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【北ミサイル】 崩れたシナリオ 誤報に振り回された首相官邸 (2/2ページ)
このニュースのトピックス:安全保障
原因は航空自衛隊が新型地上レーダー「FPS−5」(千葉県旭市)がとらえた航跡探知情報をミサイルが発射されたものと解釈し、首相官邸に伝えたためだ。浜田靖一防衛相は河村建夫官房長官に「すべて防衛省の責任です。明日(5日)以降万全を期すようにします」と陳謝し、テレビカメラの前でも「国民に大変なご迷惑をおかけし、心からおわびを申し上げたい」と涙目でわびた。
だが、ある政府高官はこう打ち明ける。
「ミサイルが発射されれば、日本に落下したり上空を通過するのに10分間もかからない。情報の確度を上げようとすれば、公表はミサイル着弾後になる。まさに薄氷を踏むような決断の連続なんだ…」
首相も誤報と知った直後はさすがに不機嫌だったが、慌てふためく防衛省幹部の様子に同情したのか、次第に矛を収めていった。4日中のミサイル発射の可能性がほぼ消えたことを確認すると首相は河村氏に穏やかな声でこう言った。
「まあ、明日も変わらずしっかりやってくれ!」(石橋文登)
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