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04/04-13:32--「県の許可で混乱」 地元住民団体 錦海跡地問題で申し入れ

 瀬戸内市牛窓、邑久両町にまたがる「錦海塩田跡地」(約500ヘクタール)をめぐり、埋め立て計画に反対してきた地元住民団体が3日、管理方法の検討などを求める石井正弘知事あての申し入れを岡山県に行った。所有者の錦海塩業(同市邑久町尻海)が事業を停止したが、団体側は「県の許可が地元に混乱をもたらした」と訴えている。  申し入れを行ったのは、錦海地区の生活環境を守る会(出井克祐代表)、瀬戸内市の海と魚介を守る会(畑中昭男会長)、尻海地区環境委員会(井前清身代表)。  それによると、同社の自己破産申請を「健全経営ができなかったのは誠に残念」とした上で「塩田跡地を公共に戻すべきという思いが突き上げている」と指摘。  県が06年に許可したしゅんせつ土の埋め立て計画については、破産を機にした許可の取り消しを訴え、跡地の管理方法を国と相談して検討▽排水の浄化対策を確立▽堤防の管理を公共で果たす―ことなどを求めた。  同日、メンバー約10人が県庁を訪れ、申し入れ書を県地域振興課に提出。終了後の会見で、出井代表(76)は「責任を明確にし、住民の納得が得られない跡地利用がないようにしてほしい」と強調。  同市内でカキ養殖を営む畑中会長(74)は「宝の海を守るため活動を続けてきた。許可前から危険性を訴えており、県や市にずさんな審査や怠慢があった」と力を込めた。  各団体は、埋め立てにより廃棄物や有害物質が混入して「環境が著しく悪化する」可能性があるとして、県に許可の取り消し、同社に計画の白紙撤回などを求めてきた。同市にも申し入れを行う予定。  一方、跡地には雨水や生活排水のほか、1日当たり約4万6千立方メートルの海水が流入。同社が堤防を築き、年間約1億3千万円掛けてポンプで排出してきたが、今後の状況次第では、周辺約1千世帯が浸水し、農地や道路にも被害が及ぶ可能性が指摘されている。

道の駅へちょっとドライブ黒井山グリーンパークwww.okanichi.co.jp/okkuroisan.html

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