【浦添】酒気帯び運転で事故を起こし懲戒免職となった市教育委員会職員の不服申し立てに、県人事委員会が「停職６月」の修正裁決を下したことを受け、市教委の仲西盛光教育委員長と西原廣美市教育長は３日、記者会見を開き、裁決を「厳粛に受け止めたい」と語った。ただ、「もろもろの観点から検討を行った結果だ」と処分の正当性も主張し、人事委の判断に「大変残念でなりません」とも語った。

　裁決を受け、職員は処分が下った翌日の２００８年５月２３日から１１月２２日まで停職扱いとなり、それ以降は復職となる格好。市教委は停職期間が切れた後の１２、１、２、３月分の各給与を「弁済金」名目で支払うことになる。

　市教委によると、職員は現在、体調を崩しており、１日の裁決書の受理後もいまだに連絡を取っていないが、特に謝罪などについては考えていないという。西原教育長は「（裁決を）厳粛に受け止めるが、処分が不当であるとか、誤りだとは思っていない」などと理由を説明した。

　市教委は、今後も職員の飲酒運転に対しては厳罰化で臨む考え。その上で「今回の裁決の内容もよく吟味し、それも（懲戒処分の）判断材料の一つとしたいと考えている」としている。