～ ＫＡＹＯの告白～

温泉旅行

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さなぎから羽化したばかりの蝶は、

甘い蜜を求めてさまようことを

予期したかのように、

週末、あなたは温泉（蜜月）旅行に

連れて行ってくれました。

浴衣を羽に、真っすぐ伸びた腕を触角に、

羽ばたく蝶を照らし続けるあなた…。

湯気の向こうに浮かぶ真っ白な裸身が、

温かな湯舟につかり、

ほのかな桃色に染まる頃、

「ＫＡＹＯのこと好き？」と、

訊ねずにはいられなくなりました。

答えてくれなくてもいい…。

添い寝しながらあなたの腕に包まれて、

昔話をしてくれたら、それだけで胸がいっぱい…。

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