いじめによる不登校などで高校を中退した生徒などが通う高校卒業程度認定試験(旧大検)の予備校「第一高等学院博多校」(福岡市博多区)の卒業式が14日、同市早良区のももちパレスであり、62人が新たな船出を誓った。保護者など約60人が見守る中、1人ずつ名前を呼ばれ登壇した卒業生は、渋谷美咲子校長に「本当におめでとう」「頑張ってね」と声を掛けられながら卒業証書を受け取った。卒業生を代表して、福岡市内の美容専門学校に進学する宮田絢子さん(18)が「編入したときは不安もあったが、普通の高校生より多くの経験をし、思いやりのある芯の強い人間になれたと思う。この経験や勉強を人生に生かしたい」とあいさつした。
卒業生のうち、ほぼ9割が大学や短大、専門学校に進むという。
=2009/03/17付 西日本新聞朝刊=