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Fri, April 03, 2009 stanford2008の投稿

【事務所報告】桜井淳所長の最近の講演内容-現代科学技術論シリーズ(1)地球環境悪化防止の政治学-

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【講演要旨】世界の人口は、1700年代後半から目立った増加傾向になり、1800-1930年まで際立った直線増加、それ以降、急激な直線増加を示し、今日、66億人にも達していますが、その傾向とのプラスの相関関係を持つような変化を示しながら、"地球温暖化ガス"と認定されている二酸化炭素の排出量が増加していますが(スヴァンテ・アレニウスは、1896年、ピッツバーグのアレゲニィ天文台での赤外線観測におけるサミュエル・ラングレー&フランク・ワシントン論文を基に、二酸化炭素濃度と温室効果との相関関係について、初めて言及しました)、両者の増加傾向は、1760-1836年に遂げられた"産業革命"が起因となっていると解釈され、特に、1900年代半ば以降の世界的な高度経済成長期における米国に代表される多エネルギー消費社会の形成が、石炭や石油の大量消費を加速したため、致命的とも言える地球環境破壊をもたらしましたが、世界の二酸化炭素の排出量の割合は、米国22.1%、中国18.1%、ロシア6.0%、日本4.8%、インド4.3%となっているため、今後の米国と中国のエネルギー政策によって、地球環境の将来が左右されてしまうと言っても過言ではなく(1997年に策定された「京都議定書」では、日本の二酸化炭素排出量は、1990年比マイナス6%となっており、それは、2010年には、マイナス12%を意味しています)、日本がいくら原子力発電の割合を拡大しても、それによる世界的貢献は、無視できるくらい小さく、日本が積極的に貢献しなければならないことは、中国へのエネルギー技術を中心とした技術供与であり、特に、中国国土の広大さからすれば、エネルギー技術の将来を見越して、太陽光発電や風力発電の推進のための技術だけでなく、機器の供給まで分担する必要があるように思えます(先進国における二酸化炭素1t当たりの削減費用は、約25万円となり、日本は、年間50万tの削減となれば、約1250億円にも達しますが、排出権をロシアから半額に相当する金額で購入する等の対策も実施中です)。
Fri, April 03, 2009 stanford2008の投稿

桜井淳所長から親しい友人のX先生への手紙 12-学位審査対象は「ジャーナルに数編」の意味-

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X先生


私の理学と社会科学での学位審査の経験からすると、学位審査基準は、大学や専門分野や指導教官によって、大幅に異なります。しかし、相対的に、人文社会科学系の方が理工系よりも厳しく、厳しいどころか、10年くらい前までは、東大でも出さない方針でしたが、最近、少しずつ出すようになっています。社会科学で博士学位を取得するのは簡単なことではありません。大学の理工系教員は、ほとんどが博士学位を取得していますが、人文・社会科学系教員は、約半数くらいです。東大でも半数くらいです。学位取得は、教授への昇任の条件や博士課程学生の教育条件にはなっておらず、その意味では、博士学位は、研究者としての物の考え方の範囲の話のように思えます。持っているからどうの、持っいないからどうのということはないでしょう。本人がそれでよいと考えていれば、それでよいことであって、他人がとやかく言えることではありません。一般論として、人文社会科学系は、取得しにくいと言えます。理工系と人文社会科学系とも、コース博士の場合には、博士課程で所定の単位を取得し、査読付論文複数編(2-3編)ですが、論文博士の場合には、どの分野でも、コース博士よりも厳しく、査読付論文数編(5-6編)と考えられています。私は、東大大学院人文社会系研究科の先生に面会した際、まったく意識していませんでしたし、質問していませんでしたが、話の流れから、そのような点に触れ、その先生は、「ジャーナルに数編」と言っていました。「ジャーナル」とは、日本宗教学会等の学会の査読付学会論文誌に掲載された原著論文のことで、そのような論文が数編というのが、ひとつの目安ということです。その目安は、結構、厳しいでしょう。博士課程在学中にその条件を満たすことは、不可能に近く、修了後3年、あるいは、それ以上かかるかもしれません。東大大学院人文社会系研究科での学位審査では、私が7年前に確認したことですが(本欄バックナンバー参照)、東大大学院人文社会系研究科博士課程修了予定者か修了者、それに、特別な場合(推察するに、東大学部卒で、その後、東大で研究して、それなりの実績を有する研究者)となっています。私は、7年前、東大大学院人文社会系研究科で論文博士で学位審査を受けようとしましたが(本欄バックナンバー参照)、そのような事情によって、東大大学院総合文化研究科に頭を下げざるを得ませんでした。神学・宗教学で博士学位を取得するのは、大変難しく、50歳台半ばの著名な中沢新一先生(多摩美大教授)や島田裕巳先生(元日本女子大教授、東大先端研客員研究員)も、まだ、取得していないことからして、困難さがよく分かるものと思います。私は、いまのところ、そこまで考えていません。ただ、すべての煩悩を捨て去り、原著論文がまとめられるようになるように、黙々と、精進するのみです。


桜井淳
Fri, April 03, 2009 stanford2008の投稿

桜井淳所長から親しい友人のX先生への手紙 11-神の存在形態をめぐる哲学者達の認識の到達点-

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X先生


イエスと12使徒はすべてユダヤ人です。私は、紀元前数千年まで遡って、歴史的に実在したユダヤ人の中で、特筆すべき、3名の哲学者の名前を記せをと言われたならば、それに応えられないかもしれませんが、近代と現代に限定すれば、可能です。それはスピノザ(1632-1677)とマルクス(1818-1883)とアインシュタイン(1879-1955)です。スピノザが哲学者であることは、多くの人達の知るところですが、他の2名には、多面性がありすぎ、マルクスは、社会学者であり、経済学者であり、哲学者でもあり、アインシュタインは、物理学者であり、哲学者でもありました。哲学研究において、神の問題は、主要な研究テーマでした。現代においても、なお、主要な研究テーマであることに変わりありません。神とは何か、どこにどのような形態で存在するのかという問題意識は、誰しも持っている疑問のひとつです。スピノザとアインシュタインは、同じように考えており、それは、単体で存在するものではなく、特定の空間や物に存在するのでもなく、自然、すなわち、この世界に存在する・・・・・・、より一般化すれば、地球と限定せず、存在する宇宙空間のすべてが神であると考えていました。宇宙遊泳や月着陸を達成した米宇宙飛行士のほとんどは、神を感じたと証言しており、宇宙遊泳した飛行士は、「近くに感じた」と証言し、月着陸した飛行士は、「すぐ後ろに感じた」と証言していました。それらの証言からわかることは、人間は、生活圏の地球表面から離れるに比例して、より強く、神の存在を確信できるということです。ソ連の宇宙飛行士は、「神はどこにも存在していなかった」と証言して、世界の批判を浴び、その発言を撤回したことがありました。その飛行士は、唯物論と神学が相容れない学問と錯覚したため、すなわち、唯物論からすれば、神は存在しないものと認識していたのでしょうが、実はそうではなく、決して対立する哲学概念ではありません。


桜井淳
Fri, April 03, 2009 stanford2008の投稿

桜井淳所長から京大原子炉のT先生への手紙-チェルノブイリ4号機制御室の写真を見て感じたこと-

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T先生


例の写真のうち、チェルノブイリ4号機制御室の写真を見ると、自然の風化による劣化程度ではなく、レバーやボタン(AZ-5)等が外されたようになっていますが、誰かが記念のために持ち去ったものなのか、それとも、他の原発で利用するための部品として意識的に管理・利用したものか、関心があります。と言うのは、私がクルスク原発を訪問した時(1993年8月)、部品が古く、また、乏しく、ストックがないため、たとえ、故障しても、取り替えられないという事情を聞いたからです。


桜井淳
Fri, April 03, 2009 stanford2008の投稿

桜井淳所長から武蔵工大大学院工学研究科のT先生への手紙-博士課程2年生Sのセミナー参加へのお礼-

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T先生



ご無沙汰しております。2月23日開催の「第27回モンテカルロ基礎理論セミナー」に博士課程2年生のSさんを参加させていただきまことにありがとうございました。当日は、あいにくのひどい雨でしたが、予定どおり実施することができました。Sさんは、まだ、連続エネルギーモンテカルロ計算コードMCNP等の利用までに至っていないとのことで、これまで、崩壊熱評価の原子核理論(主にベータ崩壊理論)での理論計算や炉心燃焼度評価等の研究を遂行中とのことですが、会話の中から、学問に対する熱意と理解力の高さに驚き、しかも、大変礼儀正しく、積極的に振舞う姿勢に好感が持てました。Sさんは、、最初から最後まで、大変熱心にレクチャを聞き、質問も多くしておりました。私のつたないレクチャでしたが、多少なりともお役に立てれば幸いです。取り急ぎお礼まで



桜井淳


(参加者の上司が知り合いの大学の先生のみ礼状を出しています。)


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