【三重】県立志摩病院産婦人科が休診 医師退職、後任も辞退2009年4月4日
志摩市の県立志摩病院の産婦人科が、3月16日から、1人しかいなかった医師の退職などにより休診していることが分かった。同病院では2006年11月にも医師が不在となり、分娩(ぶんべん)の取り扱いを休止。約5カ月後に医師1人を確保して再開したが、2年で再び休診に追い込まれた。 同病院などによると、昨年12月に医師から、2008年度末での退職届が出され、受理。新たな医師を京都府から迎え入れるめどが立ち、準備を進めていたが、健康上の理由などから3月になって医師が辞退し、前任者も退職したという。 同科では月平均4、5件の分娩を扱っていた。市内では、ほかに出産できる医療機関はなく、伊勢市など市外に行かなければならない。 病院は「新しい医師が来られなくなるのは想定外だった。常勤は難しい面もあるが、非常勤医師は確保し、早く婦人科の業務は再開したい」としている。 志摩病院では、内科・循環器科の医師減により、3月から同科外来を完全紹介制とし、夜間などの救急受け入れ日数も減らすなど、診療体制の縮小が相次いでいる。 (飯田竜司)
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