全国で順次支給が始まっている定額給付金だが、税金の使い方としては不適切だと思う学生が63%おり、景気対策にも効果がないとの見ている人が44%に上ることが、NPO法人「ドットジェイピー」(本部・東京都港区)が全国の大学生に行ったキャンパスアンケートで分かった。
調査は2月23日~3月9日、全国の学生を対象にネットなどで実施され、640人が回答した。それによると、給付金をもらってうれしいかは64%が「はい」と答え、「いいえ」の11%を大きく上回った。しかし、制度そのものについては、景気対策に「効果がある」と答えたのが28%、「税金の使い方として適切」は14%で、否定的な見方が多かった。2兆円の財源を何に使ってほしいかは、「雇用対策」が52%と過半数を占め、次いで「年金・医療など社会保障」27%、「定額給付金」は2%しかなかった。
定額給付金をもらった場合の使い道は、生活費28%、貯金27%、雑費22%の順で、景気浮揚につながりそうな回答は少ない。中には親に渡すという学生らしい回答もあった。
一方、定額給付金による麻生内閣の評価については「悪くなった」が30%で、「良くなった」の4%を圧倒。また、麻生首相自身がもらうべきかは、「はい」が36%、「いいえ」が40%と意見が二分した。【柴沼均】
2009年3月26日