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父娘が学友に 大分大で看護学

[2009年04月04日 14:06]

5日から親子で大分大学の学生となる尾野敏明さんと娘の麻悠香さん

 大分市の尾野敏明さん(47)と長女の麻悠香さん(18)は、五日から同じ大学に在籍する学友になる。父敏明さんは大分大学医学部付属病院に勤務しながら、同大学大学院医学研究科の大学院生。娘の麻悠香さんは今春、同大医学部看護学科に合格した。
 敏明さんはサラリーマンから看護師に転身。神奈川県立子ども医療センターに勤務した後、結婚を機に大分に移り、大分大学医学部付属病院に勤務するようになった。集中治療室(ICU)での激務をこなしながら、旺盛な探究心から県内第一号となるICU認定看護師の資格を取得。さらに道を究めたいと大学院に進み、看護学を専攻した。
 麻悠香さんは、そんな父親の姿を見て育った。「母も看護師で、幼いころから一番身近な職業が看護師だった。両親を見ていて、大変そうだけれどやりがいのある仕事だと思った。迷いはない」ときっぱり。
 合格発表の日。夜勤明けの敏明さんが掲示板の前に駆け付け、番号が張り出されるのを父娘で見守った。「自分の合格発表よりドキドキした」と敏明さん。麻悠香さんは「番号を見つけたときは思わず叫びそうになった。お父さんと同じ大学で学べると思うと、うれしくて」
 ただ、この一年間は二人が机を並べることはない。敏明さんは四月から、杏林大学(東京都)でICU認定看護師養成の専任教員を務めるため、一年間休学することになっている。
 「わたしも、父みたいに看護職を究めるような仕事をしたい」と麻悠香さん。敏明さんは「看護師はどれだけ患者に寄り添えるかが大事。娘なら大丈夫」と太鼓判を押す。二人は「いつか、親子で同じ職場で働きたい」と話した。

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