればするほど、見つけるのが難しくなる。

共同作業演算
複数の人が1つのことに取り組もうとすると、オリジナリティやセンスは引き算になり、わがままさや不正確さは掛け算になる。

企面の法則
難敵には、相手が忙しいときに相談せよ。

ビジネス電話術
「こちらから電話を差し上げようと思っていたところでした」と言うと、少しは好印象になる。

Jacquesの緊急電話の特色
1.電話呼び出しの待ち時間は、通話の緊急性に比例する。
2.かけた電話が話し中である確率は、予定している通話の緊急性に比例する。

追補
1.緊急時にかぎって、まわりの騒音がうるさい。
2.電話をかけはじめたときから、話す内容を忘れはじめる。

キョウコの仕事の判定基準
同僚に足をひっぱられるようなら、仕事はうまくいっている。

ミスの法則
1.最大のミスは、小さいミスに腹を立てているときにやってくる。
2.オールドミスは、ヤングミスにふられたときにやってくる。

パートナー選びに関する警告
自滅形の仕事をするやつと組むな。

タカハシの仕事量保存の法則
長時間残業しているやつほど、仕事の密度は薄い。

クドウ自身の仕事の法則
一生懸命やっているからといって、はかどっているとはかぎらない。

イシカワのオフィス電話の法則
1.いるときは、電話はかかってこない。
2. いなくなると、ひっきりなしに電話がかかってくる。

ヨシモトのコストダウン学
コストダウンのつもりの縮小コピーの一枚目は失敗する。

ヒラバヤシのワープロの法則
文章の誤りを発見する確実な方法とは、配付する枚数だけコピーをとることである。

トシハルの能力論
自分を有能だと信じている人は、処理できる量を超えて仕事を作り出したがる。

棚卸しの原則
棚卸しは一回だけ勘定する。二回以上数えたら、迷うだけだ。

コグレの就任挨拶の法則
就任挨拶で「私はこの業務はまったく素人なので‥・…」と言う方が、「私は20年この業務に従事し…‥・」と言うよりもエラく聞こえる。

ニーズの法則
ユーザーのニーズは、ユーザーにもわからない。

オオムラの休暇の法則
休暇の楽しさは前日の晩に最高潮に達し、休暇が始まるとともに急速に低下する。

シキブの法則
会社員にとって、金曜の午後は前夜祭、月曜の午前はリハビリである。

専門用語の法則
ものを知らない人間ほど、難解な専門用語に頼る。

タカハシのビジネスの法則
失敗をかくすより、言い訳を考えろ。

オカダの言い訳の法則
人は、同時に二つのことはできない。したがって、言い訳をしている間は仕事はしていない。

イワザワの有給休暇学
1.上司に休暇の申請をすると、その日に仕事がる。
2.その日になると、他人の都合で仕事は延期される。

ヨッシーの会社における人間の観察
会社の役に立たない人ほど、休むと怒られる。

本物化の法則
仕事がいやな人は、仮病ではなく最終的には本物の病気になる。

ヨッシーの携帯常用者についての考察
何の用事もない人が多い。

やり残しの法則
やり残した仕事に気づくのは、帰りの電車に乗った直後である。

アオキの仕事普遍の法則
徹夜しても、2日間でできる仕事の量は同じである。

サラリーマンの仕事量の法則
1日のうちでもっとも能率が上がるのは、終業10分前である。

ハラのLANの法則
LANは社内恋愛のためにあらず。

カトウのミスの法則
チェックしてミスがなければ、チェックミスである。

クシマの仕事の法則
仕事だけで満足できる人は、他人を不幸にしている。

モトヤマの修正液の法則
修正液が乾いているかどうかは、上書きしてはじめてわかる。

修正液に関する考察
修正液は、忍耐が限界に達したそのあとに乾く。

追補
乾くころには、修正内容を忘れている。

ハルタの電話の法則
「いま忙しくて電話をかける暇がないので、あとでまたかける」という電話は、本当に忙しいことを意味している。


【会社学】

ヨコタの会社員学
1.うまくいった理由には誰も気づかないが、失敗した理由には誰もが気づく。
2.同じ人間がやるのなら、時間をかけてもかけなくても結果は変わらない。
3. 悪いという理由が100あれば、良いという理由も100作れる。
4. 偶然は常に起こる。結果が悪ければ、それは常に偶然である。
5.責任は俺がとると言って、とった人はいない。

ゴトウの不祥事件発覚後の答弁の法則
「ただいま社内(党内)にて調査中ですので、一切のコメントを控えさせていただきます」と答弁されたら、この件は闇に葬り去られる。

イトウの法則
順調とは、大間違いがわかるまでの時間を言う。

ヒガシテの法則
銀行の融資担当者が優秀なほど、心を許した客に負債をくらわされる確率が百パーセントに近くなる。

セキの企業の定義
合理性よりも、形式が重んじられる場所のひとつ。

ビジネススピード理論
コンピュータも車も機械も、スピードアップすればするほど仕事量が増えて、余裕はなくなる。

発展
労働を軽減するアイデアの有効度と、その後発生する労働のきつさは、往々にして比例する。

マーフィー生産工学
1人で10日かかる仕事は、10人でやっても1日では終わらない。

ナカオのマーフィーシステム学
1. 面倒な作業をこなすシステムや装置が開発されると、ほかの作業が増える。
2. 画期的な新システムはたいてい、うんと電気を食うか、うんと高いか、うんと操作がめんどうか、壊れやすいかのどれか(もしくは全て)である。

プロジェクトの法則1
うまくいっているのかどうかわからないときは、うまくいっていない。

プロジ工クトの法則2
うまくいっていないときには、そのプロジェクトに人や資源を注ぎ込むとよい。

効果1
プロジェクトが大きくなるとうまくいっているかどうかが見えにくくなる。

具体例
進捗管理表が、1枚におさまらなくなる。

効果2
最後には、これだけ注ぎ込んでもダメだったのだからと言い訳できる。

コグレの予算管理学
1.一律10%カットするから、前もって10%上乗せして要求する。
2.それを知っているから、20%カットする。
3.それに対処するため、要求額を20%アップする。

結論
予算管理が厳しくなると、予算要求額と実行額は次第に遊離する。

ヤマカワの上司が無視しやすいルール
データの精度を上げるごとに、コストは指数関数的に増加する。

カラサワの店員募集の分析
1.店長候補募集で募集している仕事は、店員である。
2.月給60万円以上、管理職候補とあれば、それはあぶない仕事である。
3.パートも可というとき、パートと正社員の違いは、年令と給料だけである。

システム技術学
犬が人を噛んでも、ニュースにならない。
技術は、マスコミが取り上げなくなったときが、役に立ったときである。

システムに関するコメント
風邪は放っておいても治るが、虫歯とシステムは放っておくとますます悪くなる。

新技術の法則
1. 最初に覚えた方法が、その人にとってのやさしい方法である。
2. ニーズは、消費者の要求からは生まれない。商品が出現するのでニーズが生まれる。
3. 新しいアプローチは、新しいトラブルを生む。
4. 意図と結果は一致しない。
5. 事例発表の50パーセントは、報告者の希望である。
6. 成功例は発表されるが、失敗例は報告されない。

コジマの人事異動の法則
内線番号表ができあがると、人事異動がある。

コジマの役員人事異動の法則
会社案内ができあがると、組織変更か役員レベルの人事異動がある。

事前の法則
計画や作戦は、すべて事が起きる前のものである。

タカガキのスケジュールの法則
スケジュールを念入りに組むと、飛び込みの仕事が多くなる。

進行管理の法則
美しいスケジュール表とは、作った時点で、本来の仕事からは当分得られそうにない達成感を感じ、一休みするためのものである。

工程管理の法則
1.あと2週間しかないというので1か月スケジュール延ばすと、あと2週間しかない時点で、同じ進捗状態であることに気がつく。
2.文書作成は、どんなに時間に余裕があっても、必ず終電の1分前までかかる。

発展
いつでもやれるものは、いつまでもなされない。

サイトウの「クフ王の法則」に対する反論
完成にかかった時間がスケジュールであり、かかった費用が予算である。

仕事の法則
気乗りのしなかった仕事は、うまくいかないと精神的安定が得られる。

コグレのコメント
事前に検討する時間はないが、事後やりなおす時間はいくらでもある。

フカサワの仕事長続きの法則
会社を辞めたいとき、世の中は不況となる。

発展
景気の良さと部下に強いことが言える度合は、反比例する。

オカダのオフィスの灰皿の法則
煙草を吸わない人間が、灰皿を洗う。

手柄移動の法則
いつしか、何もしなかったやつがいばりだす。

ハガネの仕事量の法則
使用するコンピュータの性能と、した仕事の量は、比例しない。

タカハシのサラリーマン行動原理
他人にきびしい者ほど、自分に対しては甘い。


【上司と部下】

忘却レベルの法則
「忘れていました」のほうが、言われたことすら忘れているよりマシである。

上司の法則
当然わかっているものと思って言わなかったら、わかっちゃいなかった。

追補
逆の立場でも真である。

サトウの法則
具体的でない指示にもとづいた仕事は、何回も直され、最終的に最初の指示とはまったく異なるものになる。

イマイの会社員一般則
1.ものすごくよく働く人は、ものすごく困ることもする。
2.無能で熱心な部下ほど可愛く、有能で冷静な部下はケムったい。
3. 立派な会社ほど、有能な人から先に辞めていく。
4.優れた会社ほど、無能な人が寄り集まっている。
5.恵まれた会社ほど、恵まれない人が多い。
6.ウソの報告書ほど、よく書けている。

シバタの新入社員の法則
新人社員の質は、毎年確実に低下する。

タカダの「一生懸命」の定義
1.成功者の口に少なく、不成功者の口に多い。
2.自分の中にあるように見えて、他人からはまったく見えない。
3.無意味な努力のための形容詞。

イマイの会社人間学概説
1.会議では、正しい意見を述べる人が真っ先に犠牲者になる。
2.素晴らしい上司ほど、出世しない。
3.昇進とは、その人の前任者の苦労と努力と失敗によってもたらされる。
4.黙って黙々と働く社員の仕事ぶりは、その人が辞めるまで誰も気づかない。

イマイの部下・上司学
1.賢いと感じる部下がいた場合、彼はあなたよりはるかに賢い。
2.バカだと感じる部下は、そう思うあなたより賢い。
3.あなたが有能と評価した部下は、あなたのことを有能な上司だと思っていない。
4.気に入った部下ほど、会社の評価は低い。
5.不愉快な部下ほど、他部署の評判は良い。

ナカジマの団塊の世代の上司の法則
1.「君が好きなことを、好きなようにやればいいんだ」というのが部下への口癖である。部下は、自主性を発揮すると認められないことを知っている。
2.「もう俺なんて古いから」と言う上司は、自分の頭の柔らかさをみじんも疑っていない。

コグレの隣接階層反目論
1.経営者は、部長ではなく課長以下の意見を開きたがる。
2. 部長は、係長以下の意見を尊重する。
3. 他社のトップは、立派に見える。
4.親しい先輩も、上司になるとイヤなやつになる。
5. 持てあました部下は、他部門へ転出すると、よい仕事をする。

イマイのサラリーマン言語学
1.「君に期待している」は「君には無理だろう」。
2. 「よく開いてほしい」は「すまんが諦めてくれ」。
3. 「それは君の誤解だ!」は「いつバレてしまったか?」。
4.「よく頑張ったね」は「これが君の限界?」。
5.「頑張ってほしい」という期待は、その社員に対する絶望から生まれる。
6. 「今度、一杯やりましょう」と言う人にかぎって、二度と一杯やる機会は訪れない。

ヨシモト・カワカミの追補
1.「君だけに話しておくが」は、みんな知っている。
2.「前向きに取り組む」「善処する」「理解する」とは、すべてその否定を意味する言葉である。

ミヤノのコメント
「どいつもこいつも」と罵るのは、誰のせいにもできないときである。

ユキマサの引用
「俺が言ったとおりにやれ、俺がやったとおりにやるな」

処世術
目立つな。

ヒラヤマの法則
するなと言われたことほどやりたくなる。

マルヤマの理論
1.仕事をするときには部下がいない。
2.失敗したときには上司がいる。

ヤノのボスの習性
許可をもらおうとするときに、必ずいない。

使えない部下の法則
1. どんな簡単な仕事でも、解決不可能な状態にする。
2. 当然の前提を、さも自分が発見したかのように語り始める。
3. とにかく前置きが長い。
4. 間の悪いときに大声で笑い、部署全体のひんしゅくを買う。
5. めずらしく頑張ったときにかぎって、出発点が間違っている。
6.人はいいが、運には完全に見放されている。

使えない上司の法則
1.壮大なビジョンを待っているように見えるが、現実への方法論がない。
2. 仕事の仕上がり直前に、すべての努力を無にするようなダメ出しをする。
3. 早口で言葉が不明際なのに、聞き返すと「人の話を開かない」と言う。
4. お客や取り引き相手を前にすると、偉そうに部下を怒鳴る。
5. 部下のやる気をなくさせる皮肉にかけては天才的。
6. 部下に恥をかかせてやれば、自分の偉さがわかると思っている。

エンドウのコメント
「キミのおかげでプロジェクトがうまくいったよ。キミが最小限の介人しかしないでくれたのでね」

タカハシの中小企業の人間観察
1.必要ではないと思われる人ほど、その会社の基本を支えている。
2.重要な人ほど、いてもいなくてもあまり変わらない。

会社役員の法則
1.棚の本と会社役員は似ている。高い位置にあるほど、重いうえに役に立たないものが多い。
2.役員の有する暇つぶし相手の数と、会議の頻度は、反比例する。

発展
リストラされるべき人間が、しばしばリストラを考えている。

タテキンの上司の深謀遠慮の法則
そんな馬鹿なと思う上司の指示にどんな深慮遠謀があるのかと慮っても、その結論は大抵その上司が馬鹿だということに尽きる。

ヤマザキの失敗下降の原則
1.部下の失敗は、部下の失敗。
2.上司の失敗も、部下の失敗。

シバタの上司と部下の関係
上司は部下をすべて馬鹿と考えて、部下も上司をすべて馬鹿と考える。

無能上司学
無能な上司は、無能な上司を大切にする。

キクチのイエスマン力学
上役がイエスマンの場分、イエスマンに徹しないと昇進できない。

シバタの忠告者の定義
会社の経営者に忠告できる人は、きわめて優れているかまったくそうでないかのどちらかである。

きびしさの統計学
他人の仕事に対するきびしさと、自分の仕事に対するきびしさは、反比例する。

人の上に立つ人の条件
1. 傍若無人なところがある。
2. 頭の回転が速いか、気が短いか、あるいはおっちょこちょいである。
3. 自分の力のおよばないことについては、無関心である。
4. 数字には強いが、無頓着である。
5. 記憶力が良いか、またはあてずっぽうが得意である。

ベテランの定理
ベテランとは、やらなくてもいいことをやらない人である。

人脈理論
誰かと親しくすることは、誰かを敵にすることである。

ジンクの定理1
1.部下を無能呼ばわりするのは、自分の無能さを糊塗するためである。
2. つまり、俺の無能をカバーできない部下は無能である。

ジンクの定理2
迎合と強圧は同じだ。両者とも自信がなく、他人も信じない。

コンピュータ技術者の法則
1.地位が上がるほど、情報知識は低くなる。
2,情報技術の落ちこぼれが、管理職になる。
3.技術の進歩についていけなくなると、管理者になる。

上司の応接逆作用の法則
会議で対立したとき、上司が応援をしようと発言すると、その内容は相手の主張となっている。

ユーザーに言わせよの法則
必要性をどんなに説いても承認しないが、ユーザーからの要望だとすればスムーズに通る。

上司の定義
1.意見を聞いても、具体的な回答はない。
2.部下が意見を具申すると、必ず反対意見を出す。

部下命令学
1.コンピュータと部下は、思うように動かない。
2.指示したことと実行される内容は違う。
3.指示したことは表面的には実行されるが、本質は全然違う内容になっている。
4.枝葉末節な部分は大々的に展開されるが、本幹な部分は無視される。

下からの報告の法則
1.よい報告は、トラブルの前兆である。プロジェクトがスムーズにいっているとの報告があると、その翌日には致命的なトラブルが発生する。
2.悪い報告は、もっと悪くなる前兆である。1週間遅れると報告のあったプロジェクトは、うまくいっても1か月は遅れる。

オカダの強い言葉の法則
言い返せない立場の人間に対しては、強い言葉が言える。

ビジネス保存則
たとえ勘違いによるものであっても、一度ある部下に対して抱いた怒りは保存される。

ストレス解消の法則
俺でストレス解消するな。


【会議学】

オダの全会一致の真実
全会一致の議決は、全会一致の相互責任回避である。

アキフミの追補
1.知らないことほど、よく質問される。
2.聞いてほしいことは、聞いてもらえない。

議論におけるエントロピーの法則
1. 長い時間かかって議論していると、必ず「ふたりとも同じことを言っているんじゃないの」と言い出すやつがいる。
2.その場合、どちらかが妥協したか、もともと何も考えていなかった。

コグレの会議学
1.5人以上の会議では発言するな。どうせ実のある議論はできない。
  提言
 2〜3人で、あとで相談するほうがよい。
2.10人以上の会議では、発表者は演説口調になる。
  例
 「私といたしましては・‥…」「……でございます」と、やけに「お言葉」になる。
3.会議の根回しと決定評価は、会議の前後の喫煙室で行なわれる。
4.「人」を持ち出せば、すべての提案は廃棄できる。
  例
 「ところで誰がやるの?」と言えば、みな無口になる。
5.門外漢の意見が最重要視される。
  例
 「みんなの意見はわかったが、ユーザーは……」と言えば、それまでの議論は無価値になり、この意見だけが神託になる。
6.その意見が本当にユーザー的発想かどうかや、議題が何かには、関係がない。

昼飯付き会議の弁当の法則
会議で出される食事は、わざと消化の悪い弁当が用意されている。

メモの法則
一生懸命メモをとっている参加者は、眠気を振り払うために手を動かしている。

会社における提案の法則
ボツ案とそうでない二つの案を用意せよ。

提言
ボツ案のほうを先に出せ。

サイモンの問題解決学
問題解決とは「最適化」や「効率化」ではなく、その時々の妥協の産物である。

会議の定義
会議は、多くの人とその時間を同時に消費する会社システムの中でも、もっとも贅沢な活動である。

仕事の分担の法則
仕事は、忙しくて会議を欠席した者にふられる。

会議の呪縛説
会議が終わると、眠りの呪いが解ける。

ヒロエの会議観察
席が決まっている会議では、問題は解決されない。

コムラの法則
いかなる難問も、横になって考えるとどうでもよくなる。

モチヅキの会議転生説
会議での決定事項は、数日後の会議の議題になる。

コジマの会議性決定理論
1.決定したことは、必ずくつがえされる。
2.くつがえされたことも、くつがえされる。
3.くつがえって、くつがえって、くつがえったことは、最後に社長がくつがえす。

議論の一般原則
1.議論では、理論よりも人徳や地位が勝利する。
2.トップの理想的に聞こえる提案は、現場の状況を悪化させる。

フジワラの法則
誰もがわかっている誤った理由を述べる人が必ずいる。

イタサカのマーフィー問題学
新たな問題をかかえこむと、古い問題はどうでもよくなる。

問題の相対性理論
問題を起こしたのは誰か?責作者は誰か? という議論になればなるほど問題解決から遠ざかっている。

予測の法則
予測できないときは「だいたい現状のまま続くが少しは変化する」と報告せよ。

カズヒロのポケベルの法則1
出先で気まずい雰囲気で打ち合わせ(会議)をしているときにかぎってポケベルが何度も鳴り、さらに雰囲気を悪化させる。

カズヒロのボケベルの法則2
ポケベルの電源を切っているときにかぎって緊急な事態が発生し、連絡がとれずにあとでさんざん文句を言われる。

会議性組織学
仲の悪い組織は、会議をしないほうがうまくいく。

自分に潔癖学
明らかに自分の説が間違っているとわかっても、その説を曲げないいで頑張る人はいるものだ。

ミヤモトの法則
会議では、最後にまとめた人のみ言いたいことがいえる。


【政治経済学】

マーフィー経済学
どんなことでも、思っているよりお金がかかる。

マーフィー消費学
金遣いの荒い人が金持ちとはかぎらない。

大売り出しの真実
1.「品切れ御免」は、品切れしている。
2. 「半額大処分」は、半額のものもある。
3. 「円還元」は、輸入品と関係ない。
4. 「最終処分」は、最終でない。
5. 「在庫一掃」は、まだまだ売れ残っている。

追補
1.「目玉商品」ならば、使えない。
2. 「一流メーカー」とあれば、二流である。
3. 「色・柄が異なることがあります」は、変な色や柄のものしか売っていない。

ヨッシーの観察
定価の2〜3割で売られている商品は、定価で売られることはない。

経済家評価学
1. 生きている政治家へのマスコミの評価は、大まかに言って二つに分けられる。
 悪人か、無能かである。
2. 前者についてのみ、死後評価が改められる可能性がある。

シゲタの法則
政治家の収賄事件は、「まったくその事実はない」という記者会見をすると、必ず検挙される。

ニシダの購買一般法則
1.買おうと思ったら、お金がない。
2.いざ注文と思ったら、在庫がない。
3.買ったらすぐに新製品が登場する。

オオマチの警告
欲しい洋服を見つけても買うな。バーゲンセールの直前である。

セールに来る客学
標準価格の10分の1など破格な開店セールに徹夜で並ぶ客は、その店とは今後縁のない客だ。

ヤマダの追補
予約してまで手に入れたものは、思っていたほどでない。

マルシゲの結局の法則
前々から購入しようと思って買い物に出ても、ほかのものに気をとられ、結局肝心なものは買い忘れる。

ヤマギシの購買に関する警告
あとで買おうと思うな。あとで買いに行くともう売っていない。

追補
今買おうと思うな。もっと安い店を発見する。

オオハシの自的物永久保存の法則
目的のものとは、家に帰ってきてから買っていないことに気づく品物のことである。

ディーラーの法則
フランス車のディーラーの売り文句は、「イタリア車より壊れませんよ」。

100円の価値
100円の価値は、市場ではなく待ち金の総額による。

カラサワの最低賃金論
時給650円〜900円」とあれば、650円である。

フジノクラの観察
1円足りないことを怒る人は、1000円多いときには何も言わない。

アサノの理論
貧乏人は時間で金を作るが、金持ちは金で時間を買う。

追補
金持ちにとっての貴いものは金で買えないが、貧乏人にとっての貴いものは金で買える。

財産の法則
持っている財産の額と、現れる親戚縁者の数は、比例する。

ニシダの法則
借金は収人に比例する。

シュンの損失増大理論
1.誰かが得をするためには、別の誰かが損をしなければならない。
2.誰かが損をしたからといって、別の誰かが得をするとはかぎらない。

経済宗教学
金儲けに走るやつは地獄に落ちると言い続けてきたのは、貧乏人たちである。

コバヤシの商売の法則
誰がやっても儲かる商売は、法律で禁止されている。

民主主義についてのコメント
独力で考えることのできない人間が、多数派を形成する。

官僚学
官僚は、不要なことに予算をつけ、有用なことに関する予算を削ることを仕事にする。

タケダの法則
役人のひらめきは、たいてい間違っている。

イマイの見解
国を愛し、芸術を好み、国民から尊敬されれば、独裁者と呼ばれる。

社会正義の方程式
1.その人間の嫉妬深さ×恵まれない度合=平等を希求する度合
2. その人間の性欲×モテない度合=性の乱れを嘆く度合

国際情勢への最大影響力の法則
その当事者たちにはまったく関係のない、地球の裏側の政治家の支持率や選挙の時期にゆだねられている。

ヤギサワの戦争をなくすための提言
人口を一人以下に抑えよ。

ナカオの成金趣味転移の法則
成金趣味とは、日ごろそれに嫌悪感を抱いていた人たちが、金を持つと陥るものである。

イマイの物性学
1.お令は蒸発する。
2.借金は増殖する。
3. 税金は腐敗する。

宣伝カーの法則
何もしたつもりはないのに、「ご声援ありがとうございます」と言われる。

投票の理由
1.商店街で握手された。
2.たまたま講演会に行った。
3.電話による友人の勧め。

電話の法則
しばらく音信不通の友人から電話がくるのは、選挙の直前である。

宣伝カーの音量の法則
ラウドスピーカーのボリュームは、夜8時までの残り時間に反比例する。

来襲の法則
家の前の狭い路地に2人の政治家がきてくれて、馬倒しあったり、健闘を祈ったりするのは、前の晩遅かったので寝ているときである。

右翼
1. 大きなバスと大音量のカラオケを流せば、人びとが驚き、道をあけてくれて、注目してくれ、赤信号を無視してもよく、交通渋滞を起こしてもいいと初歩的に思い込み世間に甘えている原始幼児グループ。
2. 小学生の子供たちに、「あれ〜?あのバス?今、信号無視してるけど、違反してもいいの〜?」と、笑われていることを知らない。

暴走族
走るマシンを止める技術と度胸がなく、数学を知らない、レーサーやエンジニアになれる見込みのない種族。

もうひとつの投票理由
1.顔
2.セックスアピール
3.芸能人であること

選挙の法則
たまに選挙に行こうと思うと、投票時間が終わっている。

不公平是正に関する考察
一票の重みは、一枚の紙の重さである。


【心理学】

マ一フィー心理学
落とすまいと思った瞬間に、手が震えはじめる。

イケダの法則
「かわいそう」と口に出していう人は、そう思っていない。

砂場の法則
自分の城が失敗したら、人の城もつぶしてしまえ。

イケザキの法則
自分の失敗に気づいたときには、とっくにまわりは全員それに気づいている。

ヤマモトの法則
人から指摘された欠点は、なおってから理解できる。

怒りの原因学
ちょっとしたことで腹を立てる人間の怒りの原因は、そのちょっとしたことにはない。

オガタの会話の法則
話したくないと思った人ほど、話しかけてくる。

会話理論
本当のことを言うときは「これは本当ですが」と言わないほうがよい。

本当学
本当のことを言われるのが一番つらい。

噂学
噂好きは、他人の噂好きぶりを言いふらす。

笑いの心理学
1. 最初に笑う人は、たいしておかしくないのに笑っている。
2. とんでもないときに笑う人は、思い出し笑いをしている。
3. 最後に笑う人は、人並みにおかしいと思ったのだが、何かを食べていたので笑えなかった。
4. 最後に笑う人は、人が笑ったので笑った。

追補
理解していない人ほどよく笑い、うなずく。

誘惑の法則1
こちらから断った誘いは、二度とめぐってこない。

誘惑の法則2
すべて良いことだらけの誘いが接近してきたら、気をつけろ。

ツガワの夢の判定
おもしろい夢の話は、喋っている本人にしかおもしろくない。

モモキの法則
こちらがたいして考えもしていない人から頻繁に連絡がある。

サクライの相談の定義
相談とは、すでに答えを決定したうえでするものである。

相互理解の法則
いやなことはゆっくりせよ。相手もわかってくれるはずである。

ハゲの定義
ハゲは出たがる。

悪口の法則
1.いつになく持ち上げられたら、悪口を言われていた。
2.遅れて現われたとき、集団がいつもより静かなら、自分の悪口がさんざん言われたあとである。
3.最初に沈黙を破って話しかけてきたやつが、悪口の主導者である。

警告
法律や常識を奉じる人間に気をつけろ。他人に寛容でないやつばかりだ。

説教の法則
説教は必要からするのではなく、したいからするものだ。

短所理論
短所だらけだとこけにされる。
短所がないと愛されない。

問題人間学
1・自分が他人を理解できなくても気にしないが、自分が理解されないと怒る。
2・人のやっていることだと中途半端な知識しかなくてもいろいろ意見を述べるが、自分のことだと人に聞きにいく。

追補
アドバイスを受けにきた人間の9割は、ほめられたがっている。

友達の法則
一方だけが友達だと思っている。

悩み相談学
あなたの友人が「相談に乗ってほしい」と言うとき、それは「何も言わずに聞いてほしい」ということである。

悩みの法則
その解消方法は知っているが、それができない状態を「悩んでいる」という。

ウメモトの自白の法則
人の見ていないところでした失敗ほど、他人にしゃべらずにはおれない。

ミヤザキの個人攻撃言語学
「これは一般論だが」と付け加えられたら、それまでの話はすべて個人攻撃である。

トミタの日本語心理学
「私はかまわないんだけど」と付け加える人が、一番不満を持っている。

追補
「ほかの人間ならとっくに怒っているぞ」と言う人間が、もっとも怒っている。

ワタナベの笑う人へのコメント
失敗を笑う人がいれば、その人は同じ失敗をしたことがある。

ヒラバヤシの催眠学
眠気は、もっとも聞きたいテーマが始まると発生し、拍手によって消滅する。

コニシの睡眠理論
眠気とやる気は反比例する。

発展
眠りに落ちる気持ちよさは、眠ってはいけない度に比例する。

きっかけ論
行動のきっかけは、腹が減ったである。

欲望についての見解
他人に関して指摘した欲望は、指摘者の欲望である。

「あのバナナが食べたいんだろう」と言う人間が、バナナを食べたい。

テラモト心理学
1.魔力にはめられるとわかっているものほど、魅力的である。
2.苦しいときの神頼みは誰でもするが、うれしいときの神への感謝は忘れている人が多い。

ヤマグチの蓼食う虫の真実
1.こんな変なものが好きなのは私だけだと思っていると、実は多くの人が好きである。
2.本当に変なものは、誰も好きにならない。

ユウイチの読者の法則
訂正記事を読むと、もとの記事が読みたくなる。

自動販売機の缶入り飲料の法則
「あったかーい」という表示は、間違って買った者の怒りを増幅させるためにある。

ハルタの相対性理論
他人を待たせるより、他人を待つほうが長く感じる。

ハルタの人名の法則
めずらしく印象的な名前ほど、1回では覚えられない。

オッチーの幸福レベルの法則
今日が誕生日なのに誰も気づいてくれないということは、気がついていても無視されるより100倍幸せ。

ナガイの法則
安心するのは、予感していた最悪の事態が起こったときである。


【恋愛学】

ヤマザキの社内恋愛の法則
みんなが知っている秘密のこと。

追補
あちこちで囁かれていれば、それは秘密である。

ヤマザキの社内恋愛の法則その2
噂になりたい人と二人きりで食事をしても、噂になりたくない人と偶然会ったときより噂にならない。

定量化
着ている服のお気に入り度と、その日に偶然出会う人物のお気に人り度は反比例する。

ハヤシの法則
いやなやつの彼女ほど、美人である。

マツナガの傘と女の法則
女は傘に似ている。お気に入りはすぐになくなるが、捨てていいのはいつまでも残る。

カモンの恋人の電話理論
1.恋愛初期における彼からの電話は、電話しようと思った矢先にかかってくる。
2.恋愛末期における彼からの竜話は、ドラマのいいところでかかってくる。

ヨッシーの大学生恋愛学
1.友人が片思いしている女の子は、意外と簡単に口説ける。
2.隣に座った女の子が好みでないときほど、場は盛り上がる。
3.つきあっている女の子の妹は、もっと好みである。
4.運よく妹とつきあっても、姉が原因で別れる。
5.過去の恋愛話を正直に話すと、その女の子からは信用されなくなる。

追補
1.「女は外部で見つけなきゃ情けないよな」と4月に確認しあった仲間は、数ヵ月後、クラスの女の子をめぐる修羅場を展開する。
2.「恋愛より音楽のつながりだぜ」と言っていたバンドは、バンド内カップルができた途端に解散する。

ミタムラの酒Z心理学
横にいる男のカツコ良さと、女の酔いやすさは、比例する。

ナンバの理論
あなたにやさしい相手は、誰にでもやさしい。

カガの恋愛言語学
1.「とてもいいコだよ」と言って紹介された場合、その女の子は美人ではない。
2.女の子が別の子を「あの娘、美人だよね」と言う場合、その意見が男性の支持を得ることはない。

サトウの個人法則
ホモには好かれるが、女性にはモテない。

サトウの個人法則2
たまに女の子におごろうとすると、お金の心配をされる。

イシザカのソフトスーツなやつの法則
「私のわがままを聞いて」と言われて喜ぶ男は、腕時計が11時を指すのを確認してから、女の髪にさわる。

カモンの愛の力学
1. 人を愛しているときは、どんなひどい仕打ちを受けても許してしまう。
2. 愛されている側は、知らず知らずのうちにひどい仕打ちしてしまう。

恋愛論一般法則
1.恋愛論をとくとくと述べるやつは、恋人がいない。
2.急に恋愛論を語らなくなったら、つきあいだしている。
3. ふられると、理論はさらに膨大な体系となる。

ヨコタキの男女紹介学
1.女の子「かわいい娘紹介してあげる」と言ってて連れてきた娘は、紹介した娘より器量良しなことはありえない。
2.コンパの場で、男は自分の顔を忘れる。
3.「いい人だから」と紹介されるのは、とりえがまったくないことを示す。

ナオミの29歳OLの法則
ひっかけることはあるが、ひっかかることはない。

シキブの嫉妬心倍増論
あなたが好意を持つ人は、あなたが嫌っている人と、とても仲良しとなる。

ウチダの追補
男女関係において「してはいけないこと」と「しなくてはならないこと」は、同じである。

マエダの恋愛言語学
1.「……と言いたい」と言ったとき、あなたはすでに言っている。
2.「怒るぞ」と言ったとき、あなたはすでに怒っている。
3.「こんなはずじゃなかった」と言うとき、あなたは「本当はどんなはずだったか」を知らない。

シバサキの女性論
1.女は二つに分類される。おしゃべりな女と、自分はおしゃべりな女ではないと錯覚している女である。
2.女が女に「うらやましいわー」と言うとき、ちっともうらやましいとは思っていない。真にうらやましければ無視する。

ヤマモトの観察
もてないデブは、やせればモテるようになると思っている。

キムラの法則
女性の二人連れと知り合ったときは、必ず自分の好みではないほうの女性から愛される。


【上級恋愛学】

トミサキのプレイボーイになれなかつた男の法則
単なる親切だとわかると、女は怒る。

ヤマモトの美醜論
美人とは、ときとして罪なものである。ブスとは常に犯罪である。

えらりぃのデート力学
1.二人の女の子を映画に誘うと、二人ともOKする。
2.一人を断わると、もう一人の都合が悪くなる。

ヨネダの嫌悪増大化の法則
好きなものは嫌いになり、嫌いなものは嫌いなままである。

シバサキの見合いの定義
誰が最良だったかは、すべてが終わってからわかる不思議なイベント。

えらりぃの婚期における提言
残りものに福はない。

イワモトの美人の法則
美人やかわいい子は、必ずブスと行動をともにする。

恋愛における統一性の法則
ある人間の趣味に統一性が欠ける場合、そこには恋愛の力が作用している。

オカダの見解
愛を押し付ける人は、実は自分が愛されることを望んでいる。

モトヒサの女友達の法則
女友達から「かわいい」と言って紹介された女の子は、かろうじて「しぐさがかわいい」だけである。

モテない男の法則
1.不適当な時期を選んで、不適当な頑張り方を見せる。
2.思い込みが激しい。
3.幸福の中からも巧みに不幸を発見し、それを人に伝えずにはいられない。
4.相談相手を誤り、不適当な時期に噂になる。
5.同情してくれる異性にすぐ惚れる。
6.同情してくれた異性にすぐ振られる。
7.悩みごとがあって電話をかけると、相手は外出しているか、病気となる。

追補
1.不自然なほど高価なプレゼントをする。
2.3歳以下の子供と動物にはもてる。

提言
けなげなやつは、もてない。

比較論
ふられるほうが、もてないより良い。

ハラの恋愛言語一般則
男は語りたがり、女はほのめかしたがる。

ハラの贈り物の法則
女性から贈り物をもらった場合、それは彼女が贈り方を心得ており、自分が断わり方を知らなかったからに過ぎない。

クロサワの20代男性が遭遇する同窓会の法則
1.恋心を寄せていた女性は、結婚している。
2.どうでもいいような女性は、未婚である。

クロサワの20代男性が遭遇する同窓舎の2次会の法則
どうでもいいやつにかぎって、2次会にいる。

クロサワの20代男性が遭遇する同窓会の3次会の法則
3次会にもいる。

クロサワの20代男性が遭遇する同窓会のその後の法則
気がつくと、同じ名前になっている。

シマオカの法則
自分より恋愛練験の浅い男とつきあうと、1か月で飽きる。

恋愛冷却法
恋愛からさめるには、結婚してみるのが一番早い。

タカナシの結婚条件の法則
美人は三日であきるが、ブスは顔も見たくない。

ォガサワラの浮気の法則
1.浮気のチャンスは、サイフに金がないときに訪れる。
2.脱いだパンツを裏返しにはいてしまう碓率は、不倫の際には倍加する。

浮気発見理論
1.日常性を不自然なほど強調するときは、浮気している。
2.残業がいかにたいへんだったかを疲れているはずなのにとくとくと語るときは、浮気している。
3.昔のように女房のサービスが良くなったら、女房は浮気している。

欲求の法則
人間には性欲と食欲という直接的な2つの欲求がある。このうち一方はブレーキをかけないと非難されるが、一方はブレ←キをかけなくても非難されない。

タカハシの女の勘の法則
シリアスな場面でつい逆に笑う、笑わされる。

一途な恋の法則
10年ごしの恋心よりも、一時の酒の力のほうが強い。

ヤマザキの婚期の考察
いい女ほど婚期が遅れる。

男女関係の情念引力論
くっつくよりも、離れるほうが難しい。

女論
自分によくしてくれる女は、いつも理想の女ではない。

ヨリツネの恋愛原理
1.追うと逃げる。
2.逃げても追ってこない。
3.どうでもよくなると寄ってくる。

街角の出会い学
1.街中でかわいい女の子がにこにこしながら走ってきたら、自分の後ろにカッコイイ男がいる。
2.あるいは、宗教の勧誘である。

ヨシダの法則
自分の彼女を連れて歩いているときほど、二度と会えないような美人に出会う。

ミヤザキの婚約の法則
婚約した日に素晴らしい人に出会う。

モチヅキのコメント
妻よりも駅員のほうがやさしく起こしてくれる。


【機械学】

カモンのリモコンの法則
テレビのリモコンとは、9剖のまったく使わないボタンのついた不恰好な道具である。

ノバタの高級一眼レフの法則
全自動以外の操作は、行なわれない。

ホソミの修理の法則
時々発生する障害の発生維率は、修理屋が来ているときが一番低く、帰った直後が一番高い。

ナカガワの法則
欠陥は、事故がなければ伝えられない。

ササキの法則
不具合は、出荷後に見つかる。

エノモトの機械の法則
機械は、点検したすぐあとに故障する。

タカクワの不具合の法則
必ず不具合が起こる現象は修理しやすいが、不具合が起きたり起きなかったりする現象の修理はむずかしい。

ホリノの法則
プラスのドライバーを探すと、マイナスドライバーが2、3本見つかる。

補足
マイナス2本でもプラスにならない。

マシンの法則
仕事が嫌だと機械も壊れる。

工学分野における−般法則
いま動いているほうを信じろ。

ハルタのオーディオマニアの法則
オーディオマニアとは、精神的な満足にお金をかける人のことである。

ノグチのアイデア対決ロボットコンテストの法則
「そんなもの、動けばいいんだ!動けば」と言って作ったら、必ず動かなくなる。

タケウチの部品増加論
めったに壊れない部品が1つ壊れ、急いで必要なときにかぎって、必ず2つ以上の組で売られている。

セキノの買い置きスペアパーツの定義
普段はひどくじゃまだが、必要なときは見つからなくなるもの。

タカハシの新技術の法則
実用化される前に表彰や昇進に結びついた新技術は、実用化されない。

ミウラの試作の法則
最初は、最悪の条件でも最高の結果が出る。本腰を入れた二回目以降は、最高の条件でも最悪の結果しか出ない。

マツウラのコードの定義
機械のコードとは、自動的にどんどん結び目を生成するひものことである。

丸い部品の法則
転がって床に落ちる。

バネのついた部品の法則
飛んでいってしまう。

小さい部品の法則
何かで隠れてしまう。

細い部品の法則
折ってしまう。

ノリキの大事な電気製品の法則
大事にしまっておいたものは、使おうと思ったときにはイカれている。

タナカの法則
設計者は破損品に対して決定的な証拠がないかぎり、製造の問題だと言う。製造は、決定的な証拠があっても検査の問題だと言う。

ヨシモトのマシンの法則
犬によく吠えられる人は、マシンにもなめられる。

ヤマザキの一電気製品危機認識説
電気製品がうまく動かなくて、そろそろ買い替えようと新製品の目星をつけると、それを察知したかのように調子が良くなる。

近ごろの電気製品事情
1.修理とは、交換のことである。
2.店頭で説明を受けると簡単に操作できると思うが、家で使おうとするとさっばりわからない。
3.自動化された機能が充実しているほど、故障したときの対処方法はさっぱりわからない。

シキブの修理の法則
機槻が故障したとき、その場の全員が自分なら直せると信じ、必ず全員が手を出す。むろん、真っ先に修理屋に電話をした者が、一番賢い。

ヒラキの修理の法則
直っているときは、修理の過程で他の部分が破壊されている。

ショウジの優秀なエンジニアになるための条件
1.物を造るのが好きであること。
2.物を壊すのも好きであること。

イトウの自動販売機の法則
自動販売機は、買う側が損をするように壊れる。

ヤナガワの法則
パソコンと周辺機器は、安く買ったものこそ壊れにくい。高く買ったものは、初期不良になる確率が福い。

ヒラキの製品寿命の法則
売れない機種ほど製品寿命が長い。


【コンピュータ学】

ハスヌマの所有者の法則
最高の機種は、最悪な人が所有している。

ムトウの最新機の法則
「最高」は、半年の寿命である。

ユキマサのパソコン購入の法則
雑誌でスペックを調べ、広告で価格を検討し、秋葉原で衝動買いする。

アクタガワのプリントアウトの法則
漢字の誤変換は、プリントアウト中に見つかる。

休み時間の法則
速いマシン、速いモデム、速いソフトが、あなたから休む時間を取りあげる。

発展
「速い」を「遅い」に置き換えても、結論は同じ。

オガワの法則
人は、非力なマシンほど効率的に使う。

追補
あまりにも非力なら、使われない。

ヒラキのコンピュータ・アーキテクチャの法則
先進性は、常に製品寿命が終了してから評価される。

ウエハラのコンピュータ導入の法則
コンピュータを導入して仕事が短時間でできるようになると、そのあいた時間はコンピュータを管理する時間にあてられる。

バージョンアップの法則
1.普段使っているソフトのバージョンアップを申し込もうとすると、登録はがきを出していないことに気づく。
2.登録はがきもなくしでいる。

バージョンアップの意味
バージョンアップとは、自分の思ってもいないときに買い物をさせられることである。

逢魔が時の法則
1.急いで仕事を片付けようとしているときにかぎって、マシンが不調になる。
2.急いで印字しようとしているときにかぎって、プリンタの用紙は切れやすい。

注意
マシンに急いでいるとさとられてはいけない。

Kentのたたけばの法則
1.パソコンは、たたいても直らない。
.家電は、たたかないと直らない。
.いずれもたたきすぎると壊れる。

ソフトウェアの法則
実際の役には立たないソフトは、「教育にも向く」と書かれている。

ゲームのおもしろさの法則
ゲームのおもしろさは、仕事の忙しさに比例する。

テクニカルタームの法則
よく理解されていないテクニカルタームほど多用される。

ファイル削除の法則
思い切って消したファイルは、すぐに必要になる。

エラータイプの法則
本来消してはいけないファイルを、間違って削除してしまうときは、タイプミスはしない。

DIRの法則
1.「シニス」と打っている(JISキーボードの場分)。
2.「テクコ」と打っている(親指シフトの場合)。
3.「FOT」と打っている(ローマ字だがホームポジションがずれている場分)。

ヒューマンインターフェイスの法則
1.使いやすければ効率的とはかぎらない。
2.使っていて気持ちが良いからといって、使えているとはかぎらない。
3.使えているからといって、実際に役立っているとはかぎらない。

パソコン通信学
ネットで態度のでかいやつは、会うとおとなしい。

ハラの法則
パスワードにした女の子は、他人のものになる。

バッテリアラームの法則
アラーム音は、偉い人の出ている重要で厳粛な会議のまっ最中に鳴る。

バックアップの法則
バックアップをとる前の晩に、ハードディスクはクラッシュする。

バックアップの法則への回答
バックアップをとる予定の前々日にバックアップをとればよい。

ノリキのバックアップの結論
ユーザーがバックアップを始めるのは、すでに失うものが何もなくなったときである。

インストールの法則
必ず14役目のフロッピーでコケる。

ネジの法則
1.パソコンをバラして組み立てると、必ずネジが残る。
2.最後のネジ穴に合わないネジが残ることもある。
3.残るのがネジならまだよい。

ネジは天下の回り物の法則
メーカーから借りたマシンを、ネジが足りない状態でメーカーに返却するのは申し訳ないので、まだ返さなくてよいマシンから同じようなネジを移して返却する。

パソコンジャーナリズムに関する考察
パソコン雑誌の製品紹介記事は、説明している製品があまりお勧めできるものではないときに、長く奇妙な言い回しになる。

科特隊のマニュアルの法則
わからないことをマニュアルで調べると、わからないことが増える。

カマタのソフトウェアのバージョンの法則
ソフトウェアは、バージョン3以降になってはじめて使いものになる。

ユーザーサポートの法則
1.電訪はいつもお話し中である。
2.10回かけ直して反復動作に受話器を置いたとたん、最後に呼び出し音が鳴っていたことに気づく。
3.さらに10回かけ直してつながったと思うと「本日のサービスは終了」のテープでめる。」

バグの法則・古典
バグではなくて仕様です。

追補
マニュアルのどこにもそんなこと書いてないでしょう。

オビナタのプログラミングにおけるマーフィーの法則
仕様日体にバグがいる。

プログラムの信頼性の法則
プログラムに頭にきているユーザーには、何でもバグに見える。

デバッグの意味
プログラムをテストしてはっきりするのは、バグがいることであって、バグがいないことではない。

バグの常識
1匹いたら、20匹いると思え。

オオタのバグの法則
たくさんエラーが出た場分、ひとつ直せば全部直る。

アサミのバグ解析の法則
解析に時間がかかったバグほど、解決方法は単純である。

プログラマによるテストの法則
プログラマは、実際のデータではなく、プログラムが想定しているデータしかテストしない。つまり、必ず通るデータしか流さないのだが、それでも通らないことがあるから、意味のあるテストをしているように見えるのである。

プログラムの可能性の法則
予想したよりもはるかに仕えるソフトは、予想したよりもハングアップする可能性がある。

エトウの法則
バグは素人に発見される。

Cの法則
「Cで書けばいいじゃない」という人の95パーセントはCでプログラムなど書けない人である。

ドキュメント化
すべての文書化は、担当者の引き継ぎのときになされる。

真実のドキュメント化
ソースプログラムこそ、真実を示す唯一の文書である。

コグレのシステム開発の法則
1.システム開発の複雑さは、M×Nの二乗に比例する。Mは画面と帳簿の個数、Nは関係者の人数である。
2.システム設計は、エンジニアリングではない。ディベートである。
3.SEが芳労するのは、情報技術ではない。ユーザーの妥協をどこに求めるかである。
4.エンドユーザー世界では、論理法則が成立しない。
5.使わせたくないコマンドは、すぐに伝播する。
6.ジョブのプライオリティや空いているクラスは、教えないのに全員が知っている。

デバッグの生産性の法則
たくさんのバグを潰すのが大変だったら、1つのバグを潰すのに時間をかければよい。運がよければ、その間にほかの人がたくさんのバグを潰してくれる。

デバッグの法則
デバッグする必要がないときは、デバッグしない必要がある。

解脱
寝ていたバグを起こす。

バグとプログラマの関係
バグを憎んではいけない、バグはプログラマ自身の分身である。

プログラム移植の法則
同じバグが出たら安心せよ。

プログラムリストの法則
1.プログラムリストにボールペンで「最新」と書かれたものは「最新」ではない。
2.「バグあり」と書かれたものは「バグあり」である。

ワキサワのプログラマの言い駅
このコンパイラにはバグがある。

史上最大のプロテクトの古典法則
ソフトウェアが使いものにならないことは、最高の不正コピー防止策である。

ヨネダのコンピュータの役割
仕車に必要なデータを消失させ、仕事にスリルと楽しみを与えてくれる。

オダのソフトウェア資産の法則
ソフトウェア資産とは、忘れ去られたものの総称である。

ハタナカの問い合わせ電話の法則1
「パソコンを1つ買ってみたが、何に使えばいいのか?」と問い合わせてくるのは、きまって65歳以上のじいさんである。

ハタナカの問い合わせ電話の法則2
「マニュアルに書いてあるとおりにやってみたが、同じようにならない……」と、すべてのマニュアルの例題を実行してみてバグを報告してくるのは、決まって又料系大学の年老いた教授である。

ナカノの仮のルーチンの法則
仮のルーチンは長く使われる。

スガイのドキュメントの法則
「トランザクションレコード処理リレーチン」のドキュメントには、「トランザクションレコードを処理する」としか書いていない。

力ワグチのプロジェクトの法則
プロジェクトが見積もり範囲内で完了した場合、何か重要なことが忘れられている。

素人の法則
1.バグが出てよろこぶ。
2.ウイルスに感染してよろこぶ。
3.自分では使わない持っているソフトの性能を自慢する。

シムラのハードディスクの法則
ハードディスクの中身を整理する唯一の方法、ハードディスククラッシュだけだ。


【アカデミズム】

宿題の法則
1.やってないとさされる。
2.やってあると前の人で終わり。

マエサコの追補
途中までやってあると、やってあるその次の問題でさされる。

マルヤマの答案の法則
テスト中、自分が自信をもって書いた答えに一疑問を感じたとき、それを書き直しても直さなくても、その問題は必ず不正解となる。

コガラシのテストのヤマの法則
1.わかっていると思ってあまり勉強しなかったところが、本番で一番わからない。
2.難しいと思って真剣に勉強したところは、テストに出ない。

ゴトウの試験直前の法則
1.試験直前に理解できなかった問題を解くと、その問題は解けるようになるが、今まで理解していた問題がわからなくなる。
2.場合によっては、両方わからなくなる。

ミマツの教師の定義
教師とは、板書の邪魔になる場斬へと移動する生物である。

スズキのカンニングの法則
机に書いておいた問題はどよく覚えていて、ほかの問題を思い出せない。

追補
試験開始の合図と同時に忘れはじめる。

イワモトの法則
選択問題の正解率は、考えた時間に反比例する。

アキヤマの消ゴム落下原則
消しゴムは、授業中に落としてもすぐ取れるのに、テスト中に落とすと、とんでもないところに行く。

ヒラヤマの法則
先生の話を聞きのがしたときにかぎって、他人も開きのがしている。

ニシナカの法則
どんな生徒を集めても、必ず落ちこぼれができる。

カゴシマの法則
自由に座っていい予備校では、後ろの列に行くほど合格率は低下する。

グンジの法則
普段出席を取らない教授の授業を休むと、出席を収っている。

えらりぃの受験生の親の法則
「やればできる」と言う。

えらりぃの受験生の見解
できればやっている。

えらりぃの結論
できるやつはやらない。

オオタのテスト点数の観察
「全然だめだった」という人にかぎって、いい点数をとっている。

マーフィー近親憎悪論
「あいつは点取り虫でイヤになる」と.言われるやつも言うやつも、点取り虫である。

タカバヤシの学校教師の性質
1.わかりにくい教帥ほど怒る。
2.うけたギャグは、ほかのクラスでも言う。

教師時空席術師説
教師がギャグをとばすと、時間が止まる。

ウエハラの授業の法則
もっともたいくつな授業は、昼食のあとにある。

イヤマの大学の法則
一限日は休講。ただしそれを知るのは当日の朝である。

学校の本質
面白くなかったら、何も学ぶことはできない。

ハシモトの授業心理学
1.「これは○○と間違えないように注意しましょう」と念を押されると、かえって混同してしまう。
2.「これは覚えなくてもいいことなので忘れてください」と言われると、かえってよく覚えている。

イタサカの学生理解度の法則
1.わからないことがあるという人は、わかっている。
2.本当にわからない人は、何がわかってないかすらわからない。
3.質問の出なかった授業ほど、テストは白紙ばかりである。

イトウの教師の法則
自分でもよくわかっていないことを救えると、必ず学生が質問にくる。

ミウラの教師の法則
教師の熱意と、起きている生徒の数は、反比例する。

追補
起きている生徒は、内職している。

追加
教育環境と生徒の気力は、反比例する。

カネチクの仏文学
タイトルが難しい論文ほど、中身はうすい。

オウの研究と研究者についての概論
1.自分の小さな研究テーマは、他人の大テーマより重要だ。
2.やりたいテ←マは、なかなかやる環境をつくれない。
3.論文を書き進めるにつれ、一番言いたいことが何だったかわからなくなる。
4.試験を続けるにつれ、信心はなくなる。
5.ひとまずの結果が出ると、その後の研究は雑になる。
6.伝統的な試験方法で新しい発見はできない。
7.一生懸命研究する問題は、ほかの分野で結果を出されている。
8.論文を多く出す研究者は、研究をあまりやらない。
9.論文中の数式は、飾りものである。
10.やりたいテーマは、実に役立たないテーマである。
11.科学研究というものは、簡単なものを複雑にする。
12.現代では、電子的な計測備品を利用すれば、研究者閏の測定経験の差はなくなる。
13.研究経験が乏しい人は、よく研究をする。研究経験が豊富な人は、よく休む。
14.若い研究者ほど、大発見ができる。
15.大発明家になった人のその後の研究は、あまり重要なものでなくなる。
16.研究成績が良くなかった人は、すぐ社会活動家になる。
17.研究テーマが大きいほど、研究経費は少ない。
18.研究の指導者は、研究の内容はあまりわからない。
19.きれいな実践例のある論文は偽物だ。
20.結論を多く出す論文には、有畑な結論があまりない。
21.研究が進むと、最初の研究方向からずれる。

サッカの大学の講義時間についての考察
1.落とせない出席重視の講義は、もっとも出たくない時間帯にある。
2.どうでもいい講義は、ほかの講義と講義の間にある。
3.休講は、2限と4限とのあいだである。

タカナシの学生の選択科目基準の法則
どんなに有益な講義をしてくれる教授も、急行した無能な教授には劣る。

コガラシのレポートの法則
レポートを書き終えるのに必安な日数は、(締切日)−(実験終了日)+1である。

オクラホマミキサーの法則
オクラホマミキサーとは、嫌いな女の子で始まり、好きな女の子の手前で終わるダンスの曲である。

ゴトウのサッカーの授業の法則
自分のせいにされたくなかったら、自分よりも下手なプレイヤーにパスしろ。

追補
それは仕事においても同じであろう。

ニシダの自明性の真実
「自明である」とは、本人にもよくわからないということである。

オダの文化の伝播法則
辺境の地で観察された驚くべき文化は、先週までいた同僚が伝えたものである。

ノリキのコメント
1.矛盾に満ちた理論ほど、熱心にその正しさが説かれる。
2.複雑な理論は作られるが、単純な理論はただ発見される。

イノの生活時間の法則
夜型生活には1日で変わるが、もとに戻すには3日かかる。

カネチクの授業の法則
自分が寝ているときに言われたポイントが、一番重要である。

セキの夏休みの宿題の法則
実は3日で宿題がすべて終わると気づくのは、新学期に入ってからである。

カネチクの現実逃避の法則
ゲームへの集中力は、定期試験前夜に最大となる。

サチネコのファミコンソフトの法則
大作ほど、試験期間中に発売される。


【マスメデイア】

カネチクの番組の傾向
自分が好きなテレビ・ラジオ番組ほど、早く最終回となる。

ナカジマの不在の法則
1.新開に「街の声」が載っていると、その人は実在するが、街にはなかなか見当たらない。
2.週刊誌に「ある大手新聞社会部デスクは」とあると、その人は世の中に見当たらない。

多在の法則
同じ記事のなかに、「検察関係者」「ある検察幹部」「特捜関係者」と三つの肩書きが出てくるなら、それは同一人物である。

投書の基本原理
接書する者は、くりかえし投書する。

投書の第1定理
投書の主が「68歳・無職」なら、その投書の内容は世の中への腹立ちである。

投書の第2定理
投書の主が「21歳・学生」なら、その投書主は学校では嫌われ者である。

投書の第3定理
投書の主が「41歳・塾講師」なら、その投書主は小説家くずれである。

毎日新聞ニュースランドの法則
1.どうしても休みたい日にかぎって、大事件が起こる。
2.メシも食べずに原稿を仕上げる、できたときにはデスクがメシに行っている。
3.読者の便宜をはかって問い合わせ先電話番号を掲載すると、番号が違う。
4.「おたくだけに教えるから」と耳打ちされたネタは、各社とも知っている。
5.デスクにおもしろくないと言われた原稿ほど、反響がある。
6.固有名詞にルビをふると、間違っている。
7.締め切りまでに時間がある原稿ほど、やっつけ仕事になる。
8.事前取材で人手がめることを確認して写真をとりに行くと、誰もいない。
9.どうでもいい社内情報に詳しい者ほど、実際の取材能力に欠ける。
10.海外からのニュースは、海を渡れば渡るほど、もっともらしくなる。
11.ゲラを見て「間違いありません」と言った直後に間違いが見つかる。
12.めったにしない徹夜マージャン明けにかぎって、特集がオチる。

単行本・帯の定理
帯に「人間存在の根源に迫った傑作」とあるならば、その本の主人公は意味もなく死ぬ。

ミズシロのテレビシリーズの法則
まわりで噂になっているシリーズを見ると、最終回である。

カメイの予約録画の法則
録画予約したテレビ番組の前の野球中継にかぎって、必ず延長される。

ヤマグチのテレビの苦情の法則
新聞に「低俗な番組を放送するな」と投書する人は、わざわざ選んで低俗番組を見る。

アライの殺人事件ドラマ学
1.美人は殺される。
2.美人が殺されないときは、犯人である。
3. その場合、最後に犯罪を告白して自殺する。
4.殺人現場には、必ず関係のないものが落ちている。
5.その落ちているものには大抵イニシャルが彫られているが、そこには一番あやしい人物のイニシャルがある。
6. そのあやしい人物は、善人である。
7.番組の途中で死ぬ人間は、必ず遺書を残す。
8.それを発見した人間は、必ず声に出して読む。
9.主人公は、事件と関係ないことをしているときほど、トリックを見つける率が高い。

タカバヤシの娯楽番組の法則
1.「抱腹絶倒」とうたった番組はつまらない。
2.予算がないとラーメン特集。

ヒグチのニュース論
何でもいいから大きなものを作れば、ニユ←スになる。

フジノクラの英人の法則
若くさえあれば、ニュース沙汰になるとき、頭に「美人」という形容詞がつく。

補足
本当に美人かどうかとは、まったく無関係である。

新聞の定義
1.自分の知らないことについては、よく書かれている。
2.自分の詳しい分野については、しばしばなんらかの認識の違いやミスがある。

ハマグチの法則
ニュースの悲惨さと、そのすぐあとのCMの内容のバカさ加減は、比例する。

イチノへの法則
サッカーのゴールは、CM中かリプレイのときに入る。

アカマツのメッセージ学
スペシャル番組でCMの前に「まだまだ続くよ」という文字が入ると、もうすぐ終わりだ。

フクシマの古書の法則
通信販売で古書を買うとき、ついでの本も申し込むと、ついでだけ送られてくる。

休載の習性
マンガ家が急病で連載を休む確率は、あなたが久しぶりに読みたくなってマンガを買うとき最大となる。

マエサコの欲しい雑藷の法則
1.本屋に手行くと、発売は明日である。
2.三日後にいくと、売り切れ。

アンケートの法則
信用するな。そんな紙切れに答える人間は、変わり者である。

タテキンの投稿者の論理
思惑が外れると、選者を批判する。

コジマの誤植の法則
大きな誤植ほど、見つからない。

ニシダの編集者の法則
電話をかけてくる読者は、編集者の一番忙しい時間を知っている。

ハルタの新人賞応募作の法則
又学新人賞で、ある年の受賞作が優れたものであると、次の年の応募作は少なくなる。

ウエハラの出版界の観察
出版される本の数が増えると、良書の割合は減る。

アサノの枚正の法則
校正中の本は、後ろになるほど赤の筒所が少ない。

マツバラのコメント
最初のページの誤植が、その本のすべてへの評価となる。

スギヤマの雑誌広告営業担当者の苦悩の法則
久々に広告申込が来たな〜と思った雑誌は、休刊になっている。

ハルタのノストラダムス本の法則
1.ほとんどのノストラダムス本では、ノストラダムス本人より解説を書いている筆者のはうが真剣に地球・人類の滅亡を心配している。
2.『1999年に人類は滅亡しない!』という本を1998年に出版すれば、ベストセラーになる。

ナカムラのプロ野球中鞭の法則
よいところで終わる。

テレビドラマの最終回の法則
1.長いシリーズほど、最終回はあっけない。
2.長いシリーズほど、最終回を見逃す。

ヨシダの発展
最終回を見そびれた番組は、再放送でも見ることができない。

ニシムラのテレビ番組の位相学
ローカルの人気番組が全国ネットになったとたん、おもしろくなくなる。

追補
時間枠が深夜からゴールデンに移ったとたんに、つまらなくなる。

えらりぃのワイドショーについての考察
1.特別は、特別ではない。
2.独占は、独占ではない。
3.スクープは、誰もが知っている。

ヒット作の法則
ヒットすればするほど、現場の意向が反映されない続編が生まれる。


【メディカルマーフィー学】

ハルタの体調論
体調がいいときほど、無理をして体調を崩す。

シモサワの健康診断の法則
健康診断とは、異常のない患者が熱心に参加し、手後れな人間ほど参加する暇のないイベントである。

スズキの出生低下理論
出生率が下がったのは、医学が飛躍的に進歩したからである。

ヒトミの精神科医の法則
「あなた白身が治そうとしないと治りませんよ」と、医者が言うようになってきたら、その医者はもうあなたを治そうとしていない。

ダイエットの法則
1.「ダイエットしなきゃ」という女性は、たいして太っていない。
2.言わない女性ほど太っている。

パパの法則
ダイエットに、始まりはあっても終わりはない。

シバサキの女性公理
減量に滅功した比較写真は、みなウソである。実際には、やせた女を探して、1か月間大食いさせてから写真に撮っている。

ハラのダイエット始めの法則
思い立つのは満腹のときである。

オカダの追補
お手軽に成功するダイエット法は、必ず簡単に体重が戻ってしまう。

ヤギヌマの発展
ダイエット後、またもとの体重にもどるまでにかかる時間は、そのダイエットにかかった時間に無関係である。

スズキの産婦人科入院生活学
1.入院生活において、ガマンは同室の人には通じない。
2.わがままに部屋をしきっている妊婦は、安産である。
3.女だけの生活にあぐらをかいていると、家に帰ってもその癖が抜けず、おばさんになる。

追補
1.無口な人と思わせよ。
2.気に入らない人が同室だったら、@日を合わすな、A話を開いてあげているようなそぶりをしながら雑誌を読め、B編み物でもして、声をかけられたら目数を数えていたのにと憤慨してみせよ。
3.自分には信じる道があると言え。さもなくば、宗教の勧誘にあう。
4.病院の一番日当たりの良い居ごこちの良いベッドをあたえられたら、がっかりせよ。長期療養を言い渡されている。

ドウミの法則
大病院の待ち時間は、病状を悪化させるくらいに長い。

クドウの見解
全人類の未来についてなど、現在の歯痛に比べたら何でもない。

シオミのせ蒲の法則
昨晩、あんなに痛んでいた歯が、今朝は痛くない。しかも、どの歯が痛んでいたのかわからなくなっている。

歯医者の法則
痛いのは、いま抜かれたとなりの歯である。

タムラの歯科の法則
歯科医は、患者の口に道具を押し込んでから、痛む箇所を言わせる。

産婦人科医師学
1.医師・看護婦は、絶対に本当のことは言わない。彼らにも本当のことがわからないからである。
2.やさしい医師ほど、ペテン師である。
3.誠実な医師ほど、嫌われる。
4.やさしい看護婦ほど、裏表がある。
5.女医が担当になったからといって喜ぶな。たいがいイジワルである。
6.歯切れの悪い返答しかしない医帥ほど、早く大学教授になる。

クリスの法則
内視鏡的消化器ガン切除の際に使用するスネア(針金の輪)は、必ず病巣をつかみにくい方向に肋がる。

ナベシマの名人学
名医と名政治家になるには、話の中にどれほど多くの抜け道をつくれるかにかかっている。

ナベシマの法則
「命がけ」というのは、手術の承諾書にサインした人だけが言える言葉である。

真面目人間の法則
人生を真面目に考えるようになったと見えたら、風邪をひいているだけだった。

PCアラジンの医療費の法則
医療費を細かく分析すると、患部とは無関係な部位に費やされた金額のほうが、はるかに多いことがわかる。

モリシタのコメント
医者は、修理できなくても金をとる。


【移動理論】

シキプの方向自動移動の法則
あなたが地図を見ながら歩いているあいだに、東西南北は移動する。

タキイのタクシーの法則
自分の前で笑いながら話しあっている二人は、必ず別々のタクシーに来る。

シゲルの発見
東京には、600円で走れる超低速道路がある。

ヤマグチの発展
1.抜け道に行く曲がり角に近づくと、流れだす。
2.その曲がり角を過ぎると、また渋滞になる。

サトウのドライバー利己主義説
1.渋滞の原因が自分であることには、誰も気がつかない。
2.駈車違反、スピード違反などの罪を犯したとき、運が悪いとしか考えない。
3.新車を購入すると、町の誰しもが自分の車に注目していると信じで疑わない。

ヤマテの交差点の法則
1.曲がるべき角は、いま通り過ぎた角である。
2.急いでいるときは、信号で止まっている時間のほうが長い。

ヨシダの生理現象説
高速道路では、サービスエリアを過ぎたとたんにトイレに行きたくなる。

ナガオのドライブの法則
車でラジオを開いていると、ニュース、スポーツ、天気予報を開きたいときに、必ずトンネルに入る。

ウキタのウィッキーの法則
時間短縮でした近道は、遠回りになる。

オートバイにおける道路状況学
雨の道のカーブ付近には、滑りやすいペイントまたはマンホールのフタがある。

ナカムラの洞察
裏通りに信号があれば、人身事故の地点である。

キドのガソリンスタンドの定義
ガソリンスタンドやドライブインとは、必要なとき、道路の向こう側に現われるものである。

カイの法則
出発前の準備は、どんなに時間があっても、出発30秒前になってからいろいろとやらなければならないことがでてくる。

フジワラの満員電車の法則
人は、一定の容積内に押し込まれると弾性体となる。

マブチの満員電車の法則
降りたくもない駅で何度も降ろされ、降りたい駅では降ろされない。

オザワの法則
人一人分しか通れない道を通ったときに、ヤクザが向こうからくる。

ニシオの国際線の法則

美人のスチュワーデスは、常に反対側を担当する。

カガの運送学
1.配送先までのあと十数メートルが、一方通行である。
2.いったん一方通行の道路にひっかかると、目的地との距離はどんどん離れる。

ハシモトの標識逃亡説
知らない土地で道に迷うと、標識がなくなっている。

ニシウラの法則
初めて来た街では、通を尋ねられる。

補足
自分のいる場所がわからなくなってくる。

ニシダの追補
交番が見つかるときには、すでに道はわかっている。

ムラタのタクシー概論
1.自分が立っている側の車線に、空車は釆ない。
2.反対車線では、次から次に空車が走り去る。
3.反対車線に移動して空事を待つと、一台も釆ない。
4.先程まで立っていた逆の車線に、空車が来る。
5.空車が来ると、20メートル手前で他人が手をあげているのが目に入る。
6.無線タクシーの電話は、いつも話し中である。
7.無線タクシーがつかまり、電話ボックスを出ると目の前を空車が走り去る。
8.疲れているときに乗った運転手は、饒舌である。
9.急いでいるときに乗った運転手は、老人である。
10.対応が丁寧な運転手は、道を間違える(初心者である)。
11.野球の話で、運転手から「今日は負けましたね」と言われたら、東京ではジャイアンツが、大阪ではタイガースが、名古屋ではドラゴンズが、広島ではカープが負けている。
12.860円の小銭を持っているときの料金は、870円である。
13.タクシーが日泊地に着く寸前に、料金は上がる。

キドのガソリン論
車に残っているガソリンの量は、慌てている度合と持っている金額に反比例する。

スズキの歩道の法則
真ん前から自転車が来てよけたとき、相手も必ず同じ方向によける。

ヨッシーの統計学
交通違反の少ない人の運転ほど怖い。

カズマサの駅前の観察
どんなに歩道が広くても、人が一人やっと通れるほどのスペースを残して、自転車やバイクがあふれる。

オオシマ到着電車の逆進性
駅のホームで電車を待っているとき、先に来るのは必ず逆側のホームである。

ナカムラの通勤電車の法則
車両故障は、振り替えキップをもらって改札を出ると復旧する。

サトウの電車の法則

降りてくる客の数は、こちらが慌てている度合に比例する。

ヤマダの電車遅延の法則
ダイヤが遅れるのは、自分が急いでいるときである。

オクヤマのJRの遅れの法則
新幹線の遅れは、1時間55分である(2時間遅れれば払い戻し)。

コグレの通勤のパラドックス
1.交通機関が便利になると、通勤時間は長くなる。
2.電車が増発されると、ラッシュの混雑もひどくなる。

タバコオヤジの電車内ゆらぎの法則
1.座席の隣でコックリコックリしているのがかわいい娘のときは、反対側にもたれかかる。
2.おじさんだと、こちらにもたれかかってくる。

ナラサキのコメント
ミニスカートだと思って前に座ると、キュロットスカートである。

コバヤシの渋滞の法則
渋滞の長さは、近づくほど増える。

シキブの観察
車を運転中、せまい道で対向車とすれ違うのは、必ず電柱がはみ出てよけい狭くなっている場所である。

シキブの1分の法則

あと1分早く家を出ていれば、あなたはその電車に乗ることができたが、実際に1分早く家を出ると、その電車はなかなか釆ない。

サカタの法則

人に道を教えるため地図を書いてやると、目的地はメモの隅のほうになる。


【料理学】

オッチーの料理の一般法則
1. 一度失敗した料理は、二度目も失敗する。
2. 一生懸命作った料理より、手抜き料理のほうがおいしい。

素材の法則
料理人は素材を選ぶが、悪い素材は料理人を選ぶ。

てんぷら自動作成の法則
てんぷらを揚げていると、いつの間にか指先もテンプラになっている。

オオタニの料理の法則
不吉なニオイがしたときには、もうコゲている。

セルポワのあるレストランの法則
1.どうしようもなくヒマで今日は早く帰れそうだと思うと、どっ と客がくる。
2. 全然スタンパイができてないときにとりあえず看根を出すと、 どっと客がくる。
3. 仕込んだ量と注文は、反比例する。
4. 寄に食わせるのが惜しいくらい、と思った料理があるときには、客がこないか注文がこない。次の日に少し味が落ちたものを泣く泣く出す。
5. だいたい「食べごろ」の肉・魚・野菜は、お呼びがこないので冷蔵庫摩で寝ている。
6. これはまずまずの出来だと思い、客の食べてる顔を見ようと客席をのぞくと、話に夢中で料理に手をつけていない。

シバタの法則

1日に3人しかやってこないような暇な店でも、客は同時に3人やってくる。

キムチの法則
キムチを臭く感じない人は、すでにキムチを食べている。

オッチーのケンタッキーの法則

ゲップですぐにばれる。

ヨシダの非常食の法則

非常用のカップ麺は、24時間以内に賞味される。

ゲンのおかずの材料の法則
珍しいおかずを購入するな。必ず食事が終わってから、使っていないと気づく。

料理評価の法則
生玉子がいちばん褒められる。

ミミボンのソース判別法
1.醤油とソースが人っている弁当では、てんぷらにかけたほうがソースである。
2.ソースをかけても気にするな。醤油でも味はたいしてうまくない。

カモンの駅弁のカツの法則

駅弁のカツは最後にとっておくな。衣が異常に大きいサカナのカツである。

ヤマダのメニューの法則
メニューに迷う必要はない。必ず相手が注文したほうがおいしそうである。

イエガタの好みの料理の法則

好きな料理を食卓に登場させるには、食前におかしをたくさん食べればよい。

イシイの新婚生活の法則
1.初めて作る料理の出来は、愛情に反比例する。
2. クッキングブックどおりであるほど、失敗する。

ジャジャマルのトムヤンクンスープの法則
トムヤンクンスープに入れた一番からい唐辛子は、のどに張りつく。

ニシダの質量非保存の法則
ケーキ100グラムと、贅肉1キログラムは、同じである。

ニシダの店数自然減少の法則
二日酔いの前日に行った店の数は、思い出せる数より一つ多い。

イガワの評判の店の法則
評判の店には思い付きで行くな。必ず定休日である。

タカコのコメント
栄養学的に体に良くないものは、うまい。

ムラカミのスパゲッティの法則
スパゲッティのゆであがりを知らせるタイマーの音と、「オシッコでる」の声は、同時に発せられる。

てでぃべあの素人料理の法則
調味料のどれかは必ず、しけっているか、黴びているか、底をついている。

冷蔵庫の法則
スペースがありつづけるだけ、使用される。

カツミの冷蔵庫の保存法則
1.冷蔵庫の中のものは、新しいものから順に消費される。
2. 古いものは、いつまでも残りつづける。

シルダの拡張
1. 冷蔵庫の中に忘れたおかずは、二日日も忘れる。
2. 二日忘れたものは、三口目も忘れる。
3. 食う勇気も、捨てる勇気も失せる。
4. 生ゴミとなる。

食費節約の法則
冷蔵庫の中身を無駄なく消費しようとすると、毎日賞味期限ギリギリのものばかり食べるはめになる。

オガワの焼肉屋の法則
焼肉屋におけるバーナーの火力は、一同
の食欲に反比例する。

焼肉の法則
1. 自分がキープしたつもりのロースは、他人に取られる。
2. 小さいカルビは、必ず1個はまっ黒コゲになる。
3. タン塩は、普通のタレにつけてしまう。

ハルタの豆腐屋の法則
豆腐屋には、なぜか毛足の短い雑種の中型日本犬がいる。

お勧め料理の法則
当店のお勧めメニューとは、その店で一番おいしい料理ではない。その日一番多く仕入れた材料で作られた料理である。

オッチーのコック指導の法則
こうしろと教えたことはやらないのに、こうするなと教えたことはすぐやる。

オッチーのカレーの法則
「カレーはまかせといてよ!」という人は、ほかにレパートリーを持たない。


【ギャンブル】

ギャンブルの定義
ギャンブルは、所有欲から浪費を引き出す。

ギャンブラーの習性
ギャンブルで負けた人はうるさい。勝った人は静かにしている。

アイザワのギャンブルの習性
1. 久しぶりにやったギャンブルは、大勝ちする。
2. 間隔があいているほど、勝つ確率は高い。
3. 大負けした次の日にやったギャンブルは、必ず負ける。

アマノのだから買ってしまうの法則
馬券を買わずに予想するときにかぎって、的中する。

ハルタのレース結果の法則
どんなに不可解な結果に終わったレースにも、必ず理路整然とした解説が用意されている。

予想屋の法則
すべての予想尾の口上は、当たった場合より外れた場合のほうに説得力がある。

馬券購入者の習性
もし出走する16頭の中に豚がまじっていても、その豚の「馬券」を買うやつはいる。

ハルタの観察
何回か予想を変えて迷ったすえに馬券(舟券、車券など)を買うと、最初に子想した目が来る。

選挙と馬の相関法則
選挙の前になると、やたら勝つ馬がいる。

「新聞」の法則
競馬狂が「新聞」と言った場合、それは専門紙(競馬新開)のことである。

ショウキのパチンコ経済学
1.金がないときは、負ける。
2.もうそろそろ出るだろうと思ってやっても、最後まで出ない。
3.はじめの1000円で当たると、次の当たりまで1万円は使う。
4.勝ったときやめていれば、ずっと勝ち続けられる。
5.玉を1000円分買うと、最初の数発であたる。
6,勝った金額はおぼえているが、負けた金額はすぐ忘れる。
7.1万円くらいの負けだったら、貯金したと思ってしまう。
8.札は、くずすとすぐなくなる。
9.お金がなくなって、はじめて負けに気づく。
10.財布に1000円残すくらいなら、その1000円に夢をかける。

パチンコ位相学
1.自分の座った隣の台は、よく出る。
2.出ないからといって移ると、次に座った人が出す。

パチンコ勝敗論
1.負けは続く。
2. 勝とうと思うと負け、勝つ気がしないと負ける。
3. 負けをとり戻そうと思うと、その倍は負ける。
4. 調子のいいときは、いとも簡単に当たる。
5. 勝った額を記録しだすと、負ける。
6. 近所の台が当たりだし、自分の番かなと思っていると、一台とばされる。

パチンコ運命学
1. もう絶対やらないと誓っても、三日もたない。
2. かなり勝ったと思っていても、たいして勝っていない。
3. 別の台でやりたいと思っていると、ほかの人が座り、すぐ当たる。
4.時間のないときにかぎってよく当たり、時間のあるときはなかなか当たらない。

ショウキのコメント
1.やらなければ、決して損はしない。
2. 勝ってすぐやめられるなら、はじめから来てはいない。

あまり玉の法則
余り玉でタバコをとろうとすると、一個足りない。

コバヤシの帰ろうの法則
玉がなくなったら帰ろうと思うと、玉が出る。

ショウキのパチンコ心理学
1.連チャンする台は、いつも隣の台だ。
2.勝った話を人に自慢すると、負けだす。
3.勝った話はするが、負けた話はしない。
4.前回大当たりした台は、必ずやりたい。
5.いつも、あと一回当たったらやめようと思ってやっている。
6.しかし、その一回がなかなか当たらない。
7.勝った次の日は、今日も勝てると思ってしまう。
8.負けた次の日は、今日は勝てると思ってしまう。
9.一回当たると、なかなかその台から移れない。
10.もしかしてパチプロになれるかなあと思える瞬間がある。
11.同じことは、くりかえされる。

メタ・パチンコ学
1.顔見知りの客はたくさんいるが、名前も職業も知らない。
2.ストレス解消のためと思ってやっていても、よけいイライラする。
3.神の存在を信じたくなるときがある。
4.思わず「魂を売ってもいいです。当ててください」と口走ったことがある。
5.その直後に大当たりしたことがある。

宝クジ売場の法則
1.当たりが出た宝クジ売場では、買う人が増えるので、また当たりが出やすくなる。
2.その逆も真である。

ショウキのギャンブルの特性
1. すべてわかっている。
2. やめられない。

ヒラバヤシのギャンブルの法則
生活のかかったギャンブルは、必ず外れる。


【気象学】

ミミボンのドライブの法則
1.目的地に到着したときに、もっとも強く雨が降る。
2.降雨量は、玄関までの距離に比例する。

トダの雨の法則
やまない雨はない。しかし、やんでいてほしいときには上砂降りである。

ハットリの土砂降りの法則

土砂降りに出くわす確率は、靴の新しさに比例する

アオキの週末の天気に関する考察

1.早く起きると、雨が降っている。
2.天気が良いと、出かけるには遅すぎる時間に目が覚める。
3.普通に起きた日は、出かける予定がない。

サクヤマの向かい風の法則
行きの向かい風は、帰りも向かい風である。

オカダの天気予報の法則
天気子報は、肝心なときに悪いほうへ外れる。

イイムラの洗濯物の法則

急いで洗濯物を取り込んだあと、雨があがる確率は、洗濯物の量に比例する。

Jacquesの雨情無情

1.雨を降らせないための最良のおまじないは、傘を携帯することである。
2.雨を降らせるための最良のおまじないは、洗車することである。

オダカのにわか雨の法則

にわか雨に出あう確率は、電車の中に傘を置き忘れる確率に比例する。

ニシカワの天気予報の法則
一回目には必ず時報を開く。

ホーリーの状態の法則

雨降って土砂崩れ。

木戸あいらくの台風の法則

1.普段仕事をしないやつにかぎって、台風のときにははりきって仕事をする。
2.つぶれてほしい計画のある日を避けて、台風はやってくる。

カズミの気侯区分
温暖湿潤気候とは、傘を持っているときに晴れ、持っていないときに降水のある気候であり、湿潤大陸性気候とは、5時間後の天気が違う気候である。


【家庭生活】

ハマグチの間違い電話の法則
1. 寝ているときにかかってくる電話は、間違い電話である。
2. 同じ相手から、すぐにもう一度かかってくる。

オガワの電話のベルの習性

1. 受話器に触れようとすると、切れる。
2. 放っておくと、鳴りっばなし。

テツオの電話学

1. 電話で1時間おしやべりしたとき、まわりでは2時間たっている。
2. コードレス電話は、よくいなくなる。

サラリーマンの電話
自宅でも0発信。

マツオの電話の浅則
友人に電話するとき、1人目が留守だと、2人目、3人目も留守である。

シライシの目覚まし時計の法則
朝6時にセットすると、夜6時に鳴る。

カガの室内空調論
エアコンの温度調節に、ちょうどいい加減というものは存在しない。

イシカワの法則
脱着が面倒な靴をはいたときにかぎって、忘れ物に気づく。

ムラセのリモコン自動移動説
必要なときに、自分からもっとも遠い位置に移動している。

シミズの買い物学
すべての買い物が終わったところで、妻は必ず最大の買い物を思いつく。

ニイミの買い物の法則
もっとも知りたいショーウィンドウのス←ツの値札は、常に裏がえしになっている。

サクマの酒類販売業の傾向

1. ある雑誌に出た酒を買いにきた客に、「それはございませんが、これでしたら同じクラスのものになります」と勧めると、9割の人が買っていく。
2.年に2回しか売れる機会のない高級洋酒は、高くて手の届かないところに飾られる。
3.ビールの空き瓶20本につき1本はカルピスの空き瓶が交じっている。
4.いつも「急いでね」という奥さんは、しょっちゅう注文してくる。
5.その奥さんは、最低2回は追加の注文をしてくる。
6.酒屋はその追加を待ってから、店を出る。

売り切れについての考察
どこに行っても売り切れのものには、それなりの理由がある。
1.素晴らしい製品でメーカーでも売り切れ。
2.欠陥商品でリコールになった。
3.すでに生産中止になっているだけ。

カナザワの法則
キケン物を出した日、缶クッキーが届く。

ヤマザキの早朝時間軸湾曲説

いつもより早く起きたので早く会社に着けると思った日は、いつもより遅く着く。

ヤマザキの待ち合わせに関する真実

たいしで忙しくない人ほど、人を待たせる。

マエダのケーキの法則

見た目でケーキを選ぶな。家では見た目が半減する。

イシザカのおしゃれに関する考察
過剰におしゃれをしている人は、遠くのほうから来ている。

SHIROWの日曜の午睡についての見解

やらなければならないことの絶対量と、日曜の午睡の時間は比例する。

ヤノの玄関のチャイムの法則
1.ゆっくり鳴らされたら、宗教の勧誘である。
2.素早く何度も鳴らされたら、新開の勧誘である。

シキブの「選ばれた人」の法則
商品購入を勧誘する電話がかかってきた場合、あなたは常に「選ばれた人」であり、居住する地域内でその勧めを断わった人はいない。

ナカガワの浴槽の法則
浴槽に水を張る。一度目に見にいったときには半分以下、二度目は浴槽からあふれている。

ウエハラのバスルームの法則

シャワーの調子が悪くなるのは、シャンプーを流そうとしているときである。

ナンジョウの水風呂の法則
わかしたはずの風呂が、何かの間違いで水のままのとき、裸になっている。

ヤブノの法則
コンタクトレンズ装着時に入ったゴミは、コンタクトレンズを洗浄し、再装着するまで黒目の上にある。

モリワキの床屋法則
顔をうごかすなと言われると、鼻がかゆくなる。

ツメ切りの定義
もう少しあとにすれば良かったと思う機会を与えてくれる、生活儀式。

アイダのレジの法則
いろいろ迷って早そうだと選んだレジの列にかぎって、小さなものをたくさん買い込んだ人がいて、結局もっとも遅くなってしまう。

安売りの法則
60〜90%オフで売られているものには、本当の正価は存在しない。

マツナガの事例
798円の買い物をすると、サイフの小銃は797円である。

出金の法則
偶然お金が手に入ると、ちょうどそれだけの出費をする。

収得金の法則
自分の部屋で拾ったお金は、もともと自分のものであって儲けではない。

カワムラのシャツの法則
お気に入りのシャツを看ていると、カレーをつけてしまう。

カワムラのシャツの法則の公式化
シャツにカレーが飛び散る確率は、シャツの値段に比例する。

シオザキの洋服の法則
大切にしまっておいたとっておきの洋服は、着ようと思ったときにはサイズが合わなくなっている。

ソノダのサインペンのキャップの法則

サインペンのキャップとは、すぐなくなり、ペンが乾いて使えなくなると現われるシャイなプラスチックである。

ヤマニシの記念品の定義
記念に残したいものはない。

ヒラバヤシの法則
タワシ1個54円、ボ←ルペン1本76円なら百円均一のほうが売れる。

ホリーケの宅急便力学

待ちつづけていた宅急便は、ちょっと外出した瞬間に不在通知に変わる。

ミミボンの単三電池の法則
1.必要なのは1本なのに、4本組みで売っている。
2.3本残しておくと、何年も交換しない。
3.または、4本必要になる。

キドの百円ライター増加論
1.必要なときにない。
2.しかたなく買うが、家に帰れば山ほどある。

ミミボンの単三電池の法則
キドの百円ライター増加論

解ばばのコップの法則
そろいものの最後の一個は、次のセットの最後の一固とともに生き延びる。

オダジマのケーキの法則
ケーキを買って帰る途中で急ブレーキを踏む確率は、ケーキの値段に比例する。

マンガの法則
1.待ちに待った「ヤング・ジャンプ」を買うと、増刊号である。
2.夜中の3時にいち早く「ビッグコミック・スピリッツ」を入手しようとコンビニに行って待っていると、年末年始の合併号の季節でその日は発売されていない。
3.バックナンバーは、どの本屋に行ってもその号だけが抜けている。

追補
いつも拾い読みしている「少年ジャンプ」を思い切って自分で買うと、すぐ落ちているのが発見される。

コニシの百科事典の性質
調べたい項目が掲載されている巻だけが、見当たらない。

トクチの商売人の生活法則
1. 店を開業をしていても、客が来ない。
2.自分が食事を始めると来る。

郵便物の法則
投函しなければならない郵便物は、ポケットの中でポストの前を通過する。

シンヤの灰皿の法則
タバコの灰は、ようやく見つけた灰皿の5センチ手前で落下する。

ミミボンの吸い殻の観察
灰皿に山積みになった吸い殻は、崩れ落ちたものだけが捨てられる。

禁煙に関する古典法則

禁燻なんて簡単だ。俺はもう何度もやった。

消耗品の法則

消耗品をまとめてたくさん買うと、なかなか消耗しない。

ヒラキのダイレクトメールの法則

1. 表の「重要」の文字の太さと大きさは、中身の重要度に反比例する。
2. 封筒の大きさと中身の重さは、内容の重要度に反比例する。

納品日の法則
催促すると何日か短縮されるが、キャンセルしようとするとさらに何日か短縮される。

イマフクの留守電の法則
買うまでは留守電をつけろとうるさく友人に言われるが、買ったとたんに誰からの電話もなくなる。

ブティック学
ブティックで似合うと勧められた服は、友人の笑いものとなる。

ヨッシーのビデオ録音についての観察
泣かせるシーンにかぎって、災害のテロップが流れる。

イトウのビデオの法則
見たいビデオをレンタルしてくると、一週間以内にその映画はテレビで放送される。

ホリーケの3歳児の法則

1.遊びに連れて行こうとすると、部屋の中でけがをする。
2.電申に乗り込むと、トイレに行きたがる。
3.母親が自信を待って出した料理には、口をつけない。
4.親が楽しく会話をしていると、泣き出すか、大声を出す。
5.静かにしていると想うと、イタズラしている。

ヒラバヤシの追補
幼児は、捨ててもよい紙には興味を持たない。

ムラカミの4歳児の法則
替えたばかりのシーツに寝る子供は、おねしょをする運命にある。

普通の幼児の法則
休日の急な発熱は、平日よりずっと高熱である。

兄弟のいる幼児の欲求不満の法則
1.1つ買うとケンカをる。
2.人数分買うと、すぐ飽きる。
3.買わないと、毎日うるさい。

ワタナべの子供の言い分
親にとって、子供のリクツはすべてヘリツクである。

ミヤオキの我が家の朝の法則
女房は、子供の忘れ物を一言で言い当てる。

ニシダの子供のおしっこ学
1.子供をオマルに乗せても、何もしない。
2.あきらめておろしたとたん、床にオシッコをする。

イシカワの赤ん坊の定義
映画館で、ラストシーンになると泣き出す生き物。

解ばばのオムツの宿命論
1.出るのを待っていると、カブレル。
2.替えると、10分以内にされる。
3.大小便の90%は、替えたての新しいオムツにされる。

子供の心乱知らず論
親に買い物を頼むな。おもちゃの類似品と本物を見抜く目は、親にはない。

おばあちゃんのお菓子の法則

お菓子のくっつき度と、つつんだちり紙を握る握力は、比例する。

シキブの子供のおねだりについての分析
1. 子供が購入をねだるのは、必ずクラスの「みんなも持っている」ものである。
2. この「みんな」が単に2〜3人を意味しているときは、普通の子である。
3. 掛け値なしに本当に「全員」である場合、その子は驚異的忍耐力の持ち主である。


【趣味学】

ウエハラの行楽地の法則

「日本人は行楽地でどこでもすぐ群れたがる」と憤慨するとき、あなたももちろん家族を連れて行楽地にいる。

アウトドアライフの定義1

1.テントの中にいるよりも、アウトドアショップやフェアにいる時間のほうが長い。
2.アウトドアライフとは、キャンプ場の人ごみにまじることである。
3.わざわざ不便な食器を用意して、まずい味付けのものを食べること。
4.「やっぱり山の上で食う飯はうまい」という言葉に、誰も反論できない。
5.荷物の大半は、山の上で使うよりも、ひたすら持ち運ぶために用意されている。

ナイトウの環境保護の法則
豊かな自然の中で生活する者ほど、自然環境問題に関心がない。

ハラダの動物保護活動の基本定理
誰も保護しろと言わなくなって、はじめて保護が始まる。

コバヤシの農産物の見た目の法則
外見と安全性とは、反比例する。

モチヅキのログキャビンの法則

1.ログキャビンの基礎は、屋根を葺きはじめたときに不具合を発生させる。
2.n段目の丸太の不見合は、n−3段目の丸太を取り替えることで解決する。
3.ログキャビンの屋根のの傾きは、基礎のすぐ上の丸太を取り替えれば直る。

コバヤシの釣りの法則
1.もうあきらめて帰ろうと思ったころ、魚は食い気を見せる。
2.魚が見えなければ、釣れない。
3.見える魚は、釣れない。

マツヤマの野球の守備の法則

やる気と、ボールが飛んでくる確率は、反比例する。

モチヅキのゴルフの法則

1.打球は、避けるべき方向へ飛んでいく。
2.芝目は、常に読みとは反対に向いている。
3.ゴルフクラブは、フルセットでも5本以上は使わない。
4.4人が顔をそろえるのは、ティーグラウンドとグリーンだけ。
5.キャディーの出すクラブは、いつも届かない。自分で選ぶと、当たらない。
6.隣の芝は、よく見える。
7.手の5番、足のピッチンク。

イノシタの法則
美人のキャディは、午後は替わる。

キムラの法則

クラブが折れると、クラブヘッドはボールよりも遠くへ飛ぶ。

ヒラマツのOBの法則
普通のOBボールはロストボールとなり、「マムシ多し禁進人」のOBでは見えるところにボールがある。

CDケースのなだれ法則
横に重ねたCDのケースは、5枚以上になると必ず崩れる。

ミオのワイングラスの法則

高価なワイングラスほどよく割れる。景品のグラスは、決して割れない。

本の法則
1.本の注文は、予定よりも時間がかかる。
2.気に入っている本を貸すと、返ってこない
3. 気に入っている本が返ってくると、ジャムパンか鯨の缶詰で汚れている。

ミズシロのプラモデルの運命

模型は常に、それを破壊しようとする生命体によって、ねらわれている。

プラモデルの定義
1.家庭内でもっとも壊れやすく、常に危険にさらされているもの。
2.引っ越しのとき運ぶのが困難で、引っ越ししなくてもほこりだらけになったり、自然崩壊するもの。
3.妻や子供はただのオモチヤだと思って扱うもの。

プラモデルの性質
1.接着剤がつきにくい銀色の部品ほど、信じられないくらい小さい。
2.うまくつけたと思って少したってから見ると、必ず傾いている。
3.接着剤のチューブは、必ず必要とするより多くの量が出るように設計されている。

デカール(プラモデル用シール)の法則
1.あらゆるデカールは、指でつまむと指にくっつく。
2.ピンセットでつまむと、からみつくか破れる。
3.水につけすぎて、のりがなくなる。
4.曲がってくっつく。

プラモデル一般学
1.もっとも小さい部品は、それを差し込むべき穴よりも大きい。
2.合わせるべき2つの大きなパーツは、合わない(とくに外国製品)。
3.バリのほうが、部品よりも大きい。
4.プラモデルの塗料は、欲しい色ほど、近所で売り切れている0
5.安いプラモデルほど、プラスチックの量が多い。
6.丸くて小さい部品はどちらをつけても同じである。

プラモデル心理学
ひ弱なやつほど、武将の兜のプラモデルを作る。

ウチヤマの法則

猫と失くしたモノは、捜すと出てこない。

愛玩犬の法則
耳につく鳴き声は、犬の体重に反比例する。

猫洗いの法則
今日こそ入浴させようとする意図は、事前に猫に察知され、外泊されてしまう。

ユキマサの猫いじめの法則
小さな子供は猫の撫で方は知らないが、猫のいやがる方法はたくさん知っていて、それを実行するのが大好きである。

力ベヤザワの猫かわいがりの法則
1.飼い猫とは、「良いうんち」をするだけで喜ばれる唯一の生き物である。
2.さらに、「悪いうんち」をすると、もっと大事にされる。

猫のいる家庭の一般法則

一番居心地のよい場所は、猫が占領している。

猫の習性の法則
猫は、最短距離を行く。

猫の狩猟本能の法則
猫が獲物を捕ってくる確立は、その空腹度に反比例する。

飼い猫の法則
奮発して買ったオモチャは、それが入っていた紙袋より人気がない。


【状況マーフィー学】


バッキーの野球中継の法則
逆転打を打つ瞬間、自分はお風呂かトイレの中にいる。

サイトウの法則
高価な指輪をしている女ほど値切る。

ミシマの傷口の習性
傷口はもう二、三度必ずぶつける。

クスノキのコートの法則
外出しようとコートを羽織ったとたん、便意をもよおす。

アイダの遺失物の法則
運転免許証は、再発行されて間もなく見つかる。

シキブの傘の法則
傘は、どこかに置いた瞬間に、あなたの記憶から一定時間消滅する。

モリシタの新車の法則
新車のビニールは、それをとった直後にジュースをこぼすようになっている。

ゲルマインコの蔵書の法則
平積みにした本は、下の本ほど必要になる可能性が高い。

ラサータの盗み読みの法則

他人は、自分が読みたいと思うところを読みたがらない。

補足
1.自分が読みたいところはスラスラと読み、すぐページをめくってしまう。
2.自分が読みたくないと思うところをノロノロと読んでいる。
3.いよいよ次が自分の読みたいところだというとき、その人は必ず読むのをやめるか、どこかへ行くか、それとも自分に見えないように持ち変えてしまう。

シミズのカバンの法則

カバンとは、必要なものを一番底に沈ませる不思議な容器である。

旅行の法則
機内の窓から名所を見ようとすると、窓際は新婚のカップルである。

マーフィー通路学
「私有地につき通行禁止」という表示で、そこが便利な通路であるとわかる。

ヒラキのレジの観察

並ぼうとする直前に、列が長くなる。

シモトの追補
1.人の少ない列のレジは、進みが遅い。
2.「いらっしやいませ」と声をかけるコンビニは、開店して一週間以内である。

イセキのスーパーの法則
1.スーパーの入口で店のカゴを持った人は、一品で買い物をすますことはない。           1
2.もし、一品だけをレジに持っていく人がいるならば、それは中年の独身男か子供である。
3.子供であれば、その品物はアメであり、中年の男であれば、その品物は牛乳パックである。

レシートの定義
レシートとは、洗濯した服のポケットの中に粉をまくためにもらうものである。

不動産屋の法則

1.「徒歩10分」は、20分である。
2.「閑静な住宅地」は、さびれていて近くにお店もない。
3.「角地」は、よく事が突っ込む。
4.「公園隣接」は、公園に歩いて行けなくもない。
5.「南面」は、南側にも少し向いている。
6.「買い物便利」は、駅から20分歩くあいだにお店がある。
7.「日当たり良好」は、暑い。
8.「築4年」は、築8年。
9.「内装手入れ済み」は、壁紙を張り替えないと人が入らないほど荒れていた。
10.「バス停歩1分」は、5分かかる。
11.「見晴らしの良い」は、とんでもない急な坂の上にある。
12.「完成図」は、現物と似ても似つかない。
13.「優雅なたたずまい」は、旧式。

芸術作品の法則
どのようなものも、肯定的にも否定的にも評論できる。

アオキのミユージシャン救済措置
ミスったら、同じことをもう一度繰り返せ。観客はそういう曲だと思うだろう。

ウニウニの音楽アレンジの法則
すばらしいアレンジを実行すると、人の曲そっくりになる。

コイデの映面館における座席の定理
最前席に座るとその席は壊れている。そこより後ろの席では、前に自分より座高の高い客が座る。

声優の法則
テレビアニメのヒーローの声を演じているのは、役柄の設定年齢が低ければ低いほど、ふけたオバサンである。

エミのOLの法則
アメを口に入れたとたん、電話が鳴る。

ミミボンの靴ひもの法則
片足の靴ひもがほどけた場合、どんなに固く結んでも次にほどけるのは同じ足である。

洗髪の法則
はじめに手に取るのは、リンスである。

フクダの観察
セールスマンと気軽に話をする人は、そのセールスマンの勧める商品を買わなくてよい、決定的な理由(切り札)を持っている。

オバタの法則
クサイときにトイレに入ると、クサさに比例して、トイレの時間が長くなる。また、呼吸回数も多くなる。

落語の法則
完全に予測しうる信号の情報量は、ゼロである。それでも人は笑う。

専門家の法則
一度登場したおかしな専門家は、なかなか引っ込もうとしない。

フクダの高校野球の法則
好投手を擁するチーム同士の対戦は、乱打戦になりやすい。

ナカジマの高校野球学
1.「汗」と「白球」と「夏が終わった」と「涙」と「気負い」と「平常心」を取ると、記事の半分は数字の羅列となる。
2・選手と監督がいつもニヤニヤしていると、「のびのび野球」である。

ミズノのFlグランプリの定義
予選上位の3、4台以外はF2である。

連載マンガの法則
連載マンガが終わり、新しいマンガが始まっても、作者が同じだと主人公の顔は同じである。

追補
ヒロインと引き立て役ともなると、同じ顔である確率はさらに高まる。

ソガのJリーグの法則
点がなかなか入らないと思ってチャンネルを替えたほんの数秒のあいだに、なぜかゴールしている。

追補
トイレに行っているあいだに、ワールドカップに行けなくなっている。

ヨッシーの大田区の住民則
大田区に住んでいる人のメリットは、車が品川ナンバーになることだけらしい。

絵画の法則
誰でも、少なくとも前衛的な絵は描ける。

有能な書店員の法則
有能な書店員は、上から三冊目に、いたんだ本をはさみこんでおく。

ミズノの法則
腋の下の処理をおこたっているときにかぎって、彼がホテルに誘う。

オオムラの看護婦の法則
のんびり、落ち着いて看護ができそうな日にかぎって、患者は急変する。

ヒラタの犯罪ドラマに関するコメント
被害者は美人でなければならない。それ以上に、加害者は美人でなければならない。

ヨシダの推理小説の定理
推理小説で双子の弟が出てくると江戸川乱歩の作で、仲の悪い若夫婦が山てくるとアガサ・クリスティの作である。

ササガワの「何とかレンジヤー」の法則
世界征服をねらう悪者は、幼稚園の送迎バスを襲う。

ミズシロのハードSFと戦車の関係則
ハードSFが好きな人は、潜在的な旧ソ連戦車マニアである。

怪獣の法則
凶暴な怪獣ほど、中に人っている人間の形がわかる。とくに四足歩行の場合。

通学の法則
自転車で学校に行くと雨が降り、バスで行くと渋滞し、電車で行くと寝過ごす。

タカナシの親の法則
1.お金のことになると、「人は人、うちはうち」と言う。
2.勉強のことになると、人と比べる。

商品学
「万能」と銘うたれたものほど、何の役にも立たない。

キハラの友人学
人は誤解により友人になろうとし、理解により離れていく。

工ミコの願望達成学
願望が達成されるのは、それがどうでもよくなったあとである。

アベの成功学
一度の成功で人生を踏みはずす人間は、一度の失敗で人生を踏みはずす人間より多い。

依頼の法則
上司に「ちゃん」づけで呼ばれると、とんでもないことを頼まれる。

プロレスラーの法則
右頭を売りにするプロレスラーは、ハゲている。

シュライバーの家電の法則
ある電気製品に入った大変便利な新開発の機能は、何かの設計のドジで必ず無駄となる。

間違いの傾向
人間が大きな過ちを犯す主な理由は、いま取り組んでいることが間違っていると認めるのに勇気がいるからである。

ハイテク産業の法則
ハイテク産業でいちばん確実なビジネスは、その中でもっともローテクな分野である。


プリンタ用紙の業者と、それを回収する業者。

カツラヤマ(60歳男)の法則
いたずら好きの老人はボケない。

記憶の不思議
昔のことを良く覚えている人は、最近のことは忘れている。

カドマツの法則
たまにタバコを貰おうとすると1本しか入っていない。

フジタの法則
ドアを閉める強さは、指をはさむ痛さに比例する。


【高等理論法則】

マーフィートラブル学
対応できないトラブルは、発生していない。

クドウのコメント
けなせば、それで偉いと思っている。

コウノの責任学
一般に、強いものは責任をとらなくてもよい。

ハルタのコメント
非科学的だと言って迷信を非難する人の態度は、非科学的である。

コバヤシのプツの法則
1.天は二ブツを与える。
2.ブツの総量は、人類の数に等しい。

状況理論
あるジャンルで正しいとされているものは、ほかのものに当てはめるとたいてい間違っている。

転用の法則
転んでも、普段見られないモノが見られれば痛くない。

オオエの法則
縦を長くすると、横が短くなる。

意味論
やっても意味のないことは、うまくいく。

イマイのマーフィー人間学
1.悪いことをしているかぎり、人は真面口で元気である。
2.たまに善いことをすると、疲れて病気になる。

オカダのコメント
良い人生とは、結局自己満足の連続にすぎない。

キクチの観察
「あなたは頑固だ」と言う人は、頑固である。

ノーコメントの法則
ノーコメントは肯定である。

否定の法則
否定は肯定である。

ハタの法則
意識的に行動を起こすと、必ず無意識的な周囲の邪魔が入る。

説得の法則
どんなに正しくても、自分を侮っている者を説待することはできない。

スズキの同情の法則
同情されても信じるな。同情はただである。

カワサキの予測に朋する心理学
人間は、自分に利害がないことほど正確に予測できる。

街角理論
いつもの場所でないと、会っても誰だったか思い出せない。

ミカの記憶学
必要な記憶より、不必要な記憶のほうが多くなる。

憎悪と侮蔑の法則
他人に対する憎悪と侮蔑の度合は、反比例する。

フルハシの商売の法則
貧乏人をいくら集めても、客にはならない。

ナラサキの熟年同窓会の観察
1.紐タイで来る人物は、すでにリタイアしている。
2.やたら名刺をバラまく人物からは、やがてダイレクトメールがくる。
3.学生時代、秀才と自他ともに認め、今、ただの人は、絶対に出席しない。
4.学生時代、嫌われもので、いま羽振りのよい者は、必ず出席する。
5.会社での価値は、棺桶ふたを蓋う前におしまいになっている。
6.出席しなくなったことに気づかれない人物、それは物故者である。

無能力人間学
1.能力のない人間ほど、形式を唱える。
2.空っぽな人間ほど、「感性で勝負している」と言う。

非当事者の法則
人が何かやっていると一言口を挟まないと気がすまない人がいるものだ。

物品の法則
たいていのモノは、何か代わりの役に立つ。


ドアストッパーとなる玄関の傘立て、灰皿となる空き缶、凶器となる壷など。

物品の法則の拡張
どんなに役に立たないものも、本末の目的以外の使い方がある。

追補
そう言われたくないものである。

穴の法則
必然的に仕事から外された人間の去ったあとには、埋めるべき穴などない。

初歩的ミスの法則
「完璧な人間なんかいない」という言葉を使いたがる人は、それ以前の誰もしないような初歩的ミスを犯す。

真面目で正当なアプローチの法則
真面目で正当なアプローチも失敗する。

いかにもインチキそうで搦手からのアプローチの法則
いかにもインチキそうで搦手からのアプーチも失敗する。

テラダの部下の返事学
1.「ハイ」という返事はあてにならない。
2.「あとでやります」と言ったときは、もう一度言われるまでなされない。

クドウの観察
余計なことをするやつにかぎって、いつもいる。

挑戦の鉄則
同時にふたつのものに挑戦するのはよそう。

陥れの法則
相手を陥れるべく言ったデタラメの情報は、ドンピシャリ的中している。

評価の法則
もっとも非難しそうな人に、もっとも出来の悪いところを見られる。

力仕事の法則
やり方がよくわからないときには、力ずくだ。

シノダの法則
ビックリ箱の中身は、1つとはかぎらない。

エラー最大化の法則
忙しくて訂正されなかった小さなエラーは、忙しさがピークになったときに最大の損害を与える形で作用する。

ラーメンの法則
ラーメンのうまさとは、行列の長さのことではない。

チカツの追補
看板に、究極の・こだわりの・頑固なという字が躍るラーメン店はうまくない。

究極マーフィー学
会祉や、学校や政府や世の中のほとんどは、知らないほうが非マーフィー的である。

マーフィー行動学
自分の考えとは違うんだがと言いながら行動する人は、すでに自分の考えに従って動いている。

マーフィー修理学
致命的な状態に達していないなら、下手に直そうとしないほうが安全である。

部下の前での失敗の法則
部下の前でつまらない失敗をしたら次のように言え。「申し訳ないがキミたちを試させてもらった。キミたちはそれに十分に応えてくれたよ」と。

足引っ張りの法則
上の人間の足を引っ張っているうちはだいぶ良い部類である。無能レベルに達した者は下の人間の足を引っ張るようになる。

上司のコメント
無能な部下は他部署に飛ばすが、スケープゴートとして使えれば手元に残す。

中間管理職の役割
管理職以上の人間がいかに無能レベルに達しているかを一般社員に見えないようにするためのカーテン。

良心と悪事の法則
ひとりで何かに呼びかけているときは、直後に悪事がなされる。

熟慮の法則
長い時間考えても短い時間しか考えなくても、結果は同じである。

合体の法則
組み合わせなければならない2つのものは、絶対にくっつかない。

自己申告の法則
自己申告は声になるとき、無意識的に変化する。


5時間寝ていても、発言は「いやー、3〜4時間しか滋てないよ」と変化する。

名前忘れの法則
一度忘れた名前は、何度覚えても忘れる。

良い人の法則
花や音楽を愛し小動物を可愛がっている人が良い人とは限らない。

まだ下がいるの法則
けなされても、「誰々って言われるゾ」と付け足された誰々よりはマシである。

報告の法則
ささいな失敗は報告され、もっとも重大な失敗は報告されない。

失敗から得たもの法則
失敗から得たものは、成功から得たものよりうれしくない。

空腹進行の法則
空腹は、認識したとたんに加速度的に激しくなる。

自作マーフィーの法則
忘れた自作マーフィーは良い。

法則の法則
現実は、法則の例外事項で成り立っている。

法則の法則その2
マーフィーの法則を読んでいて、遅刻する。


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解 説

 いま(入力者註:この「続・マーフィーの法則」発行された1994年された)を去ること十数年前のこと。日本でも「マーフィーの法則」という言葉が少しばかり話題になった。これはとりも直さず『マーフィーの法則』(アーサー・ブロック著、アスキー出版局刊)の元になった“Murphy’s Law and Other Reasons Why Things Go Wrong!”がアメリカで発売された時期である。漫画家の手塚冶虫氏がこの本のことを新聞で紹介されていたという詰もある。そんなわけで、オリジナルのマーフィーの法則である「失敗する可能性のあるものは、失敗する」や「バターを塗った面を下にしてパンが、落ちる確率は、力ーペットの価格に比例する」などは、それなりに知っている人は知っていたと思う。しかし、原著があまり輸入されなかったこともあって、日本ではあまり一般に知られることなしに10年の歳月が過ぎてしまった。

 この間もマーフィーの法則が比較的メジャーだったのは、エンジニアリングの世界、それから堆理小説やSFの世界、そして軍事小説の世界である。それらの翻訳本の中では、頻繁に「マーフィーの法則によれば‥…・」とか、「マーフィーの法則のとおり‥‥‥」という表現が出てくるために、いやおうなしに目耳にする人が多かったはずだ。ちょっと調べてもらっただけでも、R・A・ハインラインの『獣封の数字』(ハヤカウ文庫)、J・P・ホーガンの『星を継ぐ者』、『ガニメデの優しい巨人』、『巨人たちの星』、『ライブラリ・ファイル、』(創元SF文庫)、ジェ−ン・デンティンガーの『誰も批評家を愛せない』(創元推理文庫)、T・J・マクレガーの『凍てついた絆。(創元推理文摩)、リドリー・ピアスンの『謀略の機影』(新潮文庫)など、いくらでも出てくる。しかも、多くの場合、それは何の説明もなしに使われているし、それなりに凝った言い回しで出てくる場合が少なくない。

「マーフィーが一日休暇を取ってくれるといいのにね」リンか言った。
「そうは行かないさ。それより誰かさんに、法に対するハントの拡張定理を忘れないようにしてもらわなくては」
「ハントの拡張定理って何?」
「すべての誤謬の可能性を持つものは、誰がこれを正さない限り、必ず誤謬を犯す」
 :
「あれは、もと保険のセールスマンだな、きっと」しばらくしてハントは低く言った。
「誰のこと?」
「マーフィーさ。“何もかも悪いほうに向かっています……会すぐ申し込み書にサインを”保険のセールスマン以外に誰がそんなことを言うものか」(『巨人たちの星』ジェイムズ・P・ホーガン著、池央耽訳、創元SF文庫より)

 エンジニアリングの世界では、とくに平均年齢も低く面白がり屋の多いコンピュータの世界で、マーフィーの法則はもてはやされてきた。アメリカのコンピュータ雑誌のコラムに書かれていたり、プログラマどうしの会話の中で語られることもしばしばあった。雑誌が送られてきて面白いと思ったのだが、中央労働災害防止協会の『安全』という雑誌で、アメリカの関係するレポートの紹介などでこの言葉がしばしば出てきたという。「安全」の世界ではマーフィーの法則は長らくメジャーだったらしい。

 アメリカではごく一般の人々の暮らしの中に「マーフィーの法則」という言葉が定着している。もちろん、それ以前にも知られてはいたが、やはり全米ナンバーワン・ベストセラーとなった“Murphy’s Law and Other Reasons Why Things Go Wrong!”の影響力が大きかったのだろう。本が出た1977年の年末、アメリカの各大統領補佐官あてにマーフィーの法則の一覧が送られてきたが、そこには、J.C.とサインされていたという。J.C.というのは、もちろん、ジーザス・クライストのことではなくて、アメリカ第39代大統領ジミー・カーター氏のことである。アメリカにとどまらず、版元のプライス・スターン・スローンによれば、この本は翻訳も含めて、実に世界130か国で読まれているという。ほとんど、コカコーラかマクドナルドのような本だったのである。

Murphy’s Law n. マーフィーの法則《経験から生まれた種々のユーモスな知恵:うまくいかない可能性のあるものはうまくいかないとか仕事は常に予想したより長時間を要する,など≫(『リーダーズ英和辞典』、松田徳一郎監修、研究社刊より)

「どの辞書にも教科書にも載っていない」と『マーフィーの法則』の解説に書いたのだが、実は,『リーダーズ英和辞典」にはその項目があったわけだ。

 辞書といえば、コンピュータの専門用語を扱った“JARGON”(Robin Williams著、Peachpit Press刊)にも、マーフィーの法則という項目かある。“American Heritage Dictionary”などのアメリカの一般的な辞書よりもずっと詳しい説明がなされている。これは、最新のハイテクを扱うハッカーやナードたちが、この言葉を常套句のように使っているということを意味する。ハッカーとは、熱狂的なコンピュータユーザーのことであり、ナードとは、見かけは冴えないが発想はあくまでポジティフな、ある種の新しいスタイルのガリ勉のことである。ちなみに、『マーフィーの法則』の編纂者である、アーサー・ブロック氏も、テレビの科学番組のプロデューサーであり発明家でもあるというからこのスジの人間といってよいのかもしれない。

 ところで、「マーフィーの法則」という言葉の語源については、『マーフィーの法則』の「解説」でも触れたように、本当のところはハッキリわかってはいない。ただ、一般に信じられているのは、1949年に、カリフォルニアはエドワード空軍基地で、エドワード・アロイシャス・マーフィーJr.というエンジニアが言った言葉が元になっているというものだ。“Murphy’s Law and Other Reasons Why Things Go Wrong!”の巻頭に寄せられたジェット推進研究所のジョージ・E・ニコルズ氏による一文は、そのときの状況を比較的詳しく伝えている。J・P・スタップ大佐の試験でトラフルが起きた際、マーフィー氏が言ったのが「失敗する可能性があるものは、失敗する」という意味の言葉だった。これに、「マーフィーの法則」という名前を付けたのは、当時、ノースロップ航空機社のプロジェクト・マネージャーだったニコルズ氏だったという。数週間後の記者会見でスタップ大佐が、この「マーフィーの法則」という言葉を使った。数か月のうちにこの言葉は、ひとり歩きをはじめる。

製造業者の広告で引用されたりして広く知られるようになったというのだ。

そして、マーフィー氏の言葉だけでなく、マーフィーの法則に類する法則たちを総称して「マーフィーの法則」と呼ぶようになった。

さて、マーフィー氏白身は、その後、どうしていたのだろうか? この件に関しては、アメリカの写真週刊誌“People Weekly”誌にマーフィー氏を取材した記事が掲載されている。1983年1月31日号の“Murphy’s Law ReallyWoks and Nobody Knows lt Better Than Murphy,the Unsung Sage of the Screw−up.“という記事がそれで、Dianna Waggonerという記者が、『マーフィーの法則』の編纂者であるアーサー・ブロック氏やマーフィー氏をたずねている。実は、この記事に記載された内容と、先ほどのニコルズ氏によるマーフィーの法則の誕生のいきさつ、さらには”JARGON“に記載された由来の説明には、若干の食い違いがある。トラブルの原因も、記事では「6つの重力測定装置がさかさまに取り付けられていた」であるのに対して、ニコルズでは「ストレイン・ゲージ・ブリッジの誤配線」であり、”JARGON“では「16個の加速度測定装置がすべて2つの方法のうちの間違ったほうの取り付け方をされていた」となる。

“People Weekly”によると、マーフィー氏は、1953年に退役。賞罰なし。この時点では、ヘリコプター会社に勤務している。写真では、すっかり髪の白くなったマーフィー氏が、いくつものスーパーの紙袋を一度に抱えようとして、その1つを地面に落としてしまい、ワインのビンを割ってぶちちまけている。

 実は、これ以降のマーフィー氏については、まったく情報がつかめていなかった。編集部からアクセス可能な、あらゆるデータベースを駆使しても、その行方はわからなかった。ところが、なんとこの解説を書いている締切ぎりぎりの時期に、アスキー・オブフ・アメリカのデビー・ペルリ氏から「マーフィーを見つけた!」というファクシミリが飛び込んできた。詳しいことはまだわかっていないが、マーフィー氏こと、エドワード・アロイシャス・マーフィー Jr.氏は、カリフォルニアはマンハッタンビーチで悠々自適の生活をしているらしい。

 もし、この説のとおりだとすると、ある日、ひとりのエンジニアの口から出た言葉が、数十年の間に一般名詞になったというのは、なかなかロマンのある話だ。そして、そのマーフィー氏が、“People Weekly”の中で、ひとことだけ、読者に向けて、ちょっとしたコーションを飛ばしていたことを心の中にとどめておくべきだろう。

マーフィーの法則の根底に流れるのは、文字面どおりの悲観的なものではなく、どんなときも決して致命的ではないというニュアンスのものである。

1993年夏、“Murphy’s Law and Other Reasons Why Things Go Wrong!”を含むマーフィーの法則の完璧なリファレンスフックとされる『マーフィーの法則』(原題“The Complete Murphy’s Law”)の日本語訳が発売された。この本がきっかけとなり、日本篇ともいうべき本書ができあがった。最後、本書と、本書の編集スタッフである日本マーフィー普及会が、多くの方々のご協力とご好意によりできあがっていることを記しておきたい。

                        ホーテンス・S・エンドウ


謝 辞

 本書に収録された法則のほとんどは、『マーフィーの法則』(アスキー出版局刊)に添付された葉書で寄せられたものである。加えて、『月刊アスキー』の’93年6月号から12月号までのアンケート葉書、投書による法則、『週刊朝日』.の’93年8月27日号、9月3日号、9月10日号に掲載された編集部と読者による法則、さらには『毎日新聞』の’93年12月16日付け夕刊に掲載された法則、そして、本書の編集スタッフか直接収集した法則を収録している。本書の冒頭でも触れているように、こうして集まった法則の中には、同じ内容を持つ法則がいくつも見つかった。このような場合に法則としてまとまりのあると思われる方を代表して採用させていただいたものや、編集上やむをえず表記を変えさせていただいたものかあることをお断わりしておく。また、法則名の中の人名は、カタカナ表記に統一させていただいた。ただし、発見者の多い法則や直前に記載したものと同じ発見者の法則では、人名を省略しているものもある。

10代から70代まで、まさに老若男女にわたっており、日常生活の実にさまざまな場面でマーフィーの法則が生きていることか証明された。本書に収録できなかった法則の中にも優れた法則か多数あったことを付け加えておきたい。