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【愛知】

NZ原産巻き貝見つかる 豊橋と小坂井の水路で

2009年4月2日

豊橋市と小坂井町で見つかった外来種の淡水巻き貝「コモチカワツボ」(豊橋市自然史博物館提供)

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 日本の生態系への影響が危惧(きぐ)されるニュージーランド原産の淡水巻き貝「コモチカワツボ」が豊橋市羽根井町と小坂井町小坂井の2水路で見つかった。県内では初めて。豊橋市自然史博物館(大岩町)が3月31日に発行した「研究報告第19号」で発表した。

 コモチカワツボは殻高4−5ミリ、殻径約2ミリで、養殖魚類に混入して移動する。1990年に三重県で初めて発見され、これまで16道府県で確認されている。繁殖力が高いため、餌の藻類が食べ尽くされたりするなどの影響が出るという。

 今回は、松岡敬二副館長と西浩孝学芸員がタイワンシジミなどを調査していた際に偶然発見。小坂井町の水路では、数千から数万個単位で生息していた。研究報告は、移入経路について「豊橋は、上流の養鰻(ようまん)場から移動した可能性がある。小坂井は上流がわき水で移入経路は不明」としている。

 松岡副館長は「身近な所で見つかり驚いた。今後も経過や影響などを観察していければ」と話している。

 (世古紘子)

 

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