ミサイル発射なら安保理付託＝日本の「迎撃」容認−韓国大統領

　【ロンドン1日時事】麻生太郎首相は1日午前（日本時間同日夕）、ロンドン市内のホテルで韓国の李明博大統領と会談した。北朝鮮が「人工衛星」名目で長距離弾道ミサイルの発射準備を進めていることについて、両首脳は「発射は明確に国連安保理決議に違反する」との認識で一致。北朝鮮が実際に発射した場合は、米国とも連携して安保理に付託することを確認した。
　北朝鮮は「衛星」を4〜8日に打ち上げると予告している。これについて首相は「（発射されれば）国連安保理で取り上げ、しっかり対応していく」との考えを示し、大統領は「完全に同意する」と応じた。日本政府筋は「新たな安保理決議（の提案）の可能性も念頭に置き対応していく」と語った。
　政府が日本の領土・領海への「衛星」落下に備えて、ミサイル防衛（MD）システムによる迎撃準備を進めていることに関し、大統領は「日本は国民を守るためにいかなる措置も取れるし、韓国もそれを認めている」として、迎撃を容認する考えを明らかにした。　

【関連ニュース】
・ 〔写真ニュース〕米大統領、ロンドン到着=金融サミット
・ 〔写真特集〕戦車・艦艇・航空機など世界の軍事力
・ 北ミサイル、衛星搭載か=米当局が形状から分析
・ 記者拘束とミサイル「無関係」=北朝鮮に釈放呼び掛け
・ ミサイル発射控え「戦争前夜」=緊迫の北朝鮮