ロンドン(CNN) 英PA通信などは、金融サミットで訪英した各国首脳を交えバッキンガム宮殿で1日行われた記念撮影で、イタリアのベルルスコーニ首相が「大声」を挙げ、エリザベス女王の不興を買ったと報じた。
これによると、撮影が終わった後、ベルルスコーニ首相は「ミスター・オバマ」と大声で呼び掛け、米大統領の注意を引こうとしたという。これを聞いた女王は首相の方を向いて、肩をすくめ、「何なの一体。何で叫ばなければならないの」と不快感を示したという。
一方、同宮殿の報道担当は、女王がベルルスコーニ氏にいらだったとの見方を否定。記念撮影は「温かな、友好的な雰囲気に包まれ、全員がマナーを守った」と主張している。
イタリアのメディアは逆に、首相の「新たな失態」と報道した。ベルルスコーニ氏はこれまで数々の失言で物議を醸したことがある。昨年11月には、オバマ米大統領は「ハンサムで日に焼けている」と評し、人種差別発言と批判されている。