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【北ミサイル】慎重になった北朝鮮技術陣 (2/2ページ)
このニュースのトピックス:核・ミサイル事情
技術陣は今回、燃料注入を発射予定直前の今月2日から開始。一連の欠陥克服に向け設計を見直すと同時に昨年、平安北道・東倉里の試験基地でテポドン2号を横倒しして行う、開発に必須である燃焼実験を不定期に実施してきてもいる。一方で、06年に比べて全長がより強い推進力が必要となる10メートル以上も大型になり、一部に固体燃料を使用している可能性がある。欠陥克服と技術革新に向け背水の陣を敷いた格好だ。
技術陣にはもう一つ、慎重にならざるを得ない理由がある。テポドン2号へ技術供与したイランの代表団が、発射データの引き渡しを期待して臨場しているとみられることだ。今年2月にイランが打ち上げた「通信衛星」のデータは、テポドン2号の欠陥を補うことに相当貢献している。今度はテポドン2号のデータを還元しなければならない立場だ。それ以上に、実験が成功すれば技術か本体の輸出に直結するため失敗は許されない。
当然、最終チェック段階での不具合発生も観察対象からはずせない。エンジン・信号系統や外板などミサイル自体、発射台や観測・支援施設など周辺におけるトラブルが生起した確率も高い。
さらに、金正日総書記が発射を観覧する可能性も挙げられる。観覧しなくても、技術陣が金総書記の顔色をうかがい、2度と失敗を犯せない立場に追い込まれているといえよう。
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