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住まいのQ&A

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資金

Question

「住宅ローンの連帯保証人を変更したいのですが……」 (東京都 会社員 27歳 男性)


 二世帯住宅を建てるため、私と妻の収入を合算し、約5000万円の住宅ローンを返済期間35年で組みました。同居し始めて5カ月たちましたが、両親と妻がうまくいかず、妻が連帯保証人の変更を要求しています。連帯保証人を私の父に変更し、妻との今後を決めたいと考えています。ただし、父は契約社員としての勤務で、連帯保証人になれるかどうか分かりません。離婚しなければ変更は無理でしょうか。

Answer

「離婚しているかどうかに関係なく、連帯保証人の変更は不可能なわけではありません。しかし、新たな連帯保証人となる父親の年齢や収入の状況によっては、35年ローンの保証はできないと判断される可能性もあります」 (ファイナンシャル・プランナー/菱田雅生)


 収入合算でローンを組み、妻が連帯保証人になっている場合、離婚したかどうかは関係なく、妻が連帯保証人である状態はローンの返済が終わるまで続くのが原則です。ローンの契約自体は、離婚によって何かが変わるものではありません。

 したがって、連帯保証人の変更が可能かどうかは、金融機関側の判断になります。金融機関によって対応が異なる可能性もありますので、とにかく金融機関の窓口に行って相談することが先決でしょう。

 一般的な金融機関の対応としては、連帯保証人を変えたい場合、新しく保証人になる人(今回の場合、父親)が、それまでの保証人(今回の場合、妻)と同程度またはそれ以上の安定した収入を返済期間の終了時期まで得られるかどうかを審査します。

 年齢や収入などからみて、それはとても無理だろうと判断された場合は、連帯保証人の変更は認められない可能性もあります。ただし、やむをえない事情であることを理解してもらえれば、ある程度は柔軟に対応してくれる可能性はあります。金融機関次第です。

 ちなみに、金融機関に相談に行かれる際には、昨年の父親の収入を証明する書類(源泉徴収票や確定申告書の写し)を持っていくと、スムーズに対応してくれるでしょう。

 なお、ほかの金融機関のローンへの借り換えをすることで、妻の連帯保証人を外すことも可能かもしれません。夫の収入のみで現在のローン残高分のローンを借りられることが条件になるので、収入状況によっては厳しいでしょうが、複数の金融機関にあたってみるのも一つの方法です。その際、親からの資金援助が受けられるなら、借り換えの際の借入金額は少なく済むので、金融機関からのOKが出るかもしれません。

 まずは現在返済中の金融機関へ相談に行き、ほかの金融機関への借り換えも選択肢として検討するのがよいでしょう。

[ 2007年9月27日 ]

回答者ファイナンシャル・プランナー菱田 雅生

ファイナンシャル・プランナー。証券会社、独立系FP会社を経て独立。資産運用や住宅ローンなどを中心テーマに相談業務や原稿執筆、セミナー講師等に従事している。


(注)NIKKEI NET住宅サーチの「住まいのQ&A」での回答は、あくまでも1つの参考意見です。ご自身の責任でご判断下さい。


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