民主党の鳩山由紀夫幹事長は3日の記者会見で、西松建設の違法献金事件を検証する「政治・検察・報道のあり方に関する有識者会議」を設置すると発表した。週明けに初会合を開き5月上旬をめどに報告書をまとめる。
同党は当初、党内に調査チームを設置し、小沢一郎代表が巨額の献金を集めた経緯や使途なども調べることを検討していた。しかし「自分に都合良くやっているとしか思われない」(中堅)などの慎重論が出たため、所属議員をメンバーに入れず、外部に委嘱する形にした。
鳩山氏は「(検察やメディアなど)各当事者の説明の内容を検証し、さらなる説明をどう行うべきか論じていただきたい」と、小沢氏の公設秘書逮捕に踏み切った検察の対応や報道内容などの検証に期待する考えを表明。「いちいちすべての中身を調査するということではない」とも述べ、小沢氏の政治資金の調査には消極姿勢を示した。
会議のメンバーは以下の通り。
郷原信郎・名城大教授(元検事)▽飯尾潤・政策研究大学院大教授(政治学)▽桜井敬子・学習院大教授(行政法)▽服部孝章・立教大教授(メディア法)【佐藤丈一】
毎日新聞 2009年4月4日 東京朝刊