芸だけでなく、ゲイの世界でも名を広めてしまった菊原容疑者

　１８歳未満の少年に金を渡してわいせつな行為をしたとして、警視庁に児童買春・ポルノ禁止法違反の疑いで逮捕された地歌箏曲演奏家、菊原光治容疑者（６１）＝大阪市天王寺区。仕事で上京中だったというが、自らハッテン場に出向くなどしており、お琴だけでなくオトコにも熱心だった“お師匠さん”の素顔が浮き彫りになった。

　「少年とは新宿区内の公園で知り合ったようだ。その趣味の人が集まって相手を探す、いわゆるハッテン場で、知る人ぞ知る公園だった」と捜査関係者。

　警視庁によると、逮捕容疑は昨年７月ごろ、東京都千代田区のホテルで、１８歳に満たないことを知りながら、この少年（１７）に現金３万円を渡してわいせつな行為をした疑い。

　菊原容疑者は岩手県出身。地元の高校在学中に琴を習い始めた。生い立ちを知る関係者は「料理が得意で師匠の食事の世話もし、師匠にかわいがられた」と証言する。

　高校卒業後、師匠の勧めで大阪に出て、人間国宝の故菊原初子さんの内弟子に。１９７１年には大阪文化祭奨励賞を受賞。９２年に菊原５代目継承者となり、９８年度芸術祭賞優秀賞を受賞し、活躍していた。

　一方、「女性ばかりの琴の世界で結婚もしないし、特定の女性もいない。『きっとアレ（男性好き）だ』との噂はあった」と在阪の芸能関係者。

　実際、同庁の調べで、成人男性との関係もあったことも判明。前出の関係者は「琴の世界の第一人者。芸界でそうした噂のある人は多いとはいえ、少年にまで手を出していたとは…」と残念がっている。