下関市の川中中学校で二〇〇五年四月、三年生の女子生徒=当時(15)=が自殺した問題で、同級生だった少年二人が女子生徒の両親を訪ね、いじめの様子を語っていたことが分かった。女子生徒の父親(52)が二十五日までに明らかにした。
高校を卒業し、同市を離れることになった二人は二十二日に「当時のことを話したい」と両親を訪問。「いじめは一年のときからあり、二年のころからひどくなった。学年規模だったので、先生が知らないはずはない」と打ち明け、目撃したいじめの様子にも言及したという。父親は「迷いもあっただろうが、来てくれたことに感謝している」と話した。
市教委は、いじめがあったことは認めているが、自殺との因果関係は「認定できない」としている。当初は「いじめはなかった」と対応していた市教委に、両親は「なぜ事実と違う報告をしたのか知りたい」と説明を求める意向。市教委は「ご遺族の思いを受け止め、今後も誠意を持って対応したい」としている。 |