岡山放送局

2009年4月4日 16時4分更新

錦海塩業破産で住民が申し入れ


瀬戸内市に広大な塩田を所有する「錦海塩業」が破産を申し立てた問題で、3日、地元の住民グループが県に対して、塩田跡地周辺の堤防の管理を行政で行うよう申し入れを行いました。

岡山地方裁判所に破産を申し立てた瀬戸内市の「錦海塩業」は、500ヘクタールに及ぶ塩田の跡地を活用した産業廃棄物の処理業と並行して、塩田の周囲にある堤防を修繕したり跡地に流入する雨水をポンプでくみ出したりして跡地が水浸しにならないよう管理していました。

しかし、破産の申し立てによってこうした管理作業の継続が危ぶまれ、塩田に水がたまると周辺住民に危険が及ぶなどとして、3日、地元の3つの住民グループのメンバーらが岡山県庁を訪れて申し入れを行いました。

そして県に対して、塩田跡地を国と協力して管理する方法を検討することや、地域住民の安全確保のため堤防の管理や排水作業を行政が行うことなどを求めました。

申し入れを行った錦海地区の生活環境を守る会の出射克祐代表は「今後どうなるのか、みんな不安に思っている。貴重な自然環境でもありきちんと管理して欲しい」と話していました。