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銃乱射、13人射殺 乱射の42歳自殺 米の移民施設

2009年4月4日10時46分

写真:米ニューヨーク州ビンガムトンで3日、銃乱射事件に居合わせて保護された人たち=AP米ニューヨーク州ビンガムトンで3日、銃乱射事件に居合わせて保護された人たち=AP

写真:立てこもり現場を包囲する当局=地元テレビの映像より、AP立てこもり現場を包囲する当局=地元テレビの映像より、AP

図:  

 【ビンガムトン(米ニューヨーク州)=田中光、山川一基】3日午前10時半(日本時間同午後11時半)ごろ、当地ビンガムトンにある移民援助のための施設に、短銃で武装した男が押し入り乱射した。地元警察によると、施設の米国人職員や移民ら13人が射殺され、4人が重体。男は乱射後、銃で自殺した。

 容疑者の男は同州に住むベトナム系の42歳。事件当時、施設内には約50人いて、移民らが米国の市民権取得に向けた英会話講座を受けていた。男は施設の後ろの駐車場に車で乗り付け、裏の出入り口を車でふさぐ格好で駐車。そのまま表玄関に歩いて侵入、いきなり受付職員を銃撃し、別の部屋でも乱射を始めた。

 現場を逃れた37人が施設内のボイラー室や物置などに身を隠し、施設を包囲した警察隊が約4時間後に突入。弾丸入りのカバンを首から掛けた男の遺体を確認した。近くで短銃2丁が発見された。

 犯行の動機などは不明だが、男はこの施設に以前から出入りして顔見知りだったという。数週間前、大手コンピューターのIBM社の工場で職を失ったとの情報もある。

 現場の施設は移民や難民の米国定住を支援する非政府組織(NGO)「米市民協会」の拠点。

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