福岡放送局

2009年4月4日 20時5分更新

暴力団取り締り強化を指示


福岡県警察本部の幹部や警察署の署長を集めた会議が開かれ、田中本部長は「暴力団対策の成果を県民の目に見える形で示すことが必要だ」と述べて、暴力団に対する取り締まりの強化を指示しました。

福岡県警察本部で開かれた会議には、田中法昌本部長をはじめ部長などの幹部や、県内に40ある警察署の署長などおよそ130人が出席しました。
この中で、田中本部長は「県内では5つの指定暴力団が勢力を維持し、企業などを対象にした発砲事件のほとんどが未解決だ」と述べました。
そのうえで、「暴力団対策の成果を県民の目に見える形で示すことが必要だ」として、あらゆる法令を駆使した暴力団員の検挙や、発砲事件の早期解決などを進めるとともに、事務所の使用差し止め訴訟など暴力団を排除するための住民や自治体の活動を積極的に支援するよう指示しました。
福岡県警はことし、暴力団犯罪の撲滅を最重点目標に掲げ、▼北九州市に本部がある「工藤会」を取り締まるため専従の捜査員を2倍に増やして特別捜査室を設置したほか、▼抗争が続く久留米市に本部を置く「道仁会」などへの捜査体制も強化しています。