ソウル・モーターショー:動物の血をまいた民主労総
3日から京畿道高陽市の韓国国際展示場(KINTEX)で開幕した「ソウル・モーターショー2009」の会場で、全国民主労働組合総連盟(民主労総)に所属する組合員が、記者会見途中に動物の血をまくというパフォーマンスを行い、警察に連行された。高陽警察署と一山警察署はこの日、民主労総傘下の全国金属労働組合非正規職闘争本部に所属する会員40人について、集会とデモに関する法律違反と公務執行妨害などの容疑で身柄を拘束し、事件の経緯について取り調べを行っている。拘束された組合員は16人が高陽から、24人が一山からやって来た。
警察によると、拘束された40人はこの日午前11時ごろ、KINTEX第1ホール3番ゲート前で非正規職の保護と待遇改善を訴える記者会見を行っていたところ、突然起亜自動車のモーニングに動物の血をまくパフォーマンスを行い、これを制止しようとした警察官に暴行を加えたという。警察は「会場の建物の外で行われていた記者会見が突然デモに変わった。そのため彼らを連行した」と説明した。
この日の会見にはGM大宇、(起亜自のモーニングを製造する)トンヒ・オート、双竜自動車、キリュン電子などで働く非正規職50人以上の組合員が出席した。会見で組合員らは、「モーターショーの陰で強制休業、賃金削減、大量解雇などにより死にかけており、生活が脅かされている」と訴えた。さらに「韓国の自動車は非正規職労働者の血で作られている、という事実を象徴的に示したい」として、準備してきたモーニング1台に血をまくパフォーマンスを行った。その上で「非正規職に何の罪があるのか。まずは解雇を中断せよ」と叫びながら警察と対峙した。
現場の警備に当たっていた警察は組合員らを直ちに連行し、モーターショーの進行に問題はなかった。しかし、ちょうど入り口の前でチケットを買い求めようとしていた観覧客数十人が当惑した表情だった。この日の開幕式には韓昇洙(ハン・スンス)首相、李允鎬(イ・ユンホ)知識経済部長官、李万儀(イ・マンウィ)環境部長官、鄭鍾煥(チョン・ジョンファン)国土海洋部長官ら閣僚や、スティーブンス駐韓米国大使、尹汝喆(ユン・ヨチョル)韓国自動車工業協会会長も出席していた。
高陽=キム・ギョンウン記者
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