1日夜から九州北部に強い寒気が流れ込んだ影響で、大分県との県境にある福岡県添田町の英彦山(1、200メートル)では雪が舞い、見ごろを迎えた桜が冠雪した。福岡管区気象台(福岡市)によると、4月の県内での積雪観測は珍しいという。
英彦山では1日午後10時ごろから降雪。2日未明には、標高740メートルの英彦山神社奉幣殿(ほうへいでん)周辺も雪に覆われ、修験道の山伏が暮らした住居跡「坊」の屋根も白く染まった。
桜の季節に雪が積もるのは、約30年ぶりという。雪化粧したピンク色の桜を見上げた地元の女性(55)は「桜が寒そう。まさに花冷えですね」と話していた。
=2009/04/02付 西日本新聞夕刊=