「本当に楽しい2年間だった」と大分での生活を振り返る椿さん
国際協力機構(JICA)大分デスクの国際協力推進員、椿大亮(つばきだいすけ)さん(29)=鳥取県米子市出身=は三月末で任期を終え、今月、国連平和大学(本部・コスタリカ)に入学する。これまで、南米で野球指導をしたり、高校講師や国際協力推進員と、さまざまな経験を積んで新たな挑戦へ。「自分自身を磨いて第二の古里・大分にまた戻ってきたい」と話している。
鳥取大学教育学部を卒業後、二〇〇二年から青年海外協力隊員として南米のサッカー大国・エクアドルに赴任。野球の強豪、米子東高校野球部で活躍した経験を基に、現地でなじみの薄い野球を二年間かけて普及させた。
帰国後、鳥取県で高校講師を務めた後、海外協力隊に関する仕事に携わるため〇七年にJICA大分デスクの推進員になった。海外協力隊員の募集活動のほか、国際理解講座や出前授業などを企画し、大分と世界を結ぶ役割を担ってきた。その中で国連平和大学の存在を知り「社会的な視野と活動の幅を広げるため学びたい」と強く思うようになった。
椿さんはアジア圏出身者を対象にしたコース(修士課程)に入学する。同コースの学生三十人のうち半数は日本人。約一年半かけてコスタリカとフィリピン両キャンパスで語学や平和に関する講義、非政府組織(NGO)や国連機関でインターン研修を受ける。
卒業生は世界各地の国連機関やNGOで活躍しており、椿さんも「紛争調停の仕事に携わりたい」と話す。そして将来は再び教師として子どもたちの前に立つのが最大の夢。「海外に出たからこそ日本のいい点、悪い点がみえた。過去と今後の経験をぜひ日本の子どもたちに還元したい」
椿さんは「大分県民の温かい人柄に魅了され、おかげで多くの友人ができた。本当に楽しい二年間だった」と、大分での生活を振り返った。
国連平和大学
1980年に国連が設立した修士および博士課程の大学院大学。修士課程には人権や紛争調停、平和教育などの計八つのカリキュラムを設置し、国際的な平和構築や紛争調停などに携わる専門的な人材を育成している。平和憲法を持ち、軍隊を持っていない中南米のコスタリカに大学本部(首都・サンホセ)を置いている。
※無断転載を禁じます。 当ホームページに掲載の記事、写真等の著作権は大分合同新聞社または、情報提供した各新聞社に帰属します。
Copyright (c) 2008 OITA GODO SHIMBUNSHA