パトリオットミサイル「PAC3」が配備され、迎撃対戦の続く秋田県の新屋演習場からの報告です。
秋田県秋田市にある新屋演習場ではPAC3、3基が配備されていて、4日も朝から午後5時にいたるまで迎撃態勢がとられたままで、緊張状態が続いています。
秋田県は、4日午前11時前、「北朝鮮が飛翔体を発射した」との誤った情報を市町村に流し、そのうち9市町村が防災無線などでこの誤報を住民に伝えました。
さらに、4日正午過ぎには政府から誤探知による発射情報が流されたため、県民からは相次ぐトラブルにとまどいと怒りの声も聞かれました。
「誤報はあってはならない。前もって誤報がないような対策をしておかないと。万全でなければならない」
「誤報はまず不安が第一にくる」
「北朝鮮が打ち上げに失敗したのではないかと思った」(住民)午前中の段階で、まもなく発射との情報が流れながらも、いまだに発射が確認されていないことに対し、この状況に県民は苛立ちとともに不安がつのっていて、ある住民は早く普段の生活に戻りたいと話していました。
一方、岩手県滝沢村の岩手山演習場ではPAC3の発射機2基が配備され、落下物への迎撃態勢がとられていますが、「飛翔体の発射」が確認されていないこともあり、目立った動きはありません。
また、岩手県庁では、4日正午過ぎに「発射の模様」の情報が入り、各市町村に伝えられましたが、間もなく誤った探知によるものと訂正され職員が対応に追われました。
滝沢村でも、一度「発射」情報が防災行政無線で伝えられ、住民からは怒りの声も聞かれました。
「やはり、あってはならないですね。PAC3だとかイージス艦だとか配備している中、そういう誤報は、はなはだ残念に思います」(住民)
岩手山演習場では発射が予告されていた刻限の午後4時以降も、状況に特に変化はなく、引き続き警戒が続いています。(04日17:08)