こんにちは、サウンド担当の土屋です。
3月20日がたまたま春分の日でお休みだったので4週間ぶりとなりました。気が付けばもう4月なんですね…アトラスの新年度1作目、PSP版「ペルソナ」の発売日も今月末に迫って参りました。
思い返してみますと、昨年の
9月12日のクリエイターワークスにて「うっかり5曲も引き受けちゃった」とか何とか書いていたアレがまさにこの「ペルソナ」のBGMでした。もう半年前になるんですね…その後うっかり1曲追加されまして、合計6曲ほど、もはや全然隠れていませんが隠しルート・雪の女王編の各ダンジョンBGMなど担当させて頂いております。
これはもう色々な意味で物凄く難しかったです…。
その作品に相応しいものを作らなければならないのは大前提として、個人的な好みを言ってしまうと比較的原曲に忠実なアレンジが好きなものでして、これはどうやら私の生い立ちと言いますか、ファミコンサウンドの耳コピーから入って、そのうち自分でアレンジ的な事をするようになり、最終的に作曲をするようになった成長過程に理由がありそうです。
20年以上も昔、ファミコン時代のゲーム音楽を聴き漁っていた当時ですが、ゲームサントラに収録されていたアレンジ版といえば原曲に忠実で、高性能な音源で打ち込み直したもの…言ってみれば「豪華版」のようなものが主流でしたし、私もそういう方向性が好きだったんですね。
音源の性能も家庭用ゲーム機 vs アーケード基盤 vs PCで競い合っていた時期ですし、プロが使っているシンセサイザーや生演奏はゲーム機にとっては越えられない壁(当時)でしたし、「ファミコンよりは高性能だけどアーケード基盤には敵わない」ぐらいのPCでゲーム音楽の再現に熱中したり、プロが作った豪華版アレンジをサントラで聴いたり…そんな体験から今の自分が出来上がったのかな…などと思います。
今の自分といえば、私事ながら今の自分がこうしてゲーム業界の末席に名を連ねていられるのも、「女神異聞録ペルソナ」の多くのBGMを手掛けた当時のアトラスサウンドチームのリーダー、故・青木秀仁氏のお陰ですし、もはや永遠に越えられない壁となった氏の楽曲を今の自分がアレンジする事に関しても色々と思う所がありました。
それに勿論、オリジナルの「女神異聞録ペルソナ」をプレイしてくださった方々、近年のアトラス作品をプレイしてくださって今回初めて「ペルソナ」に興味を持ってくださっている方々…多くの方々があまりにも異なる角度、様々な視点から注目してくださっている作品ですし、単純に過去の作品を発掘・再現するだけでなく今のアトラスサウンドとして発信していきたい事もありますし…そんな中で自分の役割を考えて作ってみました。
あと、途端に現実的な話で無粋なんですが、目黒ディレクターも触れているように、元々がいわゆる「雰囲気もの」と言われる、音楽というよりは効果音・環境音に近いジャンルの楽曲も多くてアレンジとかそういう問題ではなかったり、ゲームを快適な速度でプレイするためにUMDだけでなくBGMデータを格納するメモリの容量も気にしつつ…そんないつも通りの苦労もありながら。
そんな「ペルソナ」ですが、少しでも多くの皆様に楽しんで頂ければと思います。